お話

日々思いついた「お話」を思いついたまま書く

ブラック・ジョーク『名医ハリー・32』

2009年08月11日 | 名医ハリー(ショートショート)
156
「ハリー先生が怒って、メスを投げ出しちゃったのよ」
「よっぽど性質の悪い患者さんだったのね」
「そうなのよ。で、投げ出したメスが、顔ギリギリの所に突き立っちゃったのよ」
「・・・じゃあ、その患者さん、大人しくなったわね・・・」


157
「スミスさん、最近心配そうな顔をしてるわね。症状が悪化したの?」
「そうじゃないの」
「でも、かなり深刻そうだけど・・・」
「奥さんも病気でここに入院する事になったのよ」


158
「ねえ、看護師のお姉さん。うつ伏せの格好って、苦しくて嫌いよ!」
「大人になると、その格好が一番嬉しくなるものなのよ、メイベルちゃん・・・」


159
「あなたも署名に協力して!」
「あら、何の署名?」
「例の性質の悪い患者さんに関してよ!」
「署名を集めて、転院でもさせるの?」
「違うわ、ハリー先生かアリス先生に手術してもらうのよ!」


160
「アリス先生が怒って、メスを投げ出しちゃったのよ」
「よっぽど性質の悪い患者さんだったのね」
「そうなのよ。で、開腹したままにして帰っちゃったのよ」
「・・・じゃあ、その患者さん、本当に、大人しくなったわね・・・」



 どなたか、何かコメントをくださいっっっっ……(寂しがり屋の伸神 紳)




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