草莽の記     杉田謙一

教育・防衛・慰霊・エネルギー・歴史についての意見

教育基本法改正でできること

2007-06-10 00:20:09 | Weblog
市内交番での国旗掲揚に関する要望書
 
 日々、国家国民のため、地域のため、ご奮闘頂き、まことにありがとうございます。
 さて、昨年十二月、教育基本法の改正もなり、学校教育においても国を愛する態度を養うことが教育の目標に掲げられるようになりました。前文や教育の目標において「公共の精神」を養うことが強調され、「わが国と郷土を愛する」ことを目指すこととされました。
また、家庭教育・幼児教育の条文も新設され、義務教育のみならず、幼児教育を、生涯にわたる人格形成の基礎として重視し、義務教育の中身も国家及び社会の形成者として必要な基本的な資質を養うものとされました。
青少年の健全な育成のため、法を改め、教育の再生を目指したものといえましょう。
 さて、教育は一方、地域で支えていかなければ成功するものではありません。青少年の「公の」意識を育ていくためにも、是非是正したきことがあります。それは祝日に国旗を掲揚する家庭があまりにすくなき現状です。

 日本の交番制度は地域の治安維持や弱者保護のために実に優れた制度であります。「おまわりさん」として尊敬を受けてご活動される警察官の方々は、地域の子どもたちの安心・尊敬の的であります。

 県警察では無人交番の是正を達成したとも伺っております。国旗国家法も制定されて久しい。かつては国旗につき、明確な指針が示されなかった時期もありましたが、派出所における国旗掲揚について、憲法学の教授に聞いても、法的問題はないとのことです。
 そこで、市民の「公共の精神」「国民教育」増強の上にも是非交番において国旗掲揚を推進していただきたくお願いいたすものです。
 特に祝日は、日本国民にとって「伝統と文化を尊重」するための大切な日であり、官庁、とりわけ警察関係施設においては積極的に国旗掲揚をはかり、公共意識を高めていただきたいと願うものです。
 署長のご判断で是非祝日の交番での国旗掲揚をおはかりいただけるよう、お願い申し上げます。
 
 以上の文面で、署長宛に要請いたしました。やってくれますかね。県会議長も電話一本で、「プッシュしてみる」と言ってくださったが。


李登輝前総統靖国参拝

2007-06-09 11:37:05 | Weblog
李登輝前総統が靖国神社に参拝された。その挨拶に。

 靖国神社に参ります。六十二年間もあったことのない私の兄を靖国神社で合祀し慰霊を守ってくれ、私は感謝の意を表してきます。これは私の立場であって、政治的にも(関連つけて)考えないでください。これは私の望みです。
 私と兄は、二人兄弟で非常に仲がよかった。その兄と六十二年前に高雄で別れて以来,私のうちには兄の遺髪もなければ、遺骨もないし、遺灰もありません。位牌は靖国神社にのみ残されています。それを私が家族の一人として訪問すると言うことは、私は兄にォ対する尊敬の念を示すためにもやらなければなりません。

 私のおやじは十年前になくなるまで、兄が死んだことを信じておりませんでした。兄が亡くなったときには、彼の遺霊がうちに現れたと言う事実は存在します。なくなったその瞬間に帰ってきているはずですけれども、おやじの関係でうちでは何もしておりません。私が六十年ぶりに靖国神社に参りまして、頭を下げて遺霊を祀って来ると言うことは私たちとしては当然のことと思います。まったく個人的な家庭の事情であります。皆さんにはよろしくお願いしまして、政治的には何も、歴史的には何も考えてくださらないようお願い申し上げます。ありがとうございました。

 李登輝総統の訪日の最大の目的がここにあったのだと思う。単に兄ぎみへの面会にとどまらず、日本国民への強力なメッセージである。亡き人々に対してどのように振舞うべきか。我々日本人の体たらくを痛感する。靖国さんの奉賛会はだんだん遺族の方々の高齢化のため、「あさなぎ」拡大など対応を考えなくてはならないが、優秀間の拝観者数は十八年は三十六万人十八年は五十万六千人を数えたと言う。嬉しき限りである。

