潮路のとはずがたり雑記 **shioji's notes

*好き*を日々、つらつらと。
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子供向けに

2006-11-29 16:28:13 | 本・小説
 ハウルをもう一度、ちょこちょこ読みつつ思ったのですが、小説をエッセンスだけ取り出して短縮するって高度な技術が必要ですよね。しかも密度が濃かったり、完成度が高かったりするとある種神業かも。
 それでふと思い出したのですが、30年くらい前、うちに児童向けの小説全集がありました。暗い赤の装丁で、名作を子供向けに短くしたものですが、なぜか一巻目の『宝島』(スティーブンソンのね)だけお試しとして無料だったので、一時そこら中の家にこの巻だけが転がっていたような(笑)。本の虫だった私は親にせがんで全巻(たぶん50巻)買ってもらったんですが、今思うとなんか豪華なラインナップだった気がします。
 二巻目は『若草物語』だったかな? 四巻目? これが最初の南北戦争のところやらがすっぱりカットしてあって、しかも「続」の方まで一冊でまとまってました。内容は確かに薄いんですが、よくここまでまとめたなあと感心しきり。ほか『アラビアン・ナイト』『小公子』『家なき子』『弓張月』『三国志』『巌窟王』……挙げればきりがないのですが、東西とりまぜて有名どころの大半は入っていたかも(こんど暇みて、50巻全部思い出せるかやってみようかなあw)。定期的に五冊ずつ、箱に入って送られてきたのを覚えてます。開けるのが楽しみだったなあ。
 ただ今回、この記事を書くに当たって、出版社名など調べようと覚えている範囲で検索したのですが、これという記事が見つかりませんでした。せいぜい、古書で買ったという記載くらい。しかもうろ覚えの会社名日/本/メ/ー/ル/オーダーを検索してびっくり(気になる方はご自分で検索を)。そういうわけで、自分の記憶だけに頼って書いてますので、誤りがあったらごめんなさい。
 この全集が手元にあれば、もっと確かなことが書けるんですが、残念ながらかなり前に(子供向けだったので)親戚にあげてしまいました。親が管理してた本はたいてい、そういう運命に(涙)。ニーズがあればどこかにもっと詳しいこと書きますけど、ないだろうなあ。最後に一言、ほとんど楽しく読めた全集でしたがさすがに『水滸伝』だけはなにがなんだか、訳の分からない本に仕上がってました。ははは……さすがに無理ですよねえ。あんな大長編。

1 コメント

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カラーもないし、文庫に毛が生えたようなチープな作りでしたが、 (shioji)
2006-11-30 16:18:58
考えてみればそれなりの金額ですよねえ。
ふむ、こういうのやお稽古ごとはフリーパスだったかも。
著作権はよく分かりませんが(つか、ちゃんとしてないとマズいですよねえ)、
独占翻訳権(?)がからんでいるようなものは、入ってなかったように思います。
どこかに資料がないかなあ。
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