25期石神井バスケの広場

都立石神井高校バスケットボール部25期OBが開設したブログです。近況、思い出などを、お気軽にご投稿ください。

熱狂の体育祭の翌日の熱戦・・それぞれのチームカラー  2024(令和6)年度インターハイ予選観戦記  25期 細田 浩

2024-06-18 01:11:46 | 日記
大変な賑わいであったろう前日の伝統の石神井高校体育祭の喧騒の爪痕を残すのは体育館脇にずらりと並べられた各団のマスコット・マスゲームで使用された様々な色彩に塗り上げられた木材の構築物の残骸であった。きっと昨日はこの残骸⁉たちは体育祭の盛り上げに大きく貢献したであろう。
晴天の下、コロナ禍以来初の観覧制限無しで現役生、卒業生、家族、見物の人々を感動と興奮の坩堝に巻き込んだ体育祭の会場であった広大な校庭、校内はちょっと弛緩したような静寂に包まれていた・・但し、体育館を除いて
体育館では2024(令和6)年度インターハイ予選3回戦の熱戦が繰り拡げられていた。
石神井高校は第4試合で小平西高との対戦がある。
前日の体育祭でメンバーが気力、体力を使い果たしていないか心配をしながら体育館のフロアーに上がった。

2024年6月2日(日) 3回戦までの石神井高校の経過。
石神井高校は2回戦からの出場

2回戦 2024年5月26日
石神井高校vs立正大附立正高校 会場:石神井高校
戦評
中大附属高校を1回戦で破った立正大附立正高校が対戦相手。スピードあるガード陣が特徴であったが、リバウンド力、ディフェンス力で圧倒し大差の勝利。

○都石神井高校86:44●立正大附立正高校
1P 21:12
2P 25:12 
3P 20:8 
4P 20:12


2024(令和6)年度インターハイ予選3回戦 2024年6月2日

都石神井高校vs都小平西高校 会場:石神井高校

小平西高校
ここ4年で急速に力をつけてきた新進気鋭校。
2020年度新人戦から2024年関東大会予選までの4年間、延べ11大会中8大会Best32に入っている。目を見張る躍進ぶりである。
直近の関東大会予選でも3回戦でBest16なった早稲田実業高校に僅か3点差で敗れている。スコアーを見ると3P終了時16点差を最終ピリョウドで3点差まで追いつめて惜敗している。侮れない難敵である。
近年の躍進ぶりからどのようなチームか一度観戦してみたかったが、5月26日2回戦の対都三田高校戦を石神井会場で観戦する機会を得た。
○小平西106:77●三田高校  小平西の勝利。
スコアーが示す通り、サイズは無いが、ベンチメンバーを含め全員シュートスキルに優れており多彩なシュートを繰り出しスコアーしてくるオフェンシブチーム。ディフェンスもオールコートプレスを操りアジェリティに優れたチームだった。
サイズが無い青山高校とは組みやすかったのかもしれない。前半で大勢を決め後半はベンチメンバーを繰り出しチーム全体で盛り上がっていた。

1P 石神井27:17小平西
小平西ゾーンディフェンス。石神井インサイドでサイズを生かし連続スコアー。小平西ドライブインからスピンターンでスコアー。テクニシャンぶり発揮。
石神井強度あるマンツーマンディフェンスでシュートミス誘い、リバウンドから速攻。サイズがある石神井リバウンドが安定している。残り5分14:8
石神井キャプテン№4スリーポイントシュート、ミドルシュート。安定感抜群。小平西スリーポイントシュートで対抗。1P最後小平西のスリーポイントシュート決まる。
2P 石神井50:30小平西
同様にリバウンドから速攻。2年生№9ミドルシュート、レイアップシュート冴える。石神井足が動いている。2年生センター№10インサイドプレーでスコアー。№4,5ミドルシュート決まる。
チーム内でコミュニケーションを図り意思統一を図る円陣を組むことが多くみられた。このような場面は少しナイーブなチームには珍しい。
見渡せば体育館上部の通路にも立ち見の石神井生がずらり並んで声援を送っている。体育祭の片づけに来たのか、昨日の体育祭で生まれた一体感か。
そういえば3年生が母校のコートで戦う公式戦は本日が最後。クラスメイトも駆け付けたか。

3P 石神井61:41小平西
石神井、順調だったミドルシュートが入らなくなる。
両チームスタミナ切れか足が止まってくる。両チームベンチメンバーを繰り出し必死の攻防。
石神井のスリーポインター№6やっと2本連続でスリーを決める。

4P 石神井91:74小平西
小平西ゾーンプレス。スリーポイントを多投し必死の追い上げ。気鋭のチーム、プレスディフェンスは強度があり鋭い。
石神井もプレス気味のディフェンス。タフショットを誘いリバウンドからの速攻繰り出すも決めきれない、ミスが多い。
両校一進一退の攻防が続いたが、決定的な差は生まれなかった。
小平西後半持ち味を発揮するも、石神井終始安定した試合運びで勝利。

