ぐうたらさせてよ!(安寝の日記)

日常/演劇/宝塚/SMAP

単調になったらお仕舞いだ。

向日葵。

2004年07月19日 16時33分24秒 | 何か詩でも書いてみようか
書ける内に書いとこう。




黄色い砂で出来た道 土塀が 高さを変えながら

真っ直ぐに続く

空の青が眩し過ぎて 私は 足元の黄色しか見えない

そこへ 塊の影が 行く先を隠す

小さな積乱雲だ 硬そうな白い盛り上がりが

空の一点に 頑張って 居るんだ

邪魔だと思う気持ちはむしろ無く

目を刺す 光の遮りに 感謝をした

それでやっと見えたのは

土塀の 破れ目から 半分顔を覗かせた向日葵

遠慮深く 見守るように 隠し切れない黄色の花弁

彼女は(そう、直感で「彼女」だと思ったのだ) 私と目が合うと

風に 身を震わせて 一つ 会釈をした

私も やっと 笑って 頭を下げた

そのまま 通り過ぎたが

背中に 彼女の視線を 感じつつ

土塀の道を 歩いていった

積乱雲は まだ ついて来ていた

左側の土塀の中に 住む中年の婦人が ホースで水を撒いていた

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