草莽の記     杉田謙一

教育・防衛・慰霊・エネルギー・歴史についての意見

産経 黒田さんがんばって!

2007-06-08 23:30:54 | Weblog
 産経新聞ソウル支局黒田勝弘氏の「読者の判断を仰ぐ」との趣旨での「緯度経度」記事にコメント。まず慰安婦問題について「連日のように日本批判を展開しながら「民族的快感を楽しんでいる」。良くぞ深層心理を言い当てた表現で、裏返しのエリート意識の発露であることを見抜いた的確なる表現である。

 FTA(自由貿易協定)問題について。韓国に先を越されたのかと、残念に思った記事であった。アメリカ批判をしながらやることはやるなと、抜け目なき行動につき感服すると同時に、おそらく韓国野党の健全な親米勢力の存在が、アメリカの信頼を失っていなかった証拠だろうと推察していた。日本を出し抜けたのはよかったねと、つぶやいておったのだが。日本に対してのライバル意識がうかがえる韓国情勢を知りえたレポートであり、わかりやすい報道。

 三・一節演説も「未来志向」を宣言して発足した政権ではなかったのかと、最後まで約束を反故するのだなあと妙に納得。小泉政権は最後には八・一五靖国参拝公約をなして退陣。公約は一応守った形でしたが。「日本へのコンプレックス」は、もつのは仕方ないでしょう。アジア解放にともに戦った戦友としての名誉を全て放棄してまで、対日被害者国家として存在感をアピールしていく選択をしたわけですから。私には、欧米による植民地支配を瓦解させた成果の一部は韓国にもくれよと言っているのでは、とさえ思える。ベトナム戦争で一万人もの混血児を残していることの批判を受けたくないから、「攻撃、批判は最大の防御なり」ではないが、被害者国家としての同情を求めようとする、心理学的代謝反応であろうと判断させてもらっている。

 「過去の歴史に対し日本の誠意ある姿勢と実践」とは朝鮮半島を何とか一流の独立国として育てたいと莫大な資金を投じ、山林復興教育普及インフラ整備に努力した朝鮮統治政策の光の部分を、日本政府が正面切って語っていいということでしょう。しかし「知日派弁明」論者の自由な真実の言論を追放している韓国メディア界にそれが望めますでしょうか。「竹島問題」も客観的に論じる場所に出てくれてもよさそうなのに。韓国と日本は戦争したわけではない。戦争で滅亡の危機があったのは毛沢東率いる一万の兵力が攻め込んだ朝鮮戦争だったはず。確かに日本は韓国を助けに兵力を出さなかったのは申し訳なかったが、時はまだ占領統治中。それは勘弁してほしいです。しかしその後の経済技術交流支援はどうでしょう。的をお間違えになってはいませんか。戦犯毛沢東を引きおろせと活動してみえることとは思いますが、靖国がどうのといってばかりいるような気がしますが、そうだとしたら「韓国ナショナリズムは全方位だ」の報道は間違っているかもしれませんね。