”さわらの羽”

さわらのステッチ日記

ホワイトキルト・ブティ

2009年06月26日 | ステッチ全般

クロスステッチをする方は元々器用な方が多いせいか
キルトをされるという方も多いみたいです。

ちょっとした時に、キルトの小物入れなど、お手製のものを見せていただくと
かわいらしいので思わず笑顔になって口元が緩んでしまいますが、
その針目の細やかさ、かかるであろうたくさんの手間を考えると
おいそれと「やってみたい。」とはいえません。

だいたいが細かく布を切って、またそれを縫い合わせる。
正確さが求められるのは一目瞭然。
絶対に私だったら寸法が合わなくて泣くに決まってます。
素敵だけど見せてもらうだけのものと決めています。

でも白いキルトのデザインって素敵です。
白い刺繍をするときの参考になるかもと思い、図書館で本を借りたり
古本を買ったりするうちあまりに素敵で目が離せなくなってきました。

ところで「ホワイトキルト」と「ブティ」ってどこが違うの?
「トラプント」って親戚?とずっと疑問だったのですが、
キルトジャパン2005/7月号に「パターンにまつわる話」(文・小野ふみえさん)
として分かりやすく載っていました。
忘れてしまいそうなので、かいつまんで書いておきます。

・キルトの発祥は11世紀十字軍と戦ったサラセンの騎士が甲冑の下にキルティングのシャツを着ていたといわれる。

・「シシリアンキルト」14世紀(1395年)イタリアシシリー島で作られた現存する最古のキルト。白い麻布を2枚重ねてステッチし、文字や絵柄の部分に麻やコードをつめたもの。トリスタン物語のシーンを本返しで二本縫い、麻ひもで通したコーティングと、麻をつめたトラプントでデザインを浮き上がらせた貴族の結婚祝いの作品。

・17-18世紀、フランスで73年、英国で54年、インドの綿プリントの輸入が禁止。
元々あるウールや麻が売れなくなるための策。マルセーユ港の繊維業者が嘆願し、インドの白い木綿だけを輸入可能に。この布にミシン目より細かく本返し縫いをして、白、トルコ赤、インディゴブルーのひもを通して模様を浮かび上がらせる。これが「マルセーユキルト」。プロヴァンス、マルセーユ地方からヨーロッパの上流階級に広まる。

・時代が下がって、プロヴァンスの農家の主婦がランニングステッチで輪郭を縫い、
綿をつめて盛り上げて作ったキルトが「ブロードリー・アンブティ」=略してブティ

・イタリア語ではブティ=トラプント

・裏地の縦糸を押し広げ、綿や紐をつめる=英語のスタッフ。アメリカではこの手法のキルトは「スタッフド・キルト」と呼ぶ。

・英国からアメリカに渡った白いキルトは裕福な家庭の若い女性が作った。
後に南北戦争で北軍の将軍がやってきたとき、南部のお屋敷では銀器をキルトで土に埋めて避難。後に掘り出したキルトの美しさを子孫が土で汚れていても美しいキルトと感動を呼んだ。

日本では「ブティ」は2枚の布を縫い合わせ、綿や紐をつめたものを言い、
トラプント」は2枚の布の間にキルト綿が入って3枚あわせ、そこに詰め物やコードを通したものをさす。

以上、記事より抜粋。

ところで「ホワイトキルト」という言葉に関してがよく分かりません。
「ホワイトキルトのキット」とかを見ると、2枚の布の間にキルト綿をはさんでキルティングがしてあるもので、その後綿をつめたりコードは入れてないものが主流みたいです。
でももしかしたら、全部の総称を「ホワイトキルト」って言ってるのかも。
その辺がいまひとつ私の中では不明ですっきりしてません。


