* Shamrock Leaf *

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螺旋階段のアリス

2010年06月29日 23時07分50秒 | 
千早さんからお借りしました。

面白かったのですが・・・不思議の国のアリスになぞらえたストーリーとか、キャラの濃い女性陣と影の薄い主人公のバランス、最終話の夫婦の心の触れ合い等、良いなと思う処はいくつもあったのですが・・・何か浅いかなぁって感じで、あれ、読み終わっちゃった?って感じでした



 「螺旋階段のアリス」 加納朋子



てるてるあした

2010年06月27日 14時54分55秒 | 
千早さんにお借りしました。

主人公である15才の少女を取り巻くのは、「ささらさや」のシングルマザーとその子供2組と3婆です。前作での嫌だった部分がすっぽり無くなっているこちらは、かなり好みの物語となりました。

自分を庇護してくれない大人が構成する世の中に不満だらけなヒロインも、同年代とはちょっとしたきっかけがあれば心を通わせることができます。そう、彼女が意固地になるのには理由があります。理不尽にも、自分に非の無いことが原因で陥った窮地に納得出来るわけが無いのです。
それでも、彼女はこの現実の中で自分の道を探すしかない・・・
そんな少女を、婆はそれなりに守ってくれていました。そのやりかたは防風林になるのではなく、台風にも負けない強さの育て方を教えてくれるという方法だったけれど。
婆だって、ただ年を取ったというだけのただの人だもの。そんなに大層なことができるわけじゃない。それでも年少者を守り育てるのは年長者の役目という古い考えが、お節介な煩わしさと共に暖かさを感じさせてくれる物語でした。

文句無く泣けたよ~



 「てるてるあした」 加納朋子



ささらさや

2010年06月27日 00時52分24秒 | 
千早さんにお借りしました。

表紙と挿絵の雰囲気がストーリーと合っていて、とってもイイです。ストーリーも全体的には好きです。3婆のやりとりとか思わずニヤリとしちゃうしね。
でもね、主人公が好きになれない。犯罪に対するスタンスも鼻に付く。ほんわかストーリーだからって、ああいう行動を即座に許せる神経って、わたしには絶対理解できません。達成されなかったからって流してイイような裏切りでなないと思います。

こんな優しさいっぱいの雰囲気の本を読んでイラつくわたしって、病んでるのかしら・・・



 「ささらさや」 加納朋子


いちばん初めにあった海

2010年06月25日 11時10分00秒 | 
千早さんにお借りしました。

この人って読みやすくて、やっぱり面白いです。
一つめの物語は一昔前の少女漫画にありがちな設定なのですが、一枚づつヴェールがめくれて露わになってくる真相へのアプローチが良かったです。少女2人の関係性が好きでした。
二つめの物語は、優しくて切なくて謎解きで、そして一つめの物語の核の1つでもあった物事の真相解明でもありました。
こういう作風って、この人独特かなぁ。最後の最後は、あ~良かったと幸福感を感じることができるのって嬉しいです



 「いちばん初めにあった海」 加納朋子



神々の午睡

2010年06月10日 00時16分02秒 | 
あさのさんということと表紙と口絵に惹かれ手に取り、神話系ファンタジーという好みのジャンルだったので買ったのですが・・・あさのさん2連敗です

読みやすいし面白くないわけでは無いのですが、新鮮さが全く無いというか、いつかどこかで読んだことがある気がしてしまうストーリーばかりでした。序説の必要性も全く感じなかったしな



 「神々の午睡」 あさのあつこ