雨
が
降って
も
シャクヤク
の
蕾
は
少し
開いて
赤に近い
ももいろ
を
のぞかせていた。
待ってたよ
今年も
義母
の
植えた
シャクヤク
義母
は
きれいな人
で
きれいな
自分
を
知っていて
振る舞い
にも
自信
にあふれていた。
幼少
の
頃から
姉
や
兄
から
可愛がられて
かわいい
自分
を
知っていた。
義母
の
口から
又、
義母の姉
からも
才色兼備
を
聞かされて
いた。
義母
の
命日
が
近い。
自己主張
の
強い
はっきり
した
性格
は
後年
穏やか
に
なったとはいえ
基本的
には
変わらなかった
と
思う。
亡くなった時
ガン
闘病
の
果て
だったので
きれいだと言われた
面影
は
少し失せていた。
、、、、
美しい、、、
忘れ得ぬ
顔がある。
死に化粧
を
ほどこした
義母の顔
驚くほど
美しかった。
目を見張った。
義姉
も
夫
も
家族
が
美しい
顔
を
見て
あこがれの
ためいきをついた。
やっぱり
お母さん
は
きれいな人
だったんだね。
シャクヤク
を
どんな
思い
で
植えた
などと
義母
との
特別な
やりとり
は
ない。
ただ、、、
リフォーム
して
庭を
つぶしてしまって、
ふみつぶされた
土
の
中
から
けなげに
花を咲かせてくれた。
もともと
母
の
庭
私
は
次男
の
嫁
なので
義母
と
同居
は
していないが
兄
たちと
住む
義父母
の
家
には
街中
なので
庭
がなく
もう一軒
の
家
と
して
購入した
この家
は
私
が
嫁入り
する前
は
兄夫婦
が
住み
兄たち
が
同居
してからは
人に
貸す
などしながら
義母
の
余暇
の
楽しみ
で
花を
植えていた。
嫁いで
この家
に
住んでも
若い日の私は
今ほど
花
を
愛で
大切
に
思う
心
の
余裕
は
なかった。
立てば
シャクヤク
、、、
義母
は
同世代
の
中
では
背の高い
人
でした。