歌っていた日本の歌の楽譜の次の曲が、「子守歌」でした。
野上彰作詞、團伊玖磨作曲の作品で、とてもかわいらしい曲。
お母さんがお話を聞かせてあげて寝かしつける歌です。
こもりうたは世界中にたくさんありますね。
こどもを寝かしつける優しい歌から、子守りの辛さを洩らすものやら、いろいろあり、それぞれに趣があります。
よく歌われる、シューベルト、ブラームス、そして長くモーツァルト作曲とされていたフリースのもの、など、どれも優しく美しいです。
フリースの作品は、モーツァルト作品とされていて、ケッヘル番号の訂正が行われたのは、1964年の第6版ということです。
では、気になるこもりうたいろいろを挙げてみます。
・アイルランドの子守歌(トゥラルラルラ、をたくさんいう)
・コサックの子守歌(コサック兵として出兵することを思いながら)
・チロルの子守歌(オーストリア民謡「ハイジ・ブンバイジ Heidschi Bumbeidschi」)
・中国地方の子守歌(岡山、広島地方で古くから歌われていた子守唄を昭和3年4月に山田耕筰が編曲作曲「ねんねこしゃっしゃりませ」)
・五木の子守唄(熊本県人吉市から20キロ奥の五木村の子守唄。身分の違いからくるどうにもならない境遇の悲哀が歌われる)
・島原の子守唄(「おどみゃ島原のナシの木そだちよ、なんのナシやら、色気ナシばよ、しょうかいな、オロロンオロロンオロロンバイ」)
・博多子守唄(「うちの御寮さんな、がらがら柿よ、みかきゃよいけど渋ござる」)
・江戸の子守唄(参勤交代などを通じて江戸から各地に伝えられたとされる。「ねんねんころりよ おころりよ
ぼうやはよい子だ ねんねしな」)