○都石神井高校91:74●都小平西高校
1P 27:17
2P 23:13 
3P 11:11 
4P 30:33

3年生,ホームコート最後の公式戦を勝利で飾れて安堵しているだろう。

小平西高校のチームカラーはアメリカの裏通りで見かけるようなストリートバスケを彷彿させるノリ⁉でバスケットを楽しんで戦っていた。ちょっとヤンチャ感が強い。最近増えた3x3のコートで見かける遊び心に富んだプレーぶり。
通常であれば、1、2名の選手がテクニにおぼれ自滅してしまうチームが多い中、小平西はチームとして破綻することは無かった。ディフェンスも一定の強度を保っていた。不思議な感じがした。
一方対象的に石神井はリアクションが少ない地味なイメージが付きまとう。硬派がチームカラーか。
試合後、観戦の父兄や友人たちに勝利を祝われてやっと笑顔が溢れだしていた。

昨年の体育祭の頃には来年のチームは大丈夫かと危惧したのを覚えている。
良くここまで成長したと思わずにいられない。順調にいけばBest16決めの対戦校は新人戦で圧倒された豊島学院。Best8決めは関東大会予選で苦杯をなめた日大豊山戦が想定される。次、4回戦、聖学園戦を勝利し新人戦と関東大会予選の雪辱を期し難敵に向かって欲しい。


東京都高校バスケットボール部(男子) 成績ランク 2018(関東)-2024(関東) 25期 細田 浩

2024-06-17 14:17:43 | 日記
パンデミックが落ち着き、スポーツ環境も以前の活況を呈している現在、高校バスケもまた、公式
戦中止、練習自粛、観戦制限という高校部活には致命的な制約も解け、以前の状況に戻ってきてい
る。しかし、チームによってはこの3~4 年間の様々な制約が活動に大きく影響し、チームの維持に苦
労したように見える。部員の減少、技術の継承等。パンデミック前後の近各大会の成績を独自に数値
化して東京都高校バスケの状況を探ってみた。
成績は2018年関東大会~2024年関東大会まで

目次
1. 都立高校ランク
2. 私立高校ランク
3. 東京都高校ランク
4. 都立・私立年度別大会成績












都立高校バスケットボール部(男子)  成績ランク2018(関東)-2024(関東) 25期 細田 浩

2024-06-17 14:17:02 | 日記
石神井高校の現在地  
関東大会予選が終わり代表8校が決定した。
Best8決定戦に都立高校が3校進出した。
2023年は2校、2022、2021は4校となり都立高校の躍進が目立つ。

コロナの前後から都立高校の上位チームに変化が見れれてきた。
ここで2018年関東大会予選から2024関東大会予選までの各大会の成績を独断のpoint配分で数値化し表とグラフで推移を表すこにした。
point配分は独自のもので、成績は個人調べ。

目次
1.都立高校獲得point順位 / point配分表
2. 都立高校大会別成績・point
3. 都立高校動向グラフ





面白い! 120年前の日本のバスケット(籠球〈ろうきゅう〉)のルール その1 25期 中川 越

2024-06-15 20:33:21 | 日記
前回の投稿で、『籠毬競技 (弄球遊戯叢書 ; 第1編) 』高橋忠次郎 著 榊原文盛堂 明37年〈1904〉をご紹介した。90年前の書と記したが、計算違いをしてしまった。120年前のことになる。同書には、競技規則として、15項があげられている。とても興味深い。今回はその5までをご紹介し、若干の解説を付すことにする。

『籠毬競技 (弄球遊戯叢書 ; 第1編) 』
第4章 競技規則 
一、最初開戦の時は審判官(教師)が技場の中央即ち直立して球を空中に高く投ぐべし
【今のようなセンタージャンプが行われていたようだ。中川】
二、球を送るには手又は頭其他孰(いず)れの部分にて送るとも差支(さしつかえ)なしと雖(いえど)も 足にて送る事は嚴禁たり 若(も)し之(これ)を犯したる時は敵に自由投げを爲(なさ)らるるなり 自由投とは其(その)首将が球を持ちて前なる横線上に立ちて 巳(おの)が組の方の籠(かご)に入るることの自由の特権を言ふ
【パスは、足によるキック以外は、身体のどの部分を使ってもよかったようだ。「頭」とあるので、ヘディングもOKだったのか? 反則すれば、自由投=フリースローが即与えられたようだ。中川】
三、敵の受球を妨害すべきは勿論なりと雖(いえど)も故(ことさら)らに転倒せしむるが如(ごと)き麁暴(そぼう)の行為と敵の持ちたる毬(まり)を奪取するが如き事あるべからず 若しこを犯したる時は自由投げをせらるるなり
【パスキャッチを妨害したり、倒したり、殴ったり? 粗暴な行為は禁止! 反則すればフリースロー】
四、演技者各自は其指定せられたる技場内にて自由に活動すべし 決して横線より一歩たりとも踏み出すべからず 但し足を除きたる身体の部分が出てたる時は(手又は頭等)敢(あえ)て差支(さしつかえ)なきものとす 若し之を犯したるものは前の第二項の制裁を受くべし
【サイドラインを踏み越えてはいけないが、踏み越えなければ、他の身体の一部がラインを越えてもかまわない。今と同じ。中川】
五、球を受取りたる時は速(すみやか)に其場(そのば)より投ずべし 決して馳(は)せ進みて投ずるが如き卑劣手段を行ふべからず 若之(もしこれ)をし犯す者は第二項の制裁を受くべし
【ボールキャッチ後は、1歩たりと動いてはいけなかったようだ。「馳せ進」めばトラベリング。これは「卑怯手段」となる。】


