「夜空に新しい星をさがす」と題して、アマチュア天文家・本田実生誕100周年記念講演会が2月24日、倉敷市の倉敷科学センターで開催されました。講師は、新天体発見情報の窓口だった、香西洋樹元国立天文台助教授。
講演する香西洋樹氏
国内最大の天文台(岡山県浅口市)建設時には、星空の状態を確かめるための、重くて長い鉄製の鏡筒を3本用意したとき、「ななよん(74インチ=188センチ)がくりゃあええのお」と言いながら、本田さんと藤井永喜雄さん(初代岡山天文博物館長)とが、山中の長い道のりを担ぎあげたこと、本田さんから「私用ですが…」と新天体発見の電話に、「私が電話に出たら公用ですが…」などと応じたこと、発見にまつわる数々の裏話、笑いを誘うエピソードも紹介しながら、「本田氏の活躍が多くの人に刺激を与え、全国に彗星捜索者を増やした」と語りました。
天文の国際会議では、「なぜ日本は、彗星発見王国なのか」と質問されると、「憲法9条があるからだ」と答えたと回想。若者が徴兵されないこと、戦争にかりだされないことが、科学を進歩させると強調しました。そして宇宙の進化と生命、ロシア隕石の話題も…。
地球に近い小惑星群
「発見なくして、研究なし」といい、晩年は天体観測所「星尋山荘」で、星にものを尋ねつづけた本田氏の業績をたたえました。
講演する香西洋樹氏
国内最大の天文台(岡山県浅口市)建設時には、星空の状態を確かめるための、重くて長い鉄製の鏡筒を3本用意したとき、「ななよん(74インチ=188センチ)がくりゃあええのお」と言いながら、本田さんと藤井永喜雄さん(初代岡山天文博物館長)とが、山中の長い道のりを担ぎあげたこと、本田さんから「私用ですが…」と新天体発見の電話に、「私が電話に出たら公用ですが…」などと応じたこと、発見にまつわる数々の裏話、笑いを誘うエピソードも紹介しながら、「本田氏の活躍が多くの人に刺激を与え、全国に彗星捜索者を増やした」と語りました。
天文の国際会議では、「なぜ日本は、彗星発見王国なのか」と質問されると、「憲法9条があるからだ」と答えたと回想。若者が徴兵されないこと、戦争にかりだされないことが、科学を進歩させると強調しました。そして宇宙の進化と生命、ロシア隕石の話題も…。
地球に近い小惑星群
「発見なくして、研究なし」といい、晩年は天体観測所「星尋山荘」で、星にものを尋ねつづけた本田氏の業績をたたえました。