参議院選挙に問われるもの

2007-06-08 23:41:26 | Weblog
 今回の参議院選挙は安倍内閣の将来を決する重大な選挙である。振り返れば安倍政権になってあっという間に訪中訪韓。北の核実験がなされた際にはすぐさま抗議、恐喝に屈しない姿勢を鮮明にした。六ヶ国協議を反核反拉致の原理に押し留め、米国政権がテロ国家指定解除に動こうとするを知るや、訪米し、待ったをかけ、国際正義を貫けるよう要請した。ハノイでAPECが開催された際には、あらゆる会談で、「自由主義、民主主義、基本的人権の尊重、法の支配」の四つの価値を共有することを訴えたのである。麻生外相提唱のインドを含めた自由と反映の弧の連携、対中国軍事大国化批判政策など、国家の安全確保の追求は的を射た施策である。
 また、初めてナトーの協議に参加し、共同防衛の指針を明示したのも、記憶に新しい。集団的自衛権の是正を諮問し、改憲の前にできることをなす。危機は改憲がなされる前にも常に起こっているわけであり、当然のことであるわけだが。
 外交方針において必ず哲学を語った政治家は珍しいことである。 
 履き違えなき自由の価値を前面に打ち出し、国際社会が正義と秩序を保てるように活躍している姿は、かつての政治家の媚中政策と比べて雲泥の差である。
 また国内的にいえば、戦後体制(レジーム)をただし、美しき日本の再建をなすべくさまざまな取り組みに成功している。教育基本法改正。教育再生への取り組み。憲法改正のための国民投票法案の成立。無限の資源を生かす海洋法の制定など、その成果は既に多大なものとなっている。
 しかし、わが国をとりまく内外情勢は決して予断を許すものではない。
 拉致一つをとってみても、小泉訪中以来、まだ一人も取り戻すことができていない。教育の荒廃は親殺し、斬首すら引き起こし、高貴な日本精神は未だ回復の端緒に立つのみ。学力低下は、小六中三年生出の全国学力テスト導入こそ成し遂げたものの、回復の兆しすらない。年金納入状態すらわからない官庁の体たらくやいかに。

産経 黒田さんがんばって!

2007-06-08 23:30:54 | Weblog
 産経新聞ソウル支局黒田勝弘氏の「読者の判断を仰ぐ」との趣旨での「緯度経度」記事にコメント。まず慰安婦問題について「連日のように日本批判を展開しながら「民族的快感を楽しんでいる」。良くぞ深層心理を言い当てた表現で、裏返しのエリート意識の発露であることを見抜いた的確なる表現である。

 FTA(自由貿易協定)問題について。韓国に先を越されたのかと、残念に思った記事であった。アメリカ批判をしながらやることはやるなと、抜け目なき行動につき感服すると同時に、おそらく韓国野党の健全な親米勢力の存在が、アメリカの信頼を失っていなかった証拠だろうと推察していた。日本を出し抜けたのはよかったねと、つぶやいておったのだが。日本に対してのライバル意識がうかがえる韓国情勢を知りえたレポートであり、わかりやすい報道。

 三・一節演説も「未来志向」を宣言して発足した政権ではなかったのかと、最後まで約束を反故するのだなあと妙に納得。小泉政権は最後には八・一五靖国参拝公約をなして退陣。公約は一応守った形でしたが。「日本へのコンプレックス」は、もつのは仕方ないでしょう。アジア解放にともに戦った戦友としての名誉を全て放棄してまで、対日被害者国家として存在感をアピールしていく選択をしたわけですから。私には、欧米による植民地支配を瓦解させた成果の一部は韓国にもくれよと言っているのでは、とさえ思える。ベトナム戦争で一万人もの混血児を残していることの批判を受けたくないから、「攻撃、批判は最大の防御なり」ではないが、被害者国家としての同情を求めようとする、心理学的代謝反応であろうと判断させてもらっている。

 「過去の歴史に対し日本の誠意ある姿勢と実践」とは朝鮮半島を何とか一流の独立国として育てたいと莫大な資金を投じ、山林復興教育普及インフラ整備に努力した朝鮮統治政策の光の部分を、日本政府が正面切って語っていいということでしょう。しかし「知日派弁明」論者の自由な真実の言論を追放している韓国メディア界にそれが望めますでしょうか。「竹島問題」も客観的に論じる場所に出てくれてもよさそうなのに。韓国と日本は戦争したわけではない。戦争で滅亡の危機があったのは毛沢東率いる一万の兵力が攻め込んだ朝鮮戦争だったはず。確かに日本は韓国を助けに兵力を出さなかったのは申し訳なかったが、時はまだ占領統治中。それは勘弁してほしいです。しかしその後の経済技術交流支援はどうでしょう。的をお間違えになってはいませんか。戦犯毛沢東を引きおろせと活動してみえることとは思いますが、靖国がどうのといってばかりいるような気がしますが、そうだとしたら「韓国ナショナリズムは全方位だ」の報道は間違っているかもしれませんね。