潔淨精微、易之教也

占いに関する一言

《断易:六爻速断法》の部分内容

2005-03-01 00:57:44 | Weblog
陳 光ショウ
真視 葵衣(http://www.junktion-web.com/)
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<立卦象>

 六爻断易では卦の取り方が必要です。中国の戦国時代以前の祖先は、亀の甲羅を火の上に置き、割れた象から吉凶を占いました。その方法は複雑で、占う前の儀式も必要でした。その後、草を50本取り1本抜いて49本にし、現在の筮竹を草を使用して占うような方法がありましたが、1つの卦を立てるのに18回の手順があり、大変でした。その後様々な方法が行われましたが、皆複雑で、その方法は使わなくなりました。その後西漢時代の京房が京房易を始め、そこから3枚の銅銭で占うという方法になりました。この方法は簡単ですが、そこには深い意味があります。銅銭の形は、内の■の穴は、地を、外の○は天を表わし、天、人、地という3つのイメージを全て含んでおり、天人合一の思想と一致します。したがって3枚の銅銭での象の取り方は、古人の知恵を含んだ上に、一番簡単な象の取り方となるのです。
 銅銭での象の取り方の基本原理は、全息論と、人体の磁場が感応しています。質問者は必ずその質問内容について集中しなければなりません。そうすることで、正しい情報が得られます。遊びのつもりや、不信者がやりますと、取った象が正しい象になりません。この場合占い師は、その卦を使用しない方が良いでしょう。質問者が真面目に集中できた時に、その象を取ってから占ってください。また、質問者が多くの問題を持っていて、集中できないと、情報が混雑する場合がありますので、占い師は気をつけて、1つの問題に集中できるようにさせてあげないといけません。



<ある簡単な立卦の方法>

1)数字による立卦法
質問者が現場にいなくても、1つの数字(何桁でも)を選んでもらい、立卦する事ができます。
 ○一桁の数字
このやり方の原則は、0以外の1から8なら動爻は無しとします。そして、先天八卦の数で、1なら乾、2は兌、3は離、4は震、5は巽、6は坎、7は艮、8は坤として観ます。8以上の数の場合は、8で割り、余りを主卦とし、またその数字を6で割り、余りを動爻とします。
 例)5の場合  巽為風
   9の場合  9を8で割り余り1により乾為天 6で割り余り3により3爻を動爻とします。 
○ 二桁の数字
例えば35という数字なら、上卦3、下卦5というようにして、火風鼎と出します。
動爻の出し方は、(3+5)÷6の余りをとり、2爻を動爻とします。
 ○三桁の数字
100の位を上卦、10の位を下卦、一の位を動爻とします。
 ○三桁以上の数字
 選んだ数の桁数が奇数なら、2つに分け、前の方を上卦、残りを下卦とします。
   例)12345→12/345
     (1+2)÷8の余りを上卦、(3+4+5)÷8の余りを下卦とします。
動爻は(1+2+3+4+5)÷6の余りを使います。余りがない場合は上爻を動爻として、余り6の時と同じにします。選んだ数の桁数が偶数なら、2つに分けて、奇数の場合と同じようにします。

2)時間による立卦法
  旧暦の年月日を使用します。
  (年+月+日)÷8の余りを上卦、(年+月+日+時)÷8を下卦とします。
  動爻は、(年+月+日+時)÷6の余りとします。
  注意点:年は申年なら9番目の数字なので9を使う。時間も同様に、辰時なら5を使う。
  例)1996年8月5日午刻(旧暦丙子年6月21日午刻)
  年月日の和(1+6+21)÷8の余りは4。したがって上卦は震。
  年月日時間の和(1+6+21+7)÷8の余りは3。したがって下卦は離。
  年月日時間の和(1+6+21+7)÷6の余りは5。したがって5爻変により
  この卦は雷火豊から沢火革へ之くとします。
  時間で立卦する時、年や月は、節入りで変わりますので注意してください。
  例)○1993年新暦2月4日は旧暦正月13日の寅の時間で節が変わり酉年正月になります。
    ○1993年旧暦6月20日戌時立秋は、旧暦6月21日で7月になるので、6月ではありません。日は21日で計算し、夜中の0時前は当日、0時過ぎは次の日です。
 間違いやすいところは元旦は新しい年のスタートではないということです。毎月の1日も、その月のスタートではありません。

3)字の画数、あるいは言数で立卦する方法
  ○一つの文字で卦を立つとき、その字の左側(へん)を上卦、右側(つくり)を下卦とする。全ての数を合わせ、6で割った余りを動爻とする。
  ○ひとことで卦を立つ場合
   例)おはようございます→おはよう(4文字により震)ございます(5文字により巽)
     (4+5)÷6は余り3で3爻変とする。

などなど。。。。。。


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 真占術易学校の池本先生のご好意で、今年の5月15日、22日と6月5日、12日に六爻断易の集中講座を行う予定がありました。できるだけ日本の断易の愛好者に理解しやすい角度から六爻断易の精髓を伝いたいので、今頑張っています。
講座の具体的なスケジュールなどの事項は真占術易学校のホームページ(http://www2s.biglobe.ne.jp/~senjutu/)に書いていただきました。
ここで池本先生に感謝いたします。