「放課後のプレアデス10周年同窓会オンラインイベント」感想など

◎「放課後のプレアデス10周年同窓会オンラインイベント」

2021年2月20日（土）、19時から配信のみで（アーカイブでは2時間5分位の配信でした。）。

クラウドファンディングで120万円と設定し、無事オーバーしたので開催（1,723,335円、285人）。私も複数口を支援しました。

ファンディング開始時に声優が出るという記載はありませんでしたが、1人か2人は出るのだろうと思ってはいました。

終了後に、声優も出演とありました。

すばる役の高森奈津美さん、あおい役の大橋歩夕さん、ひかる役の牧野由依さんのほか、MCの稲Pさん（プロデューサー）、MCの かじ さん（プランナー風（当時））が出演。

・生だとファンのコメントを見られたのですが、諸事情によりアーカイブで見たのでコメントは見られませんでした。

○YouTube版は2011年2月1日、キャッチコピーは「空を見上げた。あの星の輝きを見つけた。」（計4話で24分位）。

TV版は2015年春（全12話）。

当時YouTube版を知っていたのかいないのかの記憶が曖昧ですが、たぶん見なかったと思うので、たぶん知らなかったのか、知ってもすぐに忘れたのでしょう。

スマホは持っていませんでしたし、ネット環境はアレでしたし（ワイヤレスで、いくらで何時間まで通信可能というUSBみたいのを買うやつでした。）、深夜アニメが多いのでTVアニメ以外は当時も今も基本的に見ないですから。
なので、YouTube版10周年というのはピンとこないですが、TVアニメ版6周年という気分でした。

・TV版は名作なので、是非。

人気や営業的に成功したとは思っていませんが、名作なので、是非。

・TV版の続きをやりたいといった意味のことを声優が言っていましたが、TV版で綺麗に終わったので、続編は反対です。2期で1期と同程度のものを作ったとしても、1期より低い評価しかできません。明白に上回ったものを作って、初めて同程度のものだと評価できるのです。

12話の各話の合間の物語とか、1話の前の物語とか、そういったものでも不要ですが、制作者が作りたいと言うなら、それはあっても構わないくらいには思っています。

◎では、本編を。

鍵カッコにした以外のコメントは、そのとおりに言ったものもありますが、そういう意味の事を言ったとご理解ください。

○YouTube版の映像と音楽が少し流れてからの、出演者登場、一言挨拶。
佐伯昭志監督からのコメントをスマホ画面から読む稲Pさん。

○年表を簡単に振り返り。
「2010年2月　EyeSight（アイサイト）のWebプロモーション企画スタート」から「2014年2月、YouTube版3周年記念でTVアニメ化発表」までの年表で、画面で2ページか2ページちょっとくらいの量でしょうか。
字が小さいのと、細かい出来事が書いてあることから、内容はよく読めませんでした。

主に稲Pさん、時々かじさんからの説明でした。

・「「放課後のプレアデス」誕生までの奇跡」
最初はアニメではなく、Webプロモーションとして「SUBARU”アタラナイ”が当たる！キャンペーン」とか考えていた。
それだとつまらないねとイロイロ考えている内に「スーパードジっ娘・EyeSight日記」として「Saitou Ai（さいとうあい）」というキャラ作りを考えた。
アニメにしようと言い出したのが かじ さん。
ガイナックスに声を掛けたら乗ってくれた。

・「困難を極めるプロジェクト」
どういうアニメにするか決まるまでが大変だった。
スバル社の工場見学と合宿（伊参スタジオ宿泊（廃校を宿泊施設にしたもの。群馬県吾妻郡中之条町。）。）をして検討することになった。
（→伊参スタジオに行ったことはないので、いずれ行きたいと思っています。）

・「タイトル＆キャラクターデザイン決定！」
タイトルデザインは社内公募で、若手のものが採用された。ただ、明朝体みたいな字体だったのを、車をイメージできるもの、車にステッカーとして貼っても格好良いものとして今のデザインにした。

（イメージボードがいくつか示され、説明。）キャラデザインが凛々しかったり、少し異なるし、名前も一部は異なる。いつき→かなえ、ひかる→みつば、ななこ→ゆうこ、というのが最初だった。
みなとを見て高森さん、「イケメンだなあ、ずっと見てられる」。
（→相変わらずの高森さんですね。）

・「オーディションとアフレコ」
（ツイッターで出した、アフレコ中のメイン5人の声優の背中の写真を見せて。）当時はこういうことをするのは珍しかった。

高森：都合が合わなかったので、テープオーディションですばるに決まった。
牧野、大橋：みんなで一緒にスタジオに入って掛け合い、しかも全役やってくださいと言われた。珍しいやり方。
牧野：どのマイクを使うかの（マイクの）番号を台本に書いているが、役が変わると（場所が変わって）マイクが変わったので、ぶつかりそうになったりした。
高森：5人のテープを出した。やりたい役はあるかと聞かれたので、あおいちゃんがやりたいと言った。

