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私の好きなものについて

Hulu ■■フラガール■■

2013年08月11日 10時46分16秒 | DVD・Hulu
殺人的猛暑の日曜日
外出しないで
1日自宅で映画三昧と決める



Hulu ■■フラガール■■



Yahoo映画の評価(2013年8/11現在) 4.3(5点満点)



これもすごく泣いてしまった



観る前から結末は想像付く話だけど



ラストの
常磐ハワイアンセンター開業日の
フラダンス・シーンが
想像以上に圧巻

素人目には
本物のフラ・ガールそのものの秀麗な踊りに見えた

本職は役者(や、お笑い芸人)である人達が
ここまでのパフォーマンスを作り上げるには
相当訓練を積んだに違いない



常磐ハワイアンセンターの開業は1966年だそうだから
その当時に
福島の山の中で
こんな麗しいフラ・ダンスを
ウクレレを始め、当時は珍しい楽器の
生演奏付きで見せられたら
それはさぞかし度肝を抜かれたことだろう



「ちょっとしたフラダンスの真似事」を見せるのではなく
やるならば、ダンスも衣装も演奏もとことんこだわって
最高級のクオリティまで高める...
という発想が

60年代の福島で閃いたというのが
...信じられない
言葉にならない

創設者の発想と、冒険心、チャレンジ精神には
恐れ入ってしまう



しかも、ダンサー達は
プロの踊り手を連れてきたのでは意味が無い

炭鉱町に生まれ育った娘達がやるからこそ
感動があるのだ



今でこそ、バレエやヒップホップは
子どもの習い事としてポピュラーだけど
60年代ですよ!カモーン!

盆踊り以外踊ったことなんてない娘達
ステップの練習から
その前の柔軟性を身につけるところから
それはもう、前途多難
見ていて「だめだ、こりゃ」「話にならん」と思った



そこから
あの、ラストシーンの完成度まで訓練を続けて行った
ダンサー達の努力と根性
そして決して匙を投げなかった先生には
ただただ、脱帽である

先生を駆り立て、最後まで諦めさせなかったのは
炭鉱の町を蘇らせ
再び希望の溢れる町にしたいと思う創業者の熱意と

同様に、自分の町とそこに住む人達を愛し
斜陽化する町をなんとかしたいという娘達の情熱だと思う



「女は子どもを産んで、育てて、家事をして
炭鉱で働く男を支えるもの」

「仕事というものは
暗い穴の中で、黙ってコツコツと働くこと」

という常識しかなかったあの当時

踊る娘達の輝く笑顔は
新しい時代の到来を
端的に知らしめたのではないかと思う

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