ミラーサイクルエンジン

ホンダのシビックに搭載されている1.8LのSOHCのエンジンがオットーサイクルとミラーサイクルのハイブリッドです。

まず簡単にミラーサイクルってものの説明

『圧縮比＜膨張比』です！
理論的にはVCRなどにより可変圧縮機構なんかがないとダメなんですが…吸気バルブを圧縮を始めてからしばらくして閉めることで同じような状況を作り出しています。ただ…厳密にミラーかと言われると違いますが、狙っていることは同じです。

要は燃費向上のアイテムです。

パワーを必要とする発進や坂道ではオットーでパワーを稼ぎ、巡航状態になればミラーに切り替えることで燃費を稼ぎます。

システムはVTECと同じです。カムの作用角を調整しているだけです。ただ・・・このエンジンはSOHCです！！！

一個のロッカーアームに5つのカムがあるって感じです。

2つはオットー用の吸気カム
2つはオットー用の排気カム
最後にミラー用の吸気カム

これを使い別けてるわけです。

ミラーサイクルによる燃料の噴射量の減少の他にも、ホンダはポンピングロスの減少をあげております。

ここでポンピングロスとは

簡単に言っちゃうと吸気管の中はスロットルバルブなんかが存在し、これが流量を調整するわけですが・・・
これが抵抗になっているわけです。これがポンピングロス

ってな感じで、もちろん吸気バルブもこれです。

圧縮行程が始まってもしばらくは吸気バルブが開いているわけです。つまりシリンダー内の負圧は減少しています。これによりポンピングロスが減少するわけです。

各メーカーあれこれと燃費争いに力を入れてますね(笑)