ほっとしながらも、自分はちゃーんとばれないように気を配りました、はい。指輪の内側って普通、名前とか彫ってあるじゃないですか。お店の人に超特急で彫ってくれおいいましたが、どうしても無理。ただ、日本に帰ってから、ティファニー正規店にレシートを一緒に持っていけば無料で彫りますよ とのこと。
まあ、外さなければ大丈夫かな と。そのまま何喰わぬ顔して帰りました。妙に優しくなったりして。（人間、後ろめたいときって 何故優しくなるんでしょう）
自分は基本的にズボラです。
半年位経って、会社に行くときに家に財布忘れました。帰宅すると、かみさんがみょ～な顔をしています。
「ねえ、嘘つかないで答えて。このレシート、何なの？」
がびょ～ん。
ズボラな自分は、あれだけ超特急で彫ってくれ なんて言ったのに そのままでした。いつか行こうと思って、財布の奥深くにレシートを忍ばせたまま・・
「そ、それは・・・うう・・・・」
「結婚式の次の日って！ いったい何 考えてるの？！！」
「・・・いや、だから、・・・うう・・・」
「ふざけんじゃ ないわよ！ 何を考えてるの！！！誰に買ったの！！！！」
おいおい、ちょっと待て。かみさんは何か勘違いしているオカン。
これは形勢逆転だぁぁぁぁ！ と。
とっくりと説明を聞く余裕も無さそうだったので、
「こら！！見ろ！ この指輪を！ 内側に字が彫ってないだろ！ どうしてかわかるか！！ ええ！？」
指輪を見せてから、ここぞとばかり逆襲しました。まさに逆襲のシャア。
納得してもらえました、良かった良かった。誤解も解けたし。
「ていうか、それはそれでひどくない？なんで誤魔化そうとしてんの？」
「・・・・うう・・・・・」
それはそれで怒られました。
おしまい！（実話です 念のため）
