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春夏秋冬

特掃隊長のひとり言

カラス

2009-06-15 18:44:09 | 日記
アスファルトに横たわる猫の死骸。
それを啄む一羽のカラス。
通り過ぎる車を避けながら腸を猫の引きずり出す様に、私は鳥肌を立てた。
しかし、死業に携わる私は、そんなカラスと自分がダブることがある。

彼らは、それを食うことによって片付けている。
私は、それを片付けることによって食う。
見方によっては、似たり寄ったり(?)。

カラスだって、生きるために必死。
目の前に食べ物があれば、それが忌み嫌われるものであっても貪欲に食べる。
私だって、生きるために必死。
目の前に糧(仕事)があれば、それが忌み嫌われるものであっても貪欲に取り組む。

スズメだってツバメだって同じ鳥なのに、食い物が違うだけでカラスは嫌悪される。
あの紳士だってこの淑女だって同じ人間なのに、職業が違うだけで私は蔑視される。

しかし・・・
〝自分は賢者〟と慢心した途端、人は賢さを失う・・・
〝自分は正しい〟と思い上がった瞬間、人は正しくなくなる・・・
〝自分は善人〟と高ぶった時、人から善性が消える・・・

私は、高ぶることなく、卑屈になることもなく、労苦によって身体は真っ黒になっても、腹はこれ以上黒くならないように生きたいものである。




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