iwackeyの「水に流す日々」

30代編集者(3児の父)の毎日を水に流します。みんな流されろ!

[07/22]日食と「世直し」。感想文。相談。

2009-07-22 | working
出勤途中、日食が雲の隙間から少しだけ見えた。トカラ列島に行くよりもオトクな気分。それにしても、日食(日蝕)・噴火・地震のような天変地異は「世直し」なり為政者への批判・代替わりを象徴している、という歴史的符号に驚かされるよ。ま、個人的には、民主党政権がそのまますぐに新秩序につながるかというと、かなり懐疑的。いまのままだと、木曾義仲のような「位打ち」の目にあって細川政権の二の舞になるのがオチじゃないかと睨んでいる。

昼、ブログの返事。最近、プチ盛り上がり中。午後、39号色再校チェックして夕方までに戻す。映像素材のDVDを2枚チェック。少し厳しめの「感想文」をボス方面へ。夕方、元担当Tさんと書籍企画の相談。いろいろとアドバイスはできるが、じゃあYさんに提案する場合、どうしたらいいのか、というのが問題。夜、管理部に相談しようとしたら姿が見えず。しょうがない。21:00退社。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

[07/18]岸根公園。撮影。新羽。ガラ悪すぎ。

2009-07-18 | days
昼、焼きそばを自作。午後、新羽から市営地下鉄で岸根公園へ。家族4人で、2歳になった記念撮影を綱島の写真館カメラマンに依頼。蒸し暑いが雨が降らずに済んでよかった。曇天で日差しが強くないので撮影的にはベストに近い。ゴムボール、シャボン玉、シロツメグサ、花壇、草むら、松ぼっくり、小枝、枯れ葉などを小道具に小1時間。セレクトは別途、写真館で。

帰り道、新羽駅前のファミレスで一服。デザートだけでなく食事もして長居してしまった。こういう週末ファミレスという行動パターンを自分がするようになるとは。ちなみに食事した「ココス」は1980年代、いわき在住の小学生の頃、市内に初めてできたファミレスだったと記憶する。当時は1時間待ちの行列で、市内に新しいチェーン店やフランチャイズが登場するたび同様の事態が生じていたっけね。スーパーでお買い物して19:00まえ帰宅。

混雑している交差点を信号が点滅しているなか渡り終えたら、行列している車の1台がご丁寧にもわざわざ窓をあけて「次の信号待てばいいのにねえ」と聞こえよがしのご発言。「オマエモナー」。助手席に乗った場末のホステス風で「年齢が不自由な」女性の声らしい。さすが新羽というか港北区。ガラ悪すぎ(苦笑)。しかし、こうも電車内や街頭でからまれがちなのは、オレの外見に何か問題でもあるのだろうか…(謎)。一見してマジメで、気弱でも不良でもないと思うのだが。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

[07/15]打診と引き継ぎ。処分。二子。

2009-07-15 | working
午前、社内喫茶で先輩Hさんと面談。クミアイのポストを打診される。そんなことだろうと思って断る理由を3つぐらい考えておいたのだが(苦笑)、内容を聞くと、それほどたいしたことはなさそうなので受けることに。相方、怒るだろうなあ。でも遅かれ早かれ数年のうちに回ってくるのは確実なのだから風雲急を告げていない今のほうがまだマシかもしれず。前任Sさんも同席して、引き継ぎの相談。

昼、公開メールチェック。OBとOGの住所を調べてもらう。先輩Kさんとメールのやりとり。36号念校戻し。午後、シリーズ編集用の書棚を1列整理。書籍のゲラ・資料類も一部を処分。F社に電話。続報を約束。夕方、38号色再校チェックをスタート。6ページだけ積み残して早めに退社。

夜、二子で散髪。デパ地下で食材を買い込む。21:00帰宅。さららちゃんが寝ぐずった。寝起きも悪いんだよなあ。何が悲しくてあんなに全身をふるわせて大声で泣くんだろうか。謎。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

[07/12]蜂の巣。組み立て。開票速報。

2009-07-12 | days
朝から昼にかけて、うだうだと過ごす。7:00に目が覚めたから1日が長い。ベランダに小型のスズメバチが屋根の下に巣を作り始めたので、とりあえず応急的にゴキジェットで駆除。もし何日かしてまだ寄ってくるようならハチ専用の殺虫剤を仕入れなければ。

午後、2時間かけて新しいリビングボード(簡易型)を組み立て&設置。古い棚をひとつ廃棄し、荷物を詰め替え、子どものオモチャや絵本も整理。けっこうな大掃除になったが、この新しい棚は、ゆくゆく子ども3人の持ち物整理用に流用してもよさそう。なかなか収納の整理がつかないので、新調したオーディオを設置するのは別の日に延期。

