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花にまつわる幾つもの話

子供時代の花にまつわる思い出や、他さまざまな興味のあることについて書いていきたいと思ってます。

天然石標本~パイナップル・アメシスト~

2010年08月09日 | 天然石標本
先週までは青い天然石についてご紹介してきましたが
今週からは珍しい形の天然石特集をしたいと思います。


第一弾は、過去ブログにも
何度も登場したアメシスト――紫水晶です。
紫水晶は色形とも、変り種がとても多い天然石の一つです。
その中で今回ご紹介するのは、
ウルグアイ産の通称『パイナップル・アメシスト』
(こちらはフォールス・ネームというよりは
むしろその形状から名付けられたような気がします)
と呼ばれる紫色が鮮やかで美しいクラスター(=群晶)です。


『Rose do France』の回でも書きましたが
本来の意味での紫水晶の色合いはこちらが主流で
水晶の色変種の最高位に位置します。
また、加熱すると変色、脱色し、光によっても退色するので
取り扱いには注意が必要です。
このへんはローズクォーツと一緒ですね。
ちなみに発色の原因は、微量に含有された鉄イオンといわれています。
色ムラが少ないほど、高品質のアメシストとなります。


『Amethyst』





玉髄を中心に紫水晶の結晶が成長した結果
こんな風変わりな形になりました。
パイナップルというよりは、ウニみたいですよね?





水晶の結晶としても一つ一つが非常に端整で
色もくっきりしています。






上から見た画像です。
根元部分が若干白っぽいのがわかるでしょうか?


アメシストは2月の誕生石です。
語源の意味は、ギリシャ語の『amethystos』="酒に酔わない"から。
その由来どおり、昔から悪酔いを防ぐ効能があることで知られています。


次回更新は木曜日です。
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