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ソプラノ歌手 佐藤容子のブログです。よろしくお願いいたします!

ルネサンス音楽の日本への影響。

2006-06-03 | 『音楽のはなし』
はいはーい。

今日はルネサンス音楽が日本にどのような影響を与えたかをお勉強したいと思いまする。

1549年、イエズス会のフランシスコ・ザビエルによって日本にキリスト教が伝えられました。

キリスト教は、同時にキリシタン音楽を日本に伝えた。

グレゴリオ聖歌、ルネサンス音楽。

これらの音楽は、キリスト教が禁止されるまでの半世紀以上、日本でも演奏された。

1601年のイエズス会年報には、日本でオルガンが作製されたとの記録がある。

1614年、徳川幕府のキリスト教禁制によって、楽器や音楽史料などは、ほとんどが消滅した。

今残されている貴重な音楽資料。
1、1605年長崎で印刷されたグレゴリオ聖歌を含む典礼書で、日本最古の2色刷り印刷本でもある「サカラメンタ提要」

2、16世紀末~17世紀初頭に成立した仮名文字によってラテン語典礼文を筆写した「耶蘇教写経」

3、キリスト教禁止令後、長崎県生月島の隠れキリシタンたちが口伝してきた「オラショ」

現在の日本国内では、ルネサンス音楽は宗教とは関係なく、芸術作品として広く演奏される。

合唱作品は合唱コンクール等の課題曲となっている。



グレゴリオ聖歌は、現在残されているヨーロッパ音楽の中で、再現することが可能な最古の音楽らしいです。

5年くらい前でしたかねえ、グレゴリオ聖歌がとてもはやったことがあって、わたしも買いました。

とても美しくて厳かですよ~。

心の平安を求める人にはおすすめです!

ソレム修道院のが、好きです。

曲目は、たとえばこんな感じです!

天よ、上より雫をしたたらせよ (待降節第4主日のミサのイントロイトゥス)
めでたし、めぐみに満てるマリア (待降節第4主日のミサのオッフェルトリウム)
われは思いをめぐらさん (年間の第29週のミサのオッフェルトリウム)
すべての国々よ、主に向かいて歓呼せよ (復活後第3週のミサのイントロイトゥス)
深き淵より (年間の第33週のミサのオッフェルトリウム)
幸いなるかな、心清き者 (聖人共通のミサのコンムニオ)
キリストはわれらのために (枝の主日のミサのグラドゥアーレ)
わが心、屈辱と悲惨によりて (枝の主日のミサのオッフェルトリウム)
主は言いたもう (年間の第3週のミサのコンムニオ)
全地の民よ、主に向かいて歓呼せよ (復活後第5週のミサのオッフェルトリウム)
聖母マリアの無原罪のやどりの祝日のミサ
イントロイトゥス: われ主のうちに大いに楽しみ
キリエ 第9番
グローリア 第9番
アレルヤ: マリアよ、御身すべてに美し
オッフェルトリウム: めでたし、めぐみに満てるマリア
サンクトゥス 第9番
アニュス・デイ 第9番
コンムニオ: マリアよ、御身について栄光が語られぬ
アンティフォナ 《めでたし女王、あわれみ深き母》


グレゴリオ聖歌には関係ないのですけど、スタバート・マーテル、という、悲しみの聖母をなぐさめる歌があり、ペルゴレージ、スカルラッティなど、いろんな作曲家のものがあるらしいのですけど、大学の合唱の時間にドヴォルザークのスタバート・マーテル《悲しみの聖母》 を歌ったときはしびれました!

ぜひ聴いてみてくださいね。

わたしもきょうなにかグレゴリオ聖歌を買ってみよう。 


次回はオペラの生まれでーす。

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