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機内Movie ■■がんばっぺ フラガール! ~フクシマに生きる。彼女たちのいま~■■

2012年05月16日 18時44分34秒 | 映画
素晴らしい映画です。
興味のある方は、是非観てください。



機内Movie ■■がんばっぺ フラガール! ~フクシマに生きる。彼女たちのいま~■■





日本の Yahoo ムービーの評価 4.22(5点満点)



私、いわき市の
「スパリゾートハワイアンズ」って
一度も行ったことなかったんだけど
比較的最近出来た施設なのだと勘違いしていました。

実際には1966年に誕生していたのでした!



廃鉱が決まった炭鉱の街に
再び活気を呼び込むために

東北にハワイを作ろう!と

廃鉱のため職を失った人たちに
新しい形の職を生み出したのでした。



あの当時の会社って
終身雇用制度や年功序列制度が
がっしりとありました。

社員を雇うということは
その人の一生を、その人の家族を
いやいや、地域コミュニティまでひっくるめて
面倒をみるというか
みんなが一丸となって共に生きていくということでした。



当時の設立者からも
今の社長からも
「会社は従業員の生活を守るためにある。
地域に貢献するためにある。
世の中をよくしていくためにある。」
という哲学を感じました。

決して自分一人が儲けるためではない。



日本人だね~
みんな一緒、みんなで力を合わせての世界。



終身雇用制度や年功序列制度が
崩れつつある今も
創立当時のスピリッツはまだしっかり残っています。

それは、言うほど簡単じゃない。
競争、競争で弱い会社はどんどん無くなっていく今
相当シビアなことだと思います。



震災後
スパリゾート・ハワイアンズも
大きな被害を受けたのに
被災者のために宿泊施設を提供していました。

再オープンのために
行き場のない被災者を
追い出すようなことはしたくない。

ビジネスライクに
冷たく対応するという選択はない。

自分たちも同じ被害者。

ギリギリまで双方が納得出来る解決方法を探っている姿に
とても感銘を受けました。



フラ・ガールの一人は
事故のあった原発の目と鼻の先に家がありました。

自暴自棄になりそうな
無気力になりそうな状況にありながら
「フラガール全国きずなキャラバン」を通して
むしろ、日本中の人を励まし
元気づけておられる様子を見ると

直接の被害は殆ど受けていない私が
震災のせいで
「気分が落ち込む」とか
「何もやる気がしない」とか言っていることが
本当に恥ずかしいと思いました。



でも、彼女自身も
「スパリゾート・ハワイアンズ」
「フラ・ガール」という場所が
辛い境地から踏み出そうとする
原動力になっているのかも知れないと
感じました。



今まさに
スパリゾート・ハワイアンズ創立時と同じように
地域の再生に総力を挙げていること

この映画を通して
福島だけではなく
日本中に大きな活力を与えていること

言葉ではうまく言い表せない感動がありました。



そしてフラ・ダンスという音楽、踊り
芸能というもの
エンターテイメントというもの
文化というもの

踊りで
ペコペコのお腹をいっぱいにすることは出来ないし
冷たい雪から
身体を守ってくれる訳でもありません。



「まずは衣食住足りて
それから踊りでしょう?」
「必需品ではないでしょう?
娯楽でしょう?贅沢なものでしょう?」
と、思ってしまうけど



フラ・ガール達の踊りは
人を元気づけたり、活力を与えたり
精神的なエネルギーをチャージしてくれる

決して贅沢品ではない
余興ではない

再オープン当日
たくさんの人たちが開場を待ち望んで
行列を作っていました。

ひととき
フラ・ガール達の熱演に圧倒され
本当に、南国のパラダイスにいるかのように
酔いしれていました。



人々はフラ・ガールの踊りを欲していました。
必要としていました。

乾いた心を潤わして
また立ち上がる力をくれる

文化は
生きていくための必需品なのだと感じました。

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