新調ユニホームの躍動 石神井バスケットボール女子 2024年度 関東大会予選 インターハイ予選の記録 25期」細田 浩

2024-06-15 08:41:31 | 日記
石神井高校バスケ部女子の奮闘が著しい。
コロナ禍の中で部員が激減し、大会出場が危ぶまれる危機的状況を何とか乗り越えてきた。
長いパンデミックの最中、様々な制約や困難を女子バスケット部の為に尽力いただいた前任の顧問や、OB外部コーチを担ったY君には頭が下がる。
2年前の投稿「ユニホームがボロボロ」の中にもあるが、
新顧問からの新ユニホームの為の援助要請があったのはコロナ禍がようやく落ち着いた2022年のOB会忘年会席上であった。コロナ明けの3年ぶり開催で参加者も少なく十分ではないがいくばくかの援助費をOB会長から渡すことができた。
新調のユニホームは、2023年7月末の大泉高校との交流戦、山下杯でお披露目となり優勝に花を添えた。
今年2024年の4月、新一年生が10名以上が入部して現在女子部は1、2年生のみだが、20名を越す大所帯となった。
今年のメンバーは、経緯を経て1.2年のだけとなり、各大会3年生が中心の対戦チームとはハンデはあるが、実践経験を積むことをチャンスと思い、経験と力を蓄積して欲しい。



関東大会予選の結果
■2024(令和6)年度関東大会予選
一回戦 会場:石神井高校
○石神井91:38●山脇学園
二回戦 会場:東京電機大高校
○石神井93:13●都園芸
三回戦 会場:石神井高校
●石神井50:73○東海大高輪台
戦評:どの試合も観戦ならなかったが、
スコアーから推測すると1,2回戦は90点以上の得点を記録している。
得点の優劣で争う競技で多くの得点を獲得できるチームの特徴は良い資質を備えているチームに見える。
ディフェンス力は、大会Best32に入った3年生中心の東海大高輪台に70点台の得点に抑えたことは、ディフェンス力も備えているように見える。

■2024(令和6)年度インターハイ予選の結果
一回戦 会場:石神井高校
○石神井69:54●目白研心

二回戦 会場:石神井高校
○石神井79:36●跡見学園
三回戦 会場:都飛鳥高校
●石神井67:82○都飛鳥

インターハイ予選の三試合を観戦した。決してサイズのあるチームではないが、オールコートゾーンプレスをスタートメンバー、ベンチメンバーを交互に繰り出し仕掛ける。一二年生のみのチームの為、その成熟度は、強度はまだまだないがチームの理解度は高いものがある。得点の七割程度がターンオーバーから素早いトランジションの得点。

特定のシューターはいないが、スリーポイントシュートをスターターほとんどが打てる。セットオフェンスはからの攻撃は単純で攻め手を欠きショットクロックオーバーを犯す場面が散見された。チームプレーの向上はこれから取り組む課題である。


インターハイ予選の1回戦を観戦して、ゾーンプレスが機能して勝利したが、まだ体力面、特に上体の力特に腕力が無く、保持したボールに腕を差し込まれ奪取されることが多くあり不安になったが、2回戦、3回戦と勝ち上がるごとに相手をボディコントロールでかわしボールをキープしプレーを停滞させない。チームにリズムとテンポが生まれる。勝ち上がる毎に目を見張る進歩を見せチームの安定感が増していくのがわかった。
勢いを前面に出しどのプレーにも全力で挑む姿勢を全プレーヤーが自然に身に着けている好感が持てるチームだ。
これからは、基礎体力の強化によって、サイズは無いが攻守ともにアジェリティーに富んだスピードがある躍動するチームが生まれそうで楽しみである。
若いメンバーのチーム作りを、部員全員が携われるオールコートゾーンディフェンスの組織化から始めるプロセスは良い方向に進んでいる。
戦略眼に富む新コーチ陣の指導の下、新調したユニホームが各選手にフィットするのは夏に鍛えた結果が実を結ぶ半年後11月の新人戦である。