お話

日々思いついた「お話」を思いついたまま書く

バベルの塔

2009年02月15日 | Weblog
 ニムロデ王は神と敵対する者で、神ではなく己に栄光を欲していた。
 王はバベルの都市に塔の建設を行なった。
「塔の頂を天まで届かせるのだ。そして、我等の力を示すのだ!」
 人々は王に従い、塔の建設を進めた。
 神はそれを見て思った。 
「彼らは一つの民であり、一つの言語であるゆえ、このような考えに陥ったのだ」
 ついに神は塔を破壊し、人々の言語を混乱させて互いに理解できないようにした。
 破壊され、瓦礫となった塔を見て、ニムロデは叫んだ。
「壊れた塔の再建をするのだ!」
 しかし、人々はニムロデの言葉が理解出来なかった。
 そして、人々は神の意志により、地の全面へと散って行った。
 人々が去り、残されたニムロデは叫んだ。
「よし、こうなったからには、今度は奴隷をかき集め、こき使ってでも建ててやる!」
 さらに悪い方へと進んだニムロデを見て、神は嘆息した。




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