
公開されて最初のレディースディ
しかも夏休み
満席でした
■■風立ちぬ■■


☆☆
yahoo映画の評価(2013年7/25現在) 3.61(5点満点)
(2015年4月6日現在)3.33
私はいつもジブリ映画には厳しいのだけど
観終わったあとは感動していたけど
時間が経つに連れ、かなり収束してきたな...
感想を一言で言うなら
職人さんがこだわり抜いた芸の細かい仕事
緻密さと、ハンドメイドの暖かさに感動
先日「トトロ」を見たときも思ったのだけど
色彩が美しく
自然描写が細部にわたってとてもリアルに描かれており
迫力があった
最近、アニメと言えばCGのばかり観ているような気がして
こういう、手書きの絵が動くタイプは久しぶりで
古いタイプのアニメなのにかえって新しく感じてしまった
それは、舞台となっている大正~昭和の町並みの風景も同じ
今はもう見かけない旧式の家屋や建物
全てがハンドメイドの素朴な町並み
まるで外国の町並みを見ているかのように珍しく新鮮
と、「美術」に感動したのがほとんどかも知れない
ストーリーそのものよりも
主人公二郎のキャラクターの面白さが
印象に残っています
母親、妹とも、敬語で会話し
感情を露わにしない
特に、怒りの感情。
わめいたり、取り乱したりすることなく
常に淡々と話し
淡々と行動する
それが、庵野 秀明の棒読みの台詞によって
更に強調されて
二郎が本心では何を考えているのか
全く読めない、不思議な人物でした
菜穂子の死に対しても
自分の作った零戦を棺として
多くの若者達は
生きて帰ってくることはなかったことについても
果たしてどのように感じているのか
推し量ることが難しい
本当は、心が嵐のように
荒れ狂っているのかも知れないが
それを表に出さないよう
懸命に押し隠し
平静さを装っているのか
それとも、もしかしたら
何も感じていないのではないか
二郎の感情の湖は
決して波立つことはないのではないかと思えるくらい
感情の起伏が表に出てこないのです
震災や不景気...と
現在の状況に重なるものの多い時代でしたが
日本人は
それら幾多の困難を乗り越えてきたのだから
現代の私たちも「生きていこう」と
励ましているようではありますが
二郎はドイツ、ヨーロッパに視察に行ったり
休暇で軽井沢のホテルに滞在したり
と
庶民の生活からはかけ離れた恵まれた裕福な暮らしをしており
なんだか浮き世離れした
おとぎ話のような生活だなあ
震災、不景気、戦争という困難も
そんなにダメージなかったんじゃないかと思ってしまいました。
観ていたときは特に美術の見事さに
圧倒されていましたが
観終わって時間が経つに連れ
感動が薄れてきて
その中で描かれている二郎の心には
あまり寄り添えなかったかなあ
と、思うようになりました
非常に淡々とした
綺麗なおとぎ話を観ていたように思います
しかも夏休み
満席でした
■■風立ちぬ■■



yahoo映画の評価(2013年7/25現在) 3.61(5点満点)
(2015年4月6日現在)3.33
私はいつもジブリ映画には厳しいのだけど
観終わったあとは感動していたけど
時間が経つに連れ、かなり収束してきたな...
感想を一言で言うなら
職人さんがこだわり抜いた芸の細かい仕事
緻密さと、ハンドメイドの暖かさに感動
先日「トトロ」を見たときも思ったのだけど
色彩が美しく
自然描写が細部にわたってとてもリアルに描かれており
迫力があった
最近、アニメと言えばCGのばかり観ているような気がして
こういう、手書きの絵が動くタイプは久しぶりで
古いタイプのアニメなのにかえって新しく感じてしまった
それは、舞台となっている大正~昭和の町並みの風景も同じ
今はもう見かけない旧式の家屋や建物
全てがハンドメイドの素朴な町並み
まるで外国の町並みを見ているかのように珍しく新鮮
と、「美術」に感動したのがほとんどかも知れない
ストーリーそのものよりも
主人公二郎のキャラクターの面白さが
印象に残っています
母親、妹とも、敬語で会話し
感情を露わにしない
特に、怒りの感情。
わめいたり、取り乱したりすることなく
常に淡々と話し
淡々と行動する
それが、庵野 秀明の棒読みの台詞によって
更に強調されて
二郎が本心では何を考えているのか
全く読めない、不思議な人物でした
菜穂子の死に対しても
自分の作った零戦を棺として
多くの若者達は
生きて帰ってくることはなかったことについても
果たしてどのように感じているのか
推し量ることが難しい
本当は、心が嵐のように
荒れ狂っているのかも知れないが
それを表に出さないよう
懸命に押し隠し
平静さを装っているのか
それとも、もしかしたら
何も感じていないのではないか
二郎の感情の湖は
決して波立つことはないのではないかと思えるくらい
感情の起伏が表に出てこないのです
震災や不景気...と
現在の状況に重なるものの多い時代でしたが
日本人は
それら幾多の困難を乗り越えてきたのだから
現代の私たちも「生きていこう」と
励ましているようではありますが
二郎はドイツ、ヨーロッパに視察に行ったり
休暇で軽井沢のホテルに滞在したり
と
庶民の生活からはかけ離れた恵まれた裕福な暮らしをしており
なんだか浮き世離れした
おとぎ話のような生活だなあ
震災、不景気、戦争という困難も
そんなにダメージなかったんじゃないかと思ってしまいました。
観ていたときは特に美術の見事さに
圧倒されていましたが
観終わって時間が経つに連れ
感動が薄れてきて
その中で描かれている二郎の心には
あまり寄り添えなかったかなあ
と、思うようになりました
非常に淡々とした
綺麗なおとぎ話を観ていたように思います
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます