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2016年3月
『何でもありの句の会』
力尽き
生き抜く姿の
清らかさ (賀 子)
何が
苦笑しいのか
母を叫び (明)
なんでかな
石投げないの
マリアさま~ (昌 暘)
よいしょこらしょ
一歩ずつ一歩ずつ
つみ重ねて花が咲く (ウィルバ-)
優しさに
触れし心の
あたたかき (賀 子)
生の流れは
かくて過ぎして
世はうつる (明)
ゆく路の
春のきざしも
雪間草 (昌 暘)
頑なに
張り出す枝の
折れ易き (賀 子)
健康という
名の各駅停車で
乗り越し (啓)
過ぎ去り
今朝の俺も
もう昔 (昌 暘)
通り縋り
昔のままの
あの笑顔 (Ranko)
ありがとう
掌伝う
太郎と別れ (賀 子)
えっどうしよう
パニックの初体験
周りの優しさに助けられ (ウィルバ-)
日曜日
ワインバ-の店主も
ゆっくりと乾杯 (n'hre)
砦まで
そぞろと歩き
大冒険 (Ranko)
文明という
破壊 利便という
金縛り (啓)
いざさらば
学舎去りて
未知の路 (昌 暘)
あれっ 消えた
行方不明で大さわぎ
心配かけてごめんなさい (ウィルバ-)
戦場の
猪脅しで
休戦 (啓)
歳には勝てない
認知症状現れ知り
ショック受け (ウィルバ-)
雪舞う
津軽じょんがらの
撥冴える (Ranko)
生半可
俺の生きざま
まだまだと (昌 暘)
シャボン玉
くっついて飛ぶよと
孫の足 (n'hre)
イクメンも
息子に負けた
ハニートラップ (昌 暘)
ほんわかと
心地よくて
もう少し (Ranko)
まだ未完成の未完
なかなかと難しくもあり
難しくもなく
ただ愉しむだけの
『何でもありの句の会』
も
歳月を重ね
少しは充実してきたかな
2016.3.9
今川昌暘(裕)
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