星尋山荘's blog

彗星発見で知られたアマチュア天文家、故・本田実の最晩年の観測所です。

名鏡に、ふたたび星の光----木辺鏡

2015-05-02 00:45:14 | 日記
名鏡に、ふたたび星の光を! 木辺成麿鏡を拝見しました。


 高梁市の市議会だよりの表紙

 岡山県立高梁高校(高梁市)の屋上の、直径5メートルドーム内に、大望遠鏡。
 天文部顧問の石井正美教諭に案内していただきました。



 
 木辺さんが自著「新版・反射望遠鏡の作り方」(初版1967年)の中で、
 写真入りで紹介している望遠鏡です。高校の望遠鏡としては当時全国最大径でした。
 本田実先生(倉敷天文台)の新彗星発見のニュースにわいていた時代です。
 この木辺望遠鏡は、1953年の設置。 ところが使われず、放置されていました。

 そして、ガリレオから400年の2009年、赴任してきたばかりの石井教諭が注目。天文部員と4年がかりで、さび落とし作業から復活へ…。生徒たちが、自力で望遠鏡を操作できるようにと、さまざまな工夫と改良…。 高梁市の広報の表紙を飾るほどの活躍ぶりです。
 卒業生からの贈り物だという接眼レンズで、天頂の微光星を拝見…。しっかりと芯のある、それは、それは、小さな、小さな、点像…。
 

  「383」と、鉛筆書きされた木辺鏡。
   主鏡の口径は328ミリ、厚さは35ミリ、焦点距離は2365ミリ。


 伯備線の列車が通ると星が揺れること、赤緯方向の微動を改良したいなど、悩みはたくさんあるとのことでした。


 石井正美教諭と望遠鏡
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする