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映画 ■■マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙■■

2012年03月21日 07時13分48秒 | 映画
政治経済、そして世界史は苦手なので
私には難解かな?と思っていたけど
面白かった!



映画 ■■マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙■■





日本の Yahoo ムービーの評価 3.95(5点満点)



最初に、通行人かな?と思うような
おばあちゃんが出てきます。
「あれ?もしかしてこれ、メリル・ストリープ?」

そうなのです。
引退したマーガレット・サッチャー。

鉄の女と恐れられていたかつての英国首相も
そのオーラは全く消えてなくなって
牛乳を買いに、近所の小さな食料品店に来て
店員も、他の客も
サッチャー元首相だと気づいていません。



でも、これもすごい女優の技量だと思いました。

どんなにかき消そうと思っても
消すことは出来ない女優としてのオーラを
すっかり消して
普通のおばあちゃんになった
サッチャー元首相を演じてみせる
メリル・ストリープ。

アカデミー賞主演女優賞は納得!
何歳になっても難しい役に挑戦し続けていて
本当にすごい女優さんだと思います。



マーガレット・サッチャー
1979年~1990年まで英国首相に在任。
10年以上首相を務めたって...
今の日本に住む日本人としては
うらやましいような気がします
それだけ政権や支持率が
安定していたっていうことですよね?(苦笑)



彼女の任期中は私も生きていて
「つい最近」のような気がしていましたが

フォークランド紛争やベルリンの壁の崩壊など
はっきりと時代の流れというか
「歴史の1ページ」を感じられて
感慨深かいものがありました。



ヨーロッパ初の女性首相。

今、私が享受している「女性としての生きやすさ」
それは、彼女のような先人が
本当に苦労して努力して荒れ地を切り開いて
道を舗装してくれたからこそなのだと
感じました。

でも、不条理な不公平感や差別に
メソメソと泣くタイプの女性ではありません。

よくいるフェミニストのように
言いたいことだけヒステリックに叫んで
行動が伴わない女性ではありません。

女性でも家柄が良くなくても
自分の持っている力に、ゆるぎない自信に満ちています。
「世の中の偏見は自分の行動をもって正す!」
と、言わんばかりの行動力。

それが痛快でした。



こういう偉大な人というのは
普通の人が満喫している当たり前の幸せは
犠牲にしている...と、私は漠然と思っています。

犠牲にしているものが多いからこそ
自らの使命によりエネルギーを注ぐものなのだと

彼女も、常に生命の危機にさらされ
常に多くの人たちから非難され罵声を浴びせられ
精神的なストレスははかり知れなかったと思います。

そして、多くの場合
家庭を顧みることが出来ないため
幸せな家庭を築くことに失敗している人が多い
と、思っていました。

でも彼女は
映画によると、夫婦仲は円満で
娘とも良い関係を築いているように感じました。

息子とは、すれ違いがあったのかも知れませんが。



任期中は難しい決断を次々に下していったサッチャーも
ウィキペディアによると
今は認知症が進み、夫の死を理解していないとのこと。

「誰にでも、老いは平等にやってくるのだ」
と、言っているようであり

夫の死を理解していないということは
認知症だから、というだけでなく
夫の死を受け入れられない
彼女の心理、夫への愛も感じてしまいました。


在任中は、私は特に彼女に対して
何の感情も持っていませんでしたが
今回の映画の中では
非常に「愛すべき人」のように描かれていて好感が持てました。



つい最近首相をしていた人の人生も
こんなふうに映画になるなら
他の政治家達の人生も
後に映画になるかも知れません。

個人的には、ビル・クリントンの映画なんか
とっても興味があります。

10年後くらいに出来ないでしょうか?

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