夢空間塾 書・遊ing 『 なんでもありの句の会 』

ア-ト書・・『 創作書の世界 』を・・・『 愉しい書の世界 』を・・・そして『 なんでもありの句 』を・・・

2017年12月の『なんでもありの句の会』

2017年12月12日 | ブログ展

 

 

 

2017年12月

今年最後の

『なんでもありの句の会』

 

 

ありし日の

骨は語りて

散る紅葉  (歩々)

 

ほろ酔いの

愛しき影

夢現   (賀子)

 

 

その一句

あなたの気持ち

詠めなくて   (昌暘)

 

 

興覚めて

揺れる気もなく

ブランコよ  (志柳)

 

ややの欠伸

車室の笑み

なごむこころ  (Ranko)

 

 

感動の

嵐を呼んだ

奈美の書  (よ)

 

だんだんと

年の瀬も

手袋温し  (昌暘)

 

 

貧乏神も

笑いこけ

福の神  (Ranko)

 

 

牡丹雪

空が落ちると

犬騒ぎ   (志柳)

 

夕茜

誰とも話さぬ

日もあって  (歩々)

 

 

黙々と

ただ黙々と

もくもくと  (賀子) 

 

ミニチュアの宇宙

チョ-クと黒板  (ビクトル)

 

 

初時雨

真白き骨は

まだ温し  (歩々)

 

湯どうふに

熱燗二本

わけあって  (姫)

 

 

あぁ厭だいやだ

日課になった

もの忘れ  (Ranko)

 

ほぐしだす

カ二の魂

湯気となる   (志柳)

 

置き去りの

大腿骨や

冬の午後  (歩々)

 

 

 

残影の

恋しくてなお

影を追い  (賀子)

 

夕暮れの

波止場穏やか

別れどき  (昌暘)

 

 

 

何人も

ションベンは黄色と

NASAのボス  (ビクトル)

 

彼思い

叫ぶこころに

滲む月 (Ranko)

 

小春日を

母の蒲団に

つつみ込み  (歩々)

 

待ち遠し 

キラキラお化粧

葉牡丹も  (賀子) 

 

我よりも

先行く落ち葉

冬の風   (よ) 

 

寂れゆく

宿命の悲しき

息をのむ  (柊子)

 

 

永らえて

冬の輝き

ルミナリエ  (柊子)

 

つながり

見守られ

40才のスタ-ト (ウィルバ-)

 

 

初霜の

白いヴェ-ルに

うそかくし  (姫)

 

世の中に

もう飽きたと

まだ生きて  (昌暘)

 

 

演れるなら

緑でもよしと

デイヴィスが  (ビクトル)

 

 

40才のバ-スディ-

ねぎらいの言葉に

涙する  (ウィルバ-)

 

 

赤き海

心染まらせ

冬浜に立つ  (柊子)

 

嗚呼

俺ももう

こんな歳に  (昌暘)

 

 

 幻想か

夜霧が包む

街灯り  (よ)

 

 

 

冬の雨

淋しさ寒さを

連れてくる  (姫)

 

 

妻の手は

疲れた背中

つかまえる (柊子)

 

40才の4日間

一生忘れない

宝物  (ウィルバ-)

 

 

街灯り

寂しさ急ぎ

ひとり鍋  (昌暘)

 

真直に

朝日が刺さる

心まで  (よ)

 

 

寒い月

青い光を

こうこうと  (姫)

 

 

 

 

終了後

突然の訃報に

涙する  (ウィルバ-)

 

覗き見に

人種は問わぬと

変態が  (ビクトル)

 

 

今年もはや師走

世界は混とんの中

せめて心だけでも温かくありたい

新たらしき年も

ただただ願うのみ

 

2017.12.13

今 川 昌 暘

 

 

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