・「トレイラー映像　予告PV公開」
Webアニメは、当時珍しかった。コラボも早い方だった。

・「「放課後のプレアデス」記者発表　上映会イベント」
（渋谷での記者発表の時の会場写真のほか、記者発表後に渋谷のビジョンジャックで上映したときの交差点などの映像が流されました。

上映会（2015年7月25日（土）にシネマート新宿で開催された「TVアニメ「放課後のプレアデス」一挙上映＆キャストトークショー」のことだと思います。）では流したとの説明でしたが、私はそれに参加しましたが、もはやそこまでは覚えていませんでした。）

24時からだったが、記者発表後にみんなで渋谷のビジョンを見に行った、と声優たち。

・「3.11を経て公開されたシネアド」
（ユナイテッド・シネマで流されたものが流されました。豊洲はカフェ併設。）
最初は映画ができたらと言っていたが、TVがいいかもとなって、TVアニメになった。

高森さんによると、映画館で会長がたくさん出てくるシーンで藤田さん以外の皆も会長の声をあてた、藤田さん以外が会長の声をあてたのはこれだけじゃないか、とのこと。

○休憩中にお祝いコメント映像（5分はなかったかと。）。

作詞の くまのきよみ さん、

Web制作に新入社員でかかわったオカダさん、

作曲の棚橋UNA信仁さん（映画では普通だが、プレアデスでは音楽に合わせて絵を作ったりした、とのこと。）、

産んだけど育てていない母からはマスクとサングラスで顔をほぼ隠して文字でコメント（「ドジっ娘」を考えた人。）。

○YouTube版の生コメンタリー。
高森：冒頭少しだけで成功を確信してしまう、これはいいものだって。
高森：今録り直したら変わるだろうし、でもこの時の私たちにしかできないお芝居。
（→みなと（cv桑島法子）のシーンになると、うちわ（ジャニーズとかのアイドルライブで使われるもの。）を出すそぶりを見せてはしゃぐ、相変わらずの高森さん。）
牧野：みなとの「軽いだろ」の収録の時、腰砕けたよね。母性が目覚めるかと思ったもん。

牧野：台本を1度読んだだけでは分からなかった。
高森：会話のキャッチボールが難しかった。核心のセリフが少ないから。答え合わせを監督に聞いてからでないと。でも、すばるは分かっていないから分かっていない方が良いのかも。10年前の私には分かれなかったという意味ではナチュラルすばるではあった、気持ちとしては。

牧野：ひかるは、こんにゃろーとかいうのに「どなた」と聞く育ちの良さの温度差が好きだった。

牧野：プレアデス星人（cv藤田咲）の台詞って書いてなかったよね？。
高森：なかった。さっきぃちゃんから出るものが正解だったという感じ。

（→高森さんは「さっきぃちゃん」と呼ぶんだ、と思いました。）
牧野：その設定（ななこがプレアデス星人（＝会長）の台詞を同時通訳する設定。）、当日知ってたよね。びっくりしてましたもんね。

高森：（会長が飛んできて、ひかるが掴みそこねて、いつきの胸にぶつかっていつきが会長を掴むシーンについて。）ここ、こだわってましたよね。あるなしでこだわってましたもんね。
牧野：なんであそこでキャッチできなかったかの説明から。
高森：YouTube版では一番のこだわりじゃないのかというくらい説明が。熱弁だった。
高森、牧野：（デュアルエアバッグとのコメントを拾って。）なるほど、そういうことだったのかも。

高森：（3話の最後の方。展望室の鍵を開けてもみなとがおらず、泣くシーンで。）めちゃくちゃ難しかった、台詞がないのにここまで泣くという感情の動きが。
高森：（直後のバス停前のシーンで。）（すばるがおあいに）背中合わせで大好きと言うシーンが難しかった、向かい合っていたらまだしも。

高森：最後の台詞、「待っててね、うん。」が難しかった。「待っててね」だけならまだしも、「うん」がどこに向く「うん」なのか、難しいなと思ってずっと台本を見ていた。台詞1つ1つを監督に聞くわけにもいかないし。

・5人になって、いくつかのシーンを選んで振り返り。
稲P：（会長がしゃべるシーンで。）収録の時、藤田さんに凄いお願いをしていた記憶がある。即興でしたよね。
かじ：一発目でこの声が出てきて、声優さんてすげえと思った。

稲P：みなとはBRZの設定だったが、TV版ではレヴォーグに変わった。

牧野：（ひかるが会長をキャッチできなかったシーンで。キャッチできなかった理由を聞かされて。）自分自身のことを言われたわけではないのに、アフレコの時に説明を受けて少し傷つきましたもん。

