2019年3月
『何でもありの句の会』
せせらぎの
光抱(いだ)いて
水ぬるむ (歩々)
赤々と
燃ゆる落日
空 焦がし (よ)
ただ頑張るでなく
効率よく頑張れ
年寄りたちも (昌暘)
ドラえもんが
私に伝えた
笑顔の大切さ (ウィルバ-)
幼な子の
しぐさに見える
母の愛 (姫)
帰り道
葡萄パンと隣の旦那の
優しさや (Ranko)
降りしきる
雨冷たし
春遠し (よ)
光る風
せせらぎに乗り
どこどこと (歩々)
恋絵巻
夢現夢想の
宝塚 (昌暘)
くるくると
回し華やぎ
母の傘 (Ranko)
友亡くし
思い出ばかりが
つのる夜 (姫)
北風に
冬かとまごう
寒さなり (よ)
梅咲いて
なにほどもなき
一日(ひとひ)かな (歩々)
お互いに
スマイルの交換
すてきだね (ウィルバ-)
いいカ-ドか
ギリギリの決断
トランプ節 (昌暘)
都会の遊歩道
土を踏みしめ
心地よく (Ranko)
薄着して
春先取りの
ランチなり (よ)
書カレンダ-
生きるパワ-を
届けてる (ウィルバ-)
春だもの
口紅の色も
アップして (姫)
夜ひとり
お前もひとり
猫の恋 (歩々)
星空を
見上げていても
ひとりはひとり (昌暘)
あっ先生 !
神戸スヌーピ-ボ-ル
プレゼント (ウィルバ-)
紙芝居
型抜き飴や
いま懐かし (Ranko)
せせらぎは
風を背負って
春の旅 (歩々)
いまの世は
勿忘草か
恩も忘れ (昌暘)
あの時も
雪舞い散る
夕餉どき (昌暘)
春色は
昔の彼との
こころ色 (姫)
老花は
登り下りの
終の華 (昌暘)
白鷺の
悠々と踏みしみて
とき刻み (昌暘)
ハガネは
打たれ打たれて
ただの錆 (昌暘)
おさなさも残り
仰げは青い空 (昌暘)
鉄はなお
打たれて打たれて
バカネとなり (昌暘)
はや八年 まだ八年
復興の進むところ
遅々と進まないところ
返る人 去る人
まだまだ遠い
東北の復興
2019.3.13
今 川 昌 暘 (裕)
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