のほほんとしててもいいですか

ソプラノ歌手 佐藤容子のブログです。よろしくお願いいたします!

凌霄花

2013-07-12 | 『詩・散文』









庭先で




子供の時から


ずっと見守ってくれている凌霄花






どんな時代も明るく振舞って、嫌な顔しないで、キュートな広がりを見せるオレンジと赤の衣装を着て






出かけていく家族を笑顔で見送り、帰ってくる家族を笑顔で迎えてくれた










いつもいつもそこにあるから





ありがたさを忘れていた



存在もわすれていた





いつもあって当然だった










毎年咲くお花の数は少なくなることがなかった





木が疲れて、年々やせ細ってもおかしくないのに、永遠みたいに新しい花が咲く






今年の夏はどうしたんだろう





燃えるようにたくさんの花をつけた






凌霄花の『霄』は「空」「雲」を意味するらしい






空に愛され、雲に愛され、終わりを知らないのだろうか






中国生まれ、平安時代に渡来したらしい





空のように







雲のように







果ての果てまでとどまることを知らないのだろう




その無邪気ゆえ、そのほがらかゆえ




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