ご無沙汰しております 蒼玉です。
いやー、間が空いてしまいました、いろいろありまして…。世間もまだまだ落ち着きませんね、より一層騒がしくなったという方が合っている気がします。
前回の続きです。②で終わりますので、よろしくお願いします。
相変わらず、ご依頼者さんにしがみついたままの半笑いの女性、綺麗な方でした。真ん中分けのストレートの黒髪、美しく施されたネイルアート、顔の造作も大きめな方でした。
「先生は相談の件の人がどんな女性か解りますか?」と聞かれたので、「はい、多分解ります。」と視える限りの特徴をお伝えしました。
ご依頼者さんの顔付きがどんどん変わって行きます。そして、下を向いて黙ってしまいました。
間違えたかしら? でも、この女性だと思うのだけど…と思いました。ご依頼者さんは急にスマホを取り出して、何やら忙しく操作しています。
「どうしましたか?」とお聞きしたら、写真があるから見て確認してほしいと。それからご依頼者さんはおかしいなと呟きながら、一生懸命探していました。
「少し、見つけるのに時間がかかるかもしれませんよ。」と私は言いました。不思議そうにご依頼者さんは私を見ています。
「理由は、この女性が『見せないで。』と言っているから。」 ご依頼者さんは私を凝視したまま、固まってしまいました。この時、生霊の女性はずっと「見せないで。」と言いながら、私を憤怒の表情で睨んでいました。
「でも、確認した方がよろしいですか?」とお聞きしたら、そうしてくださいとのお返事。数秒間、生霊の女性と対峙し、「もう見つかると思うので、探してみてください。」と言いました。あっという間にその女性の写真は見つかりました。もちろん、しがみついている女性と同じ方です。
それから、ご依頼者さんになるべく良い方向に向かうであろう方法をお話し、「私はこれをしないと悪い事が起きるとか、これを買わないと…とか、そういった事は一切申しません。踏み出す一歩になれば、それで嬉しいです。要はご自分がお決めになるのが大切だからです。」とお伝えしました。
ご依頼者さんの要望は、この女性と縁を切りたいとの事でしたから、自分に出来る限りはしたつもりです。本当に生霊は面倒くさいのです。
しかしながら、結構、生霊を背負ったまま歩いていらっしゃる方、多いです。そして、普段の私は見て見ぬ振り、重くないのかしら?と思うぐらいです。
あの猛暑はどこに行ったのかと言うぐらい涼しいです。体調管理は十分になさってくださいませ。では、また後ほど。