まだまだやることはたくさんある

2009年06月22日 | Teresa W

終盤戦と思っても、もうすぐ終わりと思っても
実はそこからが長いTWデザイン。

自分自身ここらでちゃんと振り返っておかないと、
なんとなく「終わった気分」になってしまうので
やってない部分(これからやらないといけない事)をまとめて書き出し。

A 4つのかどには金糸が入ります。

B この小さなひし形には外枠1周と内側の枠1周、全てにアイレットが入ります。

C ボーダークロスステッチ部分出来上がってません。
  ボーダー部分にはクロスステッチ後にビーズ付けもあります。

D 葉っぱの部分クロスステッチ終了してません。
  実の部分にはバックステッチ+フレンチナッツもつけます。

ほらね、まだまだ色々あるでしょう。
全体像からするとあと少しとは思えるんだけど、
気を抜くとこれがまだまだなんだわ。でも、がんばろう


背景刺し終えました。

2009年06月19日 | Teresa W

紫陽花を始めようと刺しかけ箱を探っているうち
ついこの「孔雀」が目に付いてしまいました。
前回この背景部分をすごく中途半端に終わっていたので…。

しばらくやってなかったので糸束が迷子になってたし
(探すこと15分、見つかりました~・汗)
「え?私、ほんとにこんな面倒くさいことしてたんだっけ?」
って位に、最初の30分は勝手が違って困りました。
チャートと実際刺している部分を行き来すると
目がどこを見ればいいか迷うって感じでした。

しばらくして感を取り戻したらやっぱり楽しくなったので良かったです。
3年も抱えてるので大きなことは言えませんが、
やっぱりTWデザインはやめられないなぁって気がします。


ちょっと力不足

2009年06月16日 | ニードルポイント

ニードルポイント、額縁になった部分の内側までは
何とか埋めてしまおうとがんばっていたのですが、ちょっと気力が続きません。
このまましばらく封印しちゃおうかな

針を持つ時間が減っているし、元気がいまひとつでない。
引きこもってしまいそうな気配なのですが、
このままではいけないと少しだけ無理して外出してきました。

お友達のところで紹介されていた「スペインを中心としたヨーロッパの刺繍展」
(展示は今日までだそうで、情報としては全然遅くてすみません。)
スペイン刺繍が主なのかと思っていたのですが、
いろんな手法のものが少しずつ色々紹介されていて楽しかったです。
「おしゃれ工房」に去年載っていた赤い刺繍の日傘も実物が展示されていました。
日のあたるレストランでおいしいものを少しずつアラカルトで頂いた感じ。
いい物を見ると元気が体に入ります。

針を持つ時間が減っているのは実は物理的問題もあるのです。
私は夜の方がどちらかというと集中できるのですが、
電気をこうこうとつけてしまうので夫が眠るのに辛そうなのです。
割とすぐにどこでも眠れる人だし、「別に気にしなくていい。」とは
言ってくれるのですが、最近寝る時間が30分から1時間位早くなったし、
やはりどうにも申し訳ないような気がして
横で電気をつけ続けているのは気が引けるのです。
別の部屋でも刺繍できるように、週末になったら
手元で使えるような簡単な照明器具を買いに行こうかと思います。


紫陽花の進展状況

2009年06月08日 | Dimensions

 「Elegant hydrangeas」 Design by Karen Avery
Dimensions Gold collection 14ct
copyright (c) Dimensions

久しぶりに出してきたら折じわがくっきり

もっと早く出してきたかったのに
ニードルポイントの切がいいところまでなんて考えているうちに
庭の紫陽花は既に盛りの時期にさしかかっています。

シーズン中にお花のかたまりが一つ位は出来てくれると嬉しい。
低い目標、悲しい現実

ネットをうろうろしていたら久家道子さんのプチポワンで素敵なキットを発見。
私は普通の手芸店で見かけたことが無いんですが、
現物を見てみたいです。
(素敵だけど大きそうなのでちょっとだけ躊躇。)


季節的にそろそろおしまいかも

2009年06月04日 | Thea Gouverneur

copylight (c) Thea Gouverneur

鈴蘭の葉っぱの部分はどうにか埋めました。

でも実はテンション下がり気味
もう季節がとっくに過ぎてますからね。
これはこの辺で一旦終了して他のに移ろうと思います。

ほら、もうすぐ紫陽花がきれいな時期ですし
去年刺しかけた紫陽花が刺しかけボックスの中にあって
すごく気になっているのです。