千曲川のうた

日本一の長河千曲川。その季節の表情を詩歌とともに。
人生は俳句と釣りさ。あ、それと愛。

じゃがいもをいただいた

2019年07月31日 | いただきもの歳時記
知人のNさんからじゃがいもをいただきました。
老人ふたり世帯には多いけれど、無駄にすることはありません。



肉じゃがは無論大好きですが、ポテトサラダもいいですねえ。

30年ほど前、長野市内で月例の俳句会があり、終了後は皆で飲み屋に行って反省会?をしたものでした。その店はお通しがいつもポテサラ。そのあと冷や奴、そして焼き鳥2本というのがわれわれのフルコースでした。
みんな若かったし、若くない方もとにかく生きていた。


  馬鈴薯収穫童子童女らころころと 純夫
  馬鈴薯累々と机辺遽かに土臭し

栗生純夫は信州須坂の人。臼田亞浪の高弟で、私の先生の先生です。
年代が違いますので謦咳に接したことはありませんが、先輩方から武勇伝めいた逸話を伺ったことがありました。

茄子をいただいた

2019年07月31日 | いただきもの歳時記
知人のMさんから茄子をいただいた。丸茄子と長茄子。この写真の倍くらいあります。


茄子は大好きだから始末に困るようなことはありません。

60年前、小学校から家に帰っても誰もいないことが多かった。おやつがなくてナマの茄子を囓ったことがありましたが、美味くはなく、淋しかった。

煮物炒め物漬物、何でも好きですが、特に好きなのは茄子の味噌汁の冷えたのにそうめんをぶち込んで食べるやつです。


  これやこの江戸紫の若なすび  宗因

さすが宗因先生、鷹揚な詠みぶりですねえ。

  天行や茄子のミイラを飾り置く 耕衣

これも鷹揚と言えば鷹揚、かなあ。

小さくてもマムシ

2019年07月16日 | 千曲川の動物
河川敷に停めておいた車に戻ると、運転席ドアに近い地面にヘビが。
近づいてみると、どう見てもマムシです。おそらく30センチちょっとのサイズ。



いっちょまえに口を大きく開け、尻尾の先をふるわせて威嚇してきた。
私の座右の銘は「穏便に穏便に」ですから、遠くから足で砂を蹴って追い払うことにしました。



日向ぼっこの邪魔をされたと怒っているのか、なかなか動かなかったけれど、ようやく橋脚の根元の草むらへ。
やれやれ、マムシはやはりちょっと怖い。
近くの山に「マムシ沢」というところがありますが、案内板を見ただけで行きたくなくなります。

マムシの付く地名は各地にたくさんあるのだろうと思います。


  男らのものがなしくも蝮山  飯島晴子

  蝮谷から梯子など見えてをる 岡井省二

  石踏めば石がぐらりと蝮沢  辻田克巳