稲P：（「バカすばる」とあおいが言うシーンで、スバル社がスポンサーなのに。）バカとかドジとか言っていいのだろうかと脚本の時悩んだ。

高森：（ラストバトルのシーンで。）TVシリーズを見たから、この台詞の意味がようやく分かるかもしれない。TVシリーズを見るとYouTube版を見たくなり、YouTube版を見るとTVシリーズを見たくなり、ずっと繰り返す。

高森：（５人で歌ったメインテーマ「放課後のプレアデス」の収録について。）歌の収録はアフレコの前だったと思う。（大橋さんと牧野さんがそうだっけみたいなことを言ったので。）人によるかもしれないが。

（演技に）確実な答えを持っていない段階だった。アニメの音響監督が（歌の収録に）立ち会ったのはこれだけ。キャラから外れていないか見ていたが、音響監督も戸惑っていた。
大橋：最終的にこのキャラで行こうという最終オーディションがあって（高森さん牧野さんから、そうなんだ、人によるんだとの声あり。）、その場であおいで行こうとなったので、入りやすかった。
牧野：いらしてくれている音響監督さんの一言一言に藁をもすがる気持ち。これやっちゃいますよ、いいんですか、いいんですよね、と圧をかけながらやった。

○稲Pさんから、関係者からのメッセージ読み上げ。
・（スバル社からのもののみ、要旨を書いておきます。）スバルにとっては一つの挑戦だった。マーケティング的には大きく広げることはできなかったが、同窓会をすると聞いてファンや関係者の作品を大切にする心に触れた、やって良かったと心から思う。

・稲Pさん、かじさん、3声優から、ファンからのメッセージ5本を読み上げ。

○ファンからの質問
・10年前の自分の芝居への率直な感想。
牧野：当時でしかできないことがちりばめられている。今同じことをやれと言われても難しいところはある。
大橋：恥ずかしさがありつつも、あおいちゃんじゃなかった時期の方が長いけれど、当時の全力でやったし、当時にしかできないことはいくつもあります。
高森：コメンタリーでさっき話したことが全て。今見たら恥ずかしい気もするし、あの真っすぐさや懸命さはあの時にしか出せないし、今作れば今のものが作れるだろうが、当時の私たちにしか出せない。

・あらゆる可能性の中の1つを任意に選べるとしたら何を選ぶか。
皆さん、難しいと言いつつ、ちょっと考えながら答えていました。
牧野：自分が居心地が良く、自分らしくいられるものを選ぶと思う。
大橋：今から変われるんだったら、もうちょっと、みんなと話せる社交性。本当に人見知り過ぎて後悔している。
高森：枝分かれ的な考えで言うなら、声優を目指すか、会社で車掌をめざすかのタイミングだったので、車掌だったらどうだったんだろうとは思う。

○大抽選大会
・稲Pさんが持っているものすべてとのこと（配達できない大きさのものである、Web版の記者発表時のアニメタイトルの看板を除く。その看板は会場に持ってきていて、見せてくれました。）。

・牧野さん、大橋さん、高森さんの順に、箱の中の紙を引き、計40人くらいが当選でした。

・劇場版に向けて宣伝しているときに使った、劇場版と書いてある唯一のチラシ（A3くらいの裏表。）は、稲Pさんによると一点ものだと思うとのことで、高森さんからは、私たちも知らないとの声あり。
稲Pさんによると、劇場版を飛ばしてTVアニメになったとのこと。

（→このチラシと、記者発表で展示された各声優のサイン入りの大型ポスターのパネルが特に気になりましたが・・・）

○〆の一言
牧野：10年たって、TVシリーズからも成長した彼女たちに会いたいなと思ってしまった。もうひと花くらい咲いてくれたら嬉しいな。

大橋：応援してくれるのを10年経って感じる作品てなかなかないから、もう一つステージがあることを祈っている。
人見知りだったけれど、メイン6人そこそこ仲良くなれた現場だったので（言い方言い方、と牧野さんと高森さんのツッコミ。）。社会科見学もして、そんな作品はなかなかない。もっと仲良くなりたい。

高森：プレアデス大好きな人しかいない中で好きなだけプレアデスの話ができるのは贅沢な時間だった。いつでも出るよ、みたいなところはすばるは持っていると思うので、新しいプレアデスを作れれば嬉しいとは思うし、これは贅沢なことを言っているので。15周年、20周年でもいいですし、話せる機会ができたら嬉しい。

かじ：以前よりアニメ好きと言いやすくなっているので、布教してください。

稲P：「絆」というテーマがあったが、その後に3.11（東日本大震災）があってプロモ―チョンが上手くできなくて、困難はあった。

【shin】