goo blog サービス終了のお知らせ 

びすた~り、びすた~り。

のんびりゆっくり歩いていこう。Kana-catの、日々のつぶやき。

核心はアプローチ。

2023-03-23 06:45:33 | アイス
◆2023年3月21~22日(祝・水) 唐沢岳幕岩左方ルンゼ

 去年も計画したけれど、お天気が悪かったので鋸岳に転戦。今年もずっと予報が悪かったので中止かな~とあきらめていたら、直前に好転したので挑戦できました。ガイドはYさん。

 1日目は入山のみなので、お昼過ぎに集合して、七倉ダムへ。まだ冬季通行止めなので、ダムの下から歩きます。高瀬ダムまで2時間ちょっとかな。舗装道路なので、登山靴を背負って運動靴で。登攀用具とテント装備で重かった・・・。高低差が少ないのが救い。天気は高曇りだが半分トンネルなので気にならない。

 高瀬ダムについたらテントを設営して、翌日の偵察に出かけます。しばらく前のトレースに加えて、なかなかてーねいなピンクリボンがあったので迷うことなし。心配していた堰堤の乗り越しは、はしごに加えて側壁にステップが取り付けられており、カンペキでした。安心して偵察終了。
 気温は高く、落石の音も時折聞こえてあまり気持ちはよくないです。外でもご飯食べられそうでしたがテントに入って夕食。翌朝早いのでさっさと寝たのですが、夜じゅう断続的に雨が降っていて、これはまずいかも・・・翌日は晴れるはずなのですが、携帯は全く入らないので、状況分からず。

 2時半に起きる直前もぱらついていて、ダメかなと思って外を見たら一応星が出ているので、とりあえず出発することに。3時半過ぎにヘッデンスタートです。

 前日下見をしたので、堰堤まではスムーズで、あっという間に到着。アイゼンをつけてほそーいステップを渡り、垂直な梯子を上ります。しばらく進むと右手に金時の滝。水量豊富で凍る気配はありませんね。滝の左手の急登を、ダブルアックスと残置ロープで登ります。もちろんまだ氷はないので泥だらけ。暗いので様子もわからず。いい加減嫌になったところでようやく終了。

 ここからはとりつきまでゆるゆると谷を詰めます。寡雪なうえに締まってないので踏み抜きまくり、どんどん消耗。このあとアイスできんのかよ、と真剣に危惧しました。なんせ今シーズンは人人工氷壁しか登ってないんで・・・。

 途中で明るくなり、とりつき到着は7時ごろ。ばっちり3時間かかりました。地味に標高差が600mあったのと、やはり踏み抜きのせいです。

 ここでサブザックに替え、不要なものはデポして登攀開始。目玉はF2の氷柱で、予想より立派だったので登れるか?と期待しましたが、状態が悪そうだとのことでパス。左から巻いて上に出ました。氷柱以外はずっと滑滝なので、ひたすら快適にサクサク高度を稼ぐのみ。60mロープで7ピッチくらい?最後は歩きで終了です。快適すぎてあっという間でした(笑)。Yガイド曰く「簡単でしょ?」。まあね(笑)。ここのおすすめポイントは景色の良さですかね。アイスにしては、谷が広めなので眺望があります。振り返ると烏帽子~不動岳の稜線。アプローチがめんどくさいのでまだ歩いたことがなく、この角度から見ることもまずないので新鮮でした。









 下降は、懸垂でもよいのですが、歩いて降りるルートがあるそうでそちらに回りました。急斜面を一気に下ると、とりつきのすぐ左の沢に出ます。確かに懸垂より速かったですが、この日は気温が高く、落石がとっても怖かったです。急げと言われなくても急ぐのですが、雪に足を取られてなかなか思うように歩けません。

<うんざり・・・>


 とりつきに戻ったら、ザックが増えていてびっくり。日帰りのペアがちょうどF2の氷柱に取り付いてました。登れないことはないのね(笑)。でもまあ、いいかな。

<F2の氷柱は右端。>


 あとは往路を戻ります。相変わらず踏み抜きまくり、よれよれ汗だくになってテントに帰還。アスファルトの上に全装備をぶちまけて休憩しまし
た。

<復路。堰堤のはしごとステップ。もーすこしステップに幅があると安心だなあ(笑)>


 ぼやいていても帰れないので、荷造りして出発。憂鬱なトンネルも、気温が高いと涼しくてありがたいです。ガンガン飛ばして1時間ちょっとで車に戻れました。F2省略したのと、マンツーマンだったせいで予定より早く終了。雪が締まってりゃもっと速かったのに(笑)。状態にもよりますが、核心はやはりとりつきまでのアプローチです!

 無事に2年越しの宿題が片付いて良かったです。氷自体は良いルートです。もう1週間早いと良かったのかなあ。でも雪崩も怖いし、難しいですね。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。