不登校ひきこもり支援のNPO法人 FIRST STEP 経験のある親たちが悩める若者のために立ち上げました

R3年現在でファーストステップは20年の実積があります。HPはhttps://1st-step.tokyoです。

対話の池に浸かる(親の勉強会)

2024-05-04 | 参加者の声

私達の会では解決の手段としてアウトリーチ(直接訪問支援)を受ける方もいますが、

実際にはその必要がないことが多く、

ただ親の勉強会に参加することで自然に回復へと流れていった方が多いように思います。

 

私は15年ぐらい前から会にいますが、そのずっと前から、そのような解決への流れが多かったのではないかと思っています。

 

それの流れの源流は、

「解決へと導く主役は医師やカウンセラーではなく、親(家族)である。また、その悩みを訴えている相手は、根本的には親である、と考えていること」

から始まっているように思います。

 

親が勉強会という対話の池に浸かることで徐々に(気づかない程度)親自身が変化し、

自ずと子どもの心をしっかりと受け止めていけるよう(理解)になることで、

徐々に親も子も成長していくことが「ひきこもりのぶり返し」のない、心の根本的解決になるのだと思います。

 

ですから、時間はかかりますよね。

「よく○○ヶ月で解決します」なんていうひきこもり業者がいますけど、あれは嘘だと思ってます。

 

また、長く家族会にいるとわかるのですが、親御さんの中には、どうしても、解決に時間がかかることに我慢できず、会を離脱し「就学、就労を解決目標とする支援策」に飛びつく方を沢山見てきました。

 

たしかに一時的には良くなったとしても、それが結果として「ひきこもりのぶり返し」という負のスパイラルに落ちて、さらに長期化、深刻化してしまう方も見てきました。

 

やはり、時間はかかりますが根本的には親子間の信頼関係回復がないと社会的劣等感から解放されることは難しいかなと思います。

まあ、そうでないこともあるでしょうけれども、それはごく一部である様な気がします。

 

東京A