夕方、NHKhiで「物理学者がんを見つめる、戸塚洋二・最期の挑戦」。闘病ブログが素材でちょっと厳しかったが、戸塚さんを追悼する必要は認める。天地人も。夜「ダーウィンが来た」エランド。都議選の開票速報を眺める。こうまで極端な結果が出ると「鳩でいいのか?」と不安に思う。そういう有権者は多そう。バンドワゴン効果よりも、むしろ「共産党にあえて入れるスノッブ効果」に期待したいがムリだろうな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破」について1票。

2009-07-10 | art & movie & music
下記、7月10日付の日記エントリで予告したとおり「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破」について。このブログの数少ない読者は、すでに何度もご覧になっているハードコアなオタク様か、今後もけして観ない大人な方々であることが想定されるので、ネタバレご容赦。

クオリティは抜群。ラストもびっくり。涙をぬぐうカタルシスを味わう暇もないほどだった。公開されてだいぶ経つので上映後の会場に拍手はなかったが、客席からは「(あまりの情報量に&驚愕のラストに)いや…はは(苦笑)」みたいな反応。でも、個人的に新キャラの描かれ方とかアスカの扱いには違和感がぬぐえなかった。オレ、実は「アスカ萌え」だったんだな。誰萌えでもないと思ってたけど。14年目にして初めて明らかになるわが欲望。

ところで、涙を流すほどのカタルシスが味わえなかったのは、2次創作だからだろうか、歳をとったからだろうか、観たのが1週間働いて最も疲れが溜まっている金曜夜だったからだろうか。いや、やはり作品がパワーダウンしているからじゃないだろうか。質でも量でもなく構造のレベルで。「翼をください」は無理やり許容するとしても、「今日の日はさようなら」はないだろ、ふつー。どんだけチャイルディッシュだっつーの。

リアルワールドで歴史とか仏教とか一神教の複雑で多様な議論に耽溺し、ヘビーな双子の子育て(年内にはプラス1匹)とか体験しちゃってると、「破」を観ても「もっと薄汚れていて、ものすごく愛おしいものだよ、世界は」という、どす黒く冷めた感情がわき上がってくるのを、正直どうしても覆い隠せない。素晴らしいクオリティについても「デッサンは描きこめばいいってもんじゃない」と思ってしまう。「いじめられっ子の父親にいじめっ子が生まれてくるような不条理なんだよ、世界は(苦笑)」とか「利他行は、想像を絶する過酷なものであり無条件の喜びなんだよ(こんなペースで後半描けるのか?)」とか。

こうした冷笑というか失笑の原因は、「破」には「本当の意味での切迫感が足りない」という言い方なら分かってもらえるだろうか。まったくツマらなかった「序」も今にして思えばずいぶんと窮屈なストーリーだったが、ひるがえってテレビ版や直後の劇場版には「切迫感」があった。いや、だからといって「セカイ系」だから子育て中の親には共感できない、ということが言いたいのではない。オレだって世に出る直前の「セカイ系」的な苦悩は記憶に新しい。原作には破綻も多かったが「セカイ系」なりの切迫感が描かれていた。そこは評価しているし、共感もした。

ああ、だというのに新劇場版には「切迫感」が感じられない。シリアスになれ、と言いたいのではない。90年代には「セカイ系」が切実だったが、ゼロ年代には別の「切実さ」が必要とされている、と言いたいのだ。就職氷河期や9.11を経由し、世界不況を経験しつつあるゼロ年代に「序」や「破」ていどのドラマで納得できるのか。オレはできない。リアルな政治や世界史を論じずに世界を変えることなどできるのか。できないだろう。

もちろん「序」では日本国内各地が点描され「破」でも田園風景やスイカ畑、欧米の国際政治が補足され、テレビ版の不足を補った。しかし、そのていどの補強では足りないほど具体的なリアルポリティクス(「生政治」でもなんでもいいが)をゼロ年代の私たちは日々痛感しているのではないか。フィクションに求めすぎじゃないか、という指摘はあるかもしれない。でも、作画やCGにカネと人手をかける以上に、もっともっと世界観の構築にこそ力を注ぐべきではなかったか。それとも、アニメーターの世界認識は40~50代になっても深まらないということでよろしいか。少なくとも思わせぶりな用語法に振り回されるのはもうこりごりだ。もちろん、ソ連とか中国とか一時期の角川映画みたいに何万人もエキストラ動員したり、CG要員を投入すれば勝ち、で済む訳がない。

というわけで、群を抜いてクオリティが高い新作だから、じゅうぶんな満足感は味わえるけれど続き2本がとても心配、というのが正直なところだ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする