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二日目の稽古前に岡山屈指のパワースポットと言われる楯築遺跡でプチ観光。
弥生時代のストーンサークル。
楯築遺跡はこの土地自体の形状と年代から前方後円墳のモデルにもなっていると言われる。
岡山を原型として全国へ前方後円墳が広がっていったとしたらすごい事。
岡山のような田舎が舞台では一見とんでも説のようにも思うが考古学の第一人者と言われる学者が唱えている説である。
強いパワーを発する岩に手を当ててオーリングテスト。
お二人ともオーリングテストは初めてだったようで岩から発するパワーによって指の力がありえないほど強くなっているのにびっくり!!
稽古は二日間、比較的ゆるやかに行われた。
10年前と比べれば体力的には楽。
先生も80歳が近いという事もあるだろう。
しかし手は抜かれない。
居合の深いところを細々と説明してくださるため動きの無い時間が多かったように思う。
先生の居合は抜く事よりも納刀を重視する。
もちろん型稽古では徹底的に抜く事を学ぶ。
しかし何のために抜くのか?
人やモノを切るためでは無い。
型として古来の教えを継承しつつ、
その上でいかに抜かず腰に納めておくかに主眼を置く。
要は心を修めると言う事。
抜く事は容易い。
抜くならば遅れを取らないよう先に抜く事。
人を攻めたり怒りをぶつける事には何の努力もいらない。
先に仕留めてしまえばそれで済む。
しかし関口先生の教えはそうではない。
どこまでも真心を持って人に対峙すること。
刀を腰に納めておく事は人を大切にする生き方に通ずる。
戦いの心は自分自身に向け鞘に上手に納められるかどうか?
そこが修行の方向性。
今回、型の稽古で関口先生の真剣が首筋に当てられる場面があった。
もちろん安全に配慮して間違えの無い距離感で。
その時、ヒヤッとするかと思いきや、
実際には暖かい感覚が剣から届く。
イメージとは真逆の感覚にギャップを感じる。
あれ〜という感じ。
人を慈しむ心は剣気をも変えるのか?
武神の剣気はやさしく暖かいものだった。