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機内Movie ■■幸せへのキセキ■■

2012年05月10日 07時40分21秒 | 映画
映画館でトレイラー見たときから
「面白そうだな~
でも、映画館で観るほどではないかな~」
と、思っていました。



機内で観られる映画のリストの中にあったので
観てみたら
すっごく良かった!!!!
機内で涙、涙でした...

しまった!
映画館で観るんだった!



機内Movie ■■幸せへのキセキ■■





唯一の不満は、古くさい邦題
原題は「WE BOUGHT A ZOO」
映画の中の台詞にも
キーワードのように何度も出てきます

「動物園買いました」では可笑しいし
難しいですね、邦題付けるのって...



不動産屋さんに行って
家を探していたら
動物園付きの家に出くわすなんて
現実にはありえないし

それを素人の一家が買ってしまうなんて...

なんて思っていましたが

実話を元に作られた映画なのだそうです!



素人の家族が動物園をオープンさせるために
奮闘するストーリーのようで

実は、父親と息子の衝突が
大きなウエイトを占めています。



母親が死んでから
心のバランスを失い
停学を繰り返すティーンエイジの息子

ティーンエイジャーというもの
そうでなくても、危うく
もろく、攻撃的

その最も多感な時期に訪れた
「最愛の母親の死」という人生最大の危機

父親への反抗心



失ってしまった人への愛は同じなのに
何故かわかり合えない

観ている方は
父親の心理も、息子の心理も
痛い程分かる



妻が生きていた時は
世界一幸せな家族であるかのように
まとまっていたのに

家族の精神的な支柱を失い
崩れつつある



このまま崩れてしまうのか...

家族のメンバーが一丸となって
一つの目標に取り組むことによって
新しいバランスを見つけ
悲しみを乗り越え
再生することは出来るのか?



こういう、残された家族の気持ちを
実に丁寧に扱っていて
どのメンバーの気持ちも
共感し、寄り添うことが出来る

動物園を買う!なんて出来事は
荒唐無稽と言って良いくらいハチャメチャなのに

登場人物の心理はとてもリアル

フィクションではなく
実際にそこにいる人として
鼓動さえ感じられるような、リアルな臨場感



この映画を観て感じたこと
映画の趣旨とは全然関係ないんだけどね



愛する妻を失って、悲嘆に暮れる夫に
周りの人は「新しい恋を見つけたら
悲しみを乗り越えられるのでは?」
なんて思うことが多いと思う。

私の周りにもそういう人がいたら
同じように思うような気がします。



でも、年月が流れて
悲しみは十分に癒やされていたとしても

「二人目の妻」は
亡き妻の影をずっとずっと感じて
新しいメンバーになれるよう
努力していかなきゃいけないんだな

家族の中で自分だけAWAYな気分



私のようなタイプには無理だ
「一番の存在になりたい」とか
「私だけを見て欲しい」とか思ってしまう
嫉妬深い、独占欲の強いタイプは



成長していく子どもの、何気ない表情に
亡くなった妻の面影を見る夫

そして、それは子ども達も同じ

どんなに努力しても
夫や子ども達の中にある
亡き妻の存在の大きさを
超えることは、「二人目の妻」には出来ない

寂しいと思っちゃいけない

その事実は受け入れなくては。



...
動物のどの字も出てこない
自分のレビューが、我ながら可笑しい



愛らしい動物たちを見るだけでも
ほっこりした気分になれます。

娘は天使のように愛らしいし

cuteだけど、容赦ない残酷さを持つ少年
難しい役だけど
若いのに上手く演じていたと思う。



借金に追われながら
動物園をオープンさせようと奮闘する所は
コメディタッチで
とても笑えるのだけど

その背後にある
登場人物達の心理描写の繊細さ

これがこの映画の何よりの魅力だと思います

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