日々徒然 正和流

岡山で体術、居合術、気功術を修練しています。
http://seiwaryu.wixsite.com/seiwaryu

棒術と基本

2019-04-23 23:10:14 | 日記


先代の師匠は不思議な人だった。
現師匠も常人ではない感覚を持った人だが先代はもっとぶっ飛んでいた。

水の上を歩いたとかと言う噂や宙に浮いたとか(笑

ヨガの行者の中には宙に浮く人もいると聞くので先代にもそういうことがあったのかもしれない。

ある時、光の渦のようなものが頭上に現れたそうだ。
その渦に意識を向けて気(生命エネルギー)を繋げようとしたがなかなかつながらない。
数十日後にやっとその渦と繋がるや否や結跏趺坐の状態で体が浮いたそうだ。

それ以来、目の前にいる人の思考が手に取るように分かるようになったり、人の過去の出来事や前世が分かるようになった。

この手の話は胡散臭いと感じるのが普通だし、常識的に見れば空想に浸ったまともではない人間が口にしそうな言葉だと思う。

だから単なる物語と思ってもらっても構わない。

ただ先代には確かに不思議な力があった。

その先代が言うには棒術は幻を見せられて習得したそうだ。

それも一万手以上の技数。

そんな多くの技をどうやって覚えるのか?とお叱りを受けそうだが、先代自身が覚えられる訳がないとおっしゃられた。

先代は断片的な記憶を頼りに工夫をしながら技を整理しつつ、その果てに全ての動きに共通する核となる動作原理の発見に至った。

それが現在空之会で稽古している正和流の素手の技術となっている。

動画の棒術は基本技術。
そして素手の技術もここからスタートしたのだった。
コメント
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