千早さんにお借りしました。
主人公である15才の少女を取り巻くのは、「ささらさや」のシングルマザーとその子供2組と3婆です。前作での嫌だった部分がすっぽり無くなっているこちらは、かなり好みの物語となりました。
自分を庇護してくれない大人が構成する世の中に不満だらけなヒロインも、同年代とはちょっとしたきっかけがあれば心を通わせることができます。そう、彼女が意固地になるのには理由があります。理不尽にも、自分に非の無いことが原因で陥った窮地に納得出来るわけが無いのです。
それでも、彼女はこの現実の中で自分の道を探すしかない・・・
そんな少女を、婆はそれなりに守ってくれていました。そのやりかたは防風林になるのではなく、台風にも負けない強さの育て方を教えてくれるという方法だったけれど。
婆だって、ただ年を取ったというだけのただの人だもの。そんなに大層なことができるわけじゃない。それでも年少者を守り育てるのは年長者の役目という古い考えが、お節介な煩わしさと共に暖かさを感じさせてくれる物語でした。
文句無く泣けたよ~
「てるてるあした」 加納朋子
主人公である15才の少女を取り巻くのは、「ささらさや」のシングルマザーとその子供2組と3婆です。前作での嫌だった部分がすっぽり無くなっているこちらは、かなり好みの物語となりました。
自分を庇護してくれない大人が構成する世の中に不満だらけなヒロインも、同年代とはちょっとしたきっかけがあれば心を通わせることができます。そう、彼女が意固地になるのには理由があります。理不尽にも、自分に非の無いことが原因で陥った窮地に納得出来るわけが無いのです。
それでも、彼女はこの現実の中で自分の道を探すしかない・・・
そんな少女を、婆はそれなりに守ってくれていました。そのやりかたは防風林になるのではなく、台風にも負けない強さの育て方を教えてくれるという方法だったけれど。
婆だって、ただ年を取ったというだけのただの人だもの。そんなに大層なことができるわけじゃない。それでも年少者を守り育てるのは年長者の役目という古い考えが、お節介な煩わしさと共に暖かさを感じさせてくれる物語でした。
文句無く泣けたよ~
「てるてるあした」 加納朋子