日本鉄鋼連盟の元会長の馬田一(ばだ・はじめ)・JFEホールディングス社長は9日、朝日新聞の取材に対し、「鉄鋼連盟は政治献金を、もうやめるべきだ」と話した。鉄鋼連盟は業界団体の中でもトップ級の自民党への大口献金者で、発言は献金問題に一石を投じそうだ。
馬田氏は「鉄鋼業界は民主党にもお願いや相談をしていかなきゃならない。(民主、自民党の)どっちかにしか出さないのはアンフェアだ。民主党が(企業・団体献金を)やめたいと言ってるんだから、それに越したことはない」と話した。
2008年の政治資金収支報告書によると、年2千万円を超える大口献金をした企業・団体は30で、鉄鋼連盟は自民党に8千万円献金。業界団体では日本自動車工業会の8470万円に次ぐ水準で、過去にも大口献金を続けてきた。鉄鋼連盟に加盟する高炉5社も08年に自民党に計約1億円献金した。(福山崇)
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