のほほんとしててもいいですか

ソプラノ歌手 佐藤容子のブログです。よろしくお願いいたします!

血が騒ぐ、カルメン!

2023-10-17 | 『音楽のはなし』
Recorded 6-18 July, 1964
Salle Wagram, Paris

Carmen-Bizet

マリア・カラス-カルメン
ニコライ・ゲッダ-ドン・ホセ
ロベール・マサール-エスカミーリョ
アンドレア・ギオー-ミカエラ
ナディーヌ・ソートロー-フラスキータ

ルネ・ジュグロ合唱団
パリ国立歌劇場管弦楽団
ジョルジュ・プレートル指揮
Sung in French


ビゼーは1838年パリに生まれた。
声楽教師の父から音楽の基礎教育を受けた。
異例扱いで9歳でパリ国立音楽院に入学。
アレヴィ、グノーなどに師事、17歳で交響曲ハ長調を作曲。
1857年ローマ大賞受賞。
大賞受賞者としてローマへ行き22歳までイタリアへ留学、母の危篤でパリへ戻る。
彼は劇場のために28作品を書いたが未完が多い。
生前上演されたものは4作のみ。
1863年【真珠とり】(リリーク劇場)
1867年【ペルトの娘】(リリーク劇場)
1872年【ジャミレー】(オペラコミーク劇場)
1875年【カルメン】(オペラコミーク劇場)

1869年アレヴィの娘と結婚。
1870年-1871年普仏戦争でサン=サーンスとともにパリ防衛軍に参加。
劇場再開後、オペラコミーク劇場から新作の依頼を受け、カルメンを作曲。
1875年3月3日初演。
6月3日、33回目公演の夜、37歳で急逝。

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10代のころは、カラスの声質があまり好きではありませんでしたが、次第に表現力に魅了されました。
カルメン役を聴いてみると、カラスの中音域の声色の多彩さ、カラスにしかできない声使い、など、圧倒的な存在感があります。
メゾソプラノの役であるカルメン役は、本来はソプラノ歌手には務まりません。
それは音域の話ではなく、メゾソプラノにはメゾソプラノに要求される声質があるからです。
そのような意味でも、カラスは偉大な才能の持ち主だと思います。



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