iwackeyの「水に流す日々」

30代編集者(3児の父)の毎日を水に流します。みんな流されろ!

黄金町バザール評をリストアップ。

2008-10-11 | internet
黄金町バザールのネットでの反応をまとめてみた。当方のコメントは以下のエントリ後半をご覧ください。・[09/21]横浜トリエンナーレ。黄金町バザール。 まずは新聞報道を2つ。

◆asahi.com(朝日新聞社)
アートが挑む街の闇 横浜「黄金町バザール」を歩く
石山さんが「すごく重いプロジェクトだけど、作家を選ぶ基準は?」と問うと、山野さんは「むしろ『軽く、難しくないもの』です。かつての街をテーマにしたい、という作家もいるんですが、地元の人たちにはトラウマがある。だから、あまり刺激の強い、性的なものは難しい」。
うーん。そういう「軽く、難しくない」認識でいいのか? 地域の歴史性・文化を排除したら、「どこにでもある場所」になってしまうだろうに。
一回りした石山さんは、地元で落花生の加工販売を営み、初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会の副会長を務める谷口安利さんと語り合う。 「アーティストが入って変わりましたか」と水を向けると、「地図を手にした人が街を歩いてくれるなんて、夢にも思わなかった」と谷口さん。近辺には暴力団もあり、「最初は怖くて撲滅と言えないから『不拡大』だったんです」。 一方で、「街ってきれいになればいいってもんじゃない。いくらか危ないところも面白い。あの店の形を残しながら、中で何かできないかな、と思います」とも。
こっちの地元の人のバランス感覚のほうが、クール。負の部分も含めて、自分たちと切っても切れない「財産」が何なのか、よくわかっている。「郷土史ロンダリング願望」がある商店街にスタッフ側が流された?と思っていたが、 ひょっとしたら、1億の予算をくれた市とかケーサツのもくろみに首脳部が「迎合しすぎ」、あるいは「先取り・悪乗りしすぎ」だったのかも。

◆産経新聞社横浜総局
黄金町売春街に芸術家集う(横浜市中区)
同地区に並ぶ元売春宿は土地と建物の権利者が複雑なため、その後の土地売買は思うように進まず、約150軒の空き家が今もそのまま残っている。
なるほど、そういうことか。他地区とのバランスを見ても、完全排除という結果はやりすぎだと思うが、それを主導したのは地元ではなく、やはり市・警察当局のように思える。

次に、みなさんの反応。にしても、テクノラティで拾う限り、あまり反応の数自体が多くない。イベントが無名のまま埋もれてしまうのも、もったいない。当方は、少し批判的なスタンスだけど、それでも、ここでエントリを立てればイベント成功にも寄与する、と考えたい。

◆在華坊さん(id:zaikabou)の「日毎に敵と懶惰に戦う」
今日の土曜日日記
狭い間口、入り口を入って受付があり、1階にはシャワーとトイレがある。急な階段を登ると、手前に1部屋、奥に1部屋。いずれもベッドが置けるだけの小さなスペースしかなく、余裕無く、することは一つ。そんな空間。そういう空間が、取り壊されるでもなく、かつての雰囲気を残したまま、別の目的に使われている。それを味わうだけでも、黄金町バザールは行く価値があると思う。
北川貴好氏の作品について。最も評判がいい出展者のひとり。

◆zounosimaさんの「飛んだありくい」
黄金町バザール
少々地味ですが、街の人の手作りで、街起しをしようとがんばっています。(中略)大手企業の開発で賑わっているみなとみらい地区とは対照的な、地元の人たちの手作りの街起こし企画にがんばって!とエールを送りたいです。

◆福岡ビジネス創造センターの「アイランドシティ・アートプロジェクト・ラボ(APL)のblog」
横浜 黄金町 アートで創る新しい街
私は、魅力とは個性と置き換えてもいいのではないでしょうか?と思います。
黄金町バザールのエントリも。

◆JK1NLOさんの「それでも電波は世界を駆け巡る!・・・時もたまにある?」
引き続きで横浜の変りダネな地サイダー…、
数年前までの猥雑な異空間からすると、大学生たちが活動している今の雰囲気もチョッと異空間に感じるのはなんでだろう…?(苦笑)(中略)なんか余り私にはピン!と来ないアートが色々と空き店舗を中心に展示されています、お近くの方は今まで踏み入れる事の無かったディープゾーンを覗いて見るのも面白いかも?(中略)本音と建前、陰と陽、裏と表、なんと表現をすれば良いのか…。

◆ほんまさんの「恰幅の良い彼のblog~横浜B級グルメ~」
「黄金町バザール」がはじまった!
道路には文字が浮かび、大岡川には謎の巨大魚の陰が・・・これ面白い!(中略)ぶっちゃけ、構成的にも内容的にも歯抜け感を感じてしまうイベントで、見物客もほとんどおらず、道端にはポリ公しかいないから心配!
続 「黄金町バザール」 絶賛開催中レポート!
平日だと「アート作品を独り占め」ってなウレシイ状況です。(中略)界隈を歩いているのはスタッフと警官ばかり・・・・(中略)通りがかった地場のヲバちゃんが一言、「なんか、わけわからんもんをやってて、わけわからん」(中略)小上がり形式が交流のネックですが、気さくで開放感があっていいと思います。(中略)ここでは作家のアートグッズを売っているが、値段に妥協が無い。お祭り用の気軽なグッズをたくさん作ってくれ!(中略)コツは野毛あたりで一杯引っ掛けてから来ること!不思議と楽しく見られると思うよ!?

◆はじめの秘密基地さんの「はじめの秘密基地ブログ(元的秘密基地・博客)」
黄金町バザール
ガード下、かつてここは外国人娼婦がたくさんいる「特殊飲食店街」でした。サッカーワールドカップ開催を期に、浄化対策が始まりました。もう今は人が少ない空となった元店舗が並ぶだけの寂しいところです。(中略) 私も興味本位で歩いているわけではありません。なぜなら私の生まれた「本籍」は横浜市中区初音町、この通りから10mくらいしか離れていません。変わり行く街の姿を見ているだけなのです。(中略)そしてこの先から坂を上ると「野毛」、かつてそこには祖父母が住んでいました。まだ私が小さい頃、野毛、そしてこのあたり、伊勢佐木町を祖父が抱いてつれて歩いてくれました。このあたりは風紀上よくないイメージの街ですが、私にとっては懐かしく落ち着くところなのでした。(中略)日本も格差社会が広がったと言われていますが、世界の格差も大きなものだと感じます。
黄金町バザール
もともと人通りが少ないところなので目立たない感じです。京急の高架下ですが、きれいに改装されています。

◆(株)シーブレインWEBサイト制作スタッフのブログ「バシャログ。」
黄金町バザールに行ってきました。
一度でもここに来た事がある人ならびっくりな景色がそこにはありました。(中略)こ…これはすごい。元町なら驚かない景色も、ここでは明らかに異質です。(いい意味で)この黄金町バザールの目的は、「違法な特殊飲食店が軒を連ねていた横浜市黄金町をアートの力で再生させる」との事ですが、再生というか、違う町になりそうな勢いです。

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