『 憂鬱な世界へ ( X ) to a world of melancholy 』
今 川 昌 暘 作
2023年11月
『なんでもありの句の会』
強気もいいけど
こころ綻び
寒きそら (昌暘)
華はなく
返り咲かせた
大輪の花 (ペパ－ミント)
映画観て
なみだ三度
秋の夜 (昌暘)
輪舞する
アサギマダラは
夢のよう (ミナトのヨーコ)
灯が消えた
彷徨いひとり
秋食らい (ペパ－ミント)
爆音を
鳴らし鳴らして
エアポート (昌暘)
街ゆく女の
美しさは
ミラノから (ミナトのヨーコ)
稀を越え
恥ずかしながら
喜寿となり (昌暘)
３年後
サグラダファミリア
ガウディの夢 (ミナトのヨーコ)
何んだか か
急にトマトが
食べたくて (昌暘)
もう飽き飽きと
秋も暮れ (ペパ－ミント)
いつのまに
なみだ脆くに
夕焼け小焼け (昌暘)
幕を閉
人生終わりか
はじまりか (ペパ－ミント)
だんだんと
冷えてゆくも
寂し身か (昌暘)
まず一歩
何かが始まる
予感 (よ)
渋柿や
初 秘め事も
しびれてた〜 (昌暘)
つくづくと
落ち込む夕べ
缶の山 (昌暘)
摩耶の寺
珍しき蝶と
舞う人よ (よ)
伸びしろがあれば
いいかと遅き春 (昌暘)
昔話に
花が咲く友と
露天風呂 (よ)
もうジェットコースタ－
火葬の入り口へ (昌暘)
秋の夕
つるべおとしに
日が沈み (姫)
しょうもない
ジャーナリストの弊害
ガザの乱 (昌暘)
冬空の
夕やけこやけの
ショ－を見る (姫)
我慢が限度と
また酔いつぶれたか (昌暘)
はしゃぐ孫
届いた動画
須磨の海 (よ)
冬薔薇に
笑む友と
会うその日 (柊子)
僕じゃがいも
メロンになった
夢をみた (昌暘)
冬めくと
あなたに触れて
いたくなり (柊子)
アレアレと
意味普通だが
孫もウン (昌暘)
新米の
雲マシュマロの
ごとき白 (柊子)
ニュースの無知
偽情報が
世界救う (昌暘)
ひとり居は
柿の色増す
嬉しさよ (柊子)
怒りどき
アンガーマネジメント
6秒ルール (昌暘)
満月に
エビス献杯
合掌す (ウィルバ－)
わずか250mlに
2000mlの無駄水
流す おしっこ (昌暘)
一日の
水確保に
子供たち (昌暘)
師と私齢
重ねる星月夜 (ウィルバ－)
秋空の
澄みきった風
恋の色 (昌暘)
晩秋の
寒き風また
こころ冷え (昌暘)
赤ワイン
飲んでご機嫌
すずたろう (ウィルバ－)
何故
急ぎゆくのか
うろこ雲 (昌暘)
カボチャに
バトン渡され
サンタさん (ウィルバ－)
日も暮れて
あしたはくるか
すきま風 (昌暘)
朝靄の
冷たき枕
過ぎし恋 (昌暘)
たとえあなたを忘れても
残る作品あり (昌暘)
戦争は
絶対反対
ウクライナにロシア
ガザもイスラエルも
そんなの関係ない
戦争は
ただただ反対
何故反対と言えぬ
拒否権の日本
何故非核と
言えぬ日本
2023.11.8
今 川 昌 暘
