髪見!十人十色

市川の理容室の店主が綴る日記です
スワローズと釣りの記事がほとんどですが、よろしくお願いします

東京オリンピック閉幕

2021年08月08日 | 徒然草
東京オリンピックが幕を閉じました。

昨日の野球、今日の女子バスケットボール…

様々なアスリートが、それぞれの思いを胸に戦い抜き、、母国へ凱旋する事と思います。

アスリートの皆さん、感動をありがとうございます。

この東京大会をテレビで観戦していて、一番心に残ったのは、柔道の阿部一二三選手の優勝の時でした。

もちろん、他の競技にも心に残るシーンはありましたが、僕の中で一番は、阿部一二三選手でした。

兄妹そろっての金メダルだからではありません。

それも凄い事ですが、彼に「柔の心の真髄」を見せてもらったような気がしたからです。

優勝が決まった時、彼は決勝を戦った相手と抱き合い、お互いを称えあった時に微笑んだ以外、畳から降りるまで、口元を緩ませることがありませんでした。

そして、畳を降りる前、正座をして深々と頭を下げました。

彼がどのような思いで、そのような行動をとったのかは、彼しか知らない事なのかも知れませんが、僕はこの行動に、「日本武道の本質」を見たような気がしました。

畳の上では、戦った相手に敬意を表し、その場となった畳に深い礼を、そしてこのオリンピックを開いてくれた、開くことに関係をした全ての人に、応援してくれた全ての人に、感謝の気持ちを素直に表現したのではないかと思ったのです。

東京オリンピック招致活動の中で、一躍有名になった言葉「おもてなし」

日本人の心を表した言葉に対して、彼は日本人の心の中に流れる「全てを敬う気持ち」を態度で表現してくれたのではないでしょうか?

このような事を言うと、ラグビーの関係者から怒られるかもしれませんが、「ノーサイド」の精神を、更に一つ越えたところにある「和の心」を阿部一二三選手に見せていただいたような気がします。

もちろん、勝った喜びを全身で表現するのが悪いとは思ってません。

それはそれで、素晴らしい事だと思っていますし、スケートボードでチャレンジに失敗した選手をみんなで称えあう姿にも感動しました。

でも、僕はこの阿部一二三選手が見せてくれた「和の心」に、今大会一番の感動を貰ったと思っています。

国際スポーツとなり、どこか違ってしまったと言われている「柔道」ですが、彼のような選手がいる限り、「日本柔道」はいつまでも引き継がれていくと思います。

阿部一二三選手、感動をありがとう!


最後に、全てのアスリートへ

感動をありがとう!