のほほんとしててもいいですか

ソプラノ歌手 佐藤容子のブログです。よろしくお願いいたします!

春の歌・夏の歌

2013-06-20 | 『コンサート』
秦野市立本町公民館で



心のふるさと童謡講座(1) 春の歌・夏の歌


が、開催されました




わたしは、春の歌を担当させていただきました。


夏の歌は、国立音楽大学、二期会の先輩で秦野市にご在住の、三溝美香みみぞみかさんがご担当されました


透き通った綺麗なお声、丁寧な歌唱に目はとろ~~~~~~ん、となり、聞き惚れました




春の歌は、早春賦、さくらさくら、花、おぼろ月夜、越天楽今様、でした。
越天楽今様、は、雅楽の曲で、もし今回歌わなかったら、一生歌うことはなかっただろうな、と、思いました。
歌い始めたときは、神社みたいで、ふ~~~む、と、思いました。
しかし、歌いこんで来たら、まあっ、なんと染むる歌詞じゃあございませんかっ
すっかりと越天楽ア・ラ・モードの虜になってしまいました
やめられない、とまらない、とは、このことです…。

越天楽は、 慈鎮和尚が作詞しました。


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春のやよいの あけぼのに
四方の山べを 見わたせば
花盛りかも しら雲の
かからぬ峰こそ なかりけれ

花たちばなも 匂うなり
軒のあやめも 薫るなり
夕暮さまの さみだれに
山ほととぎす 名乗るなり

秋の初めに なりぬれば
ことしも半ばは 過ぎにけり
わがよ更けゆく 月影の
かたぶく見るこそ あわれなれ

冬の夜寒の 朝ぼらけ
ちぎりし山路は 雪ふかし
心のあとは つかねども




はかなき一生、しかし豊かな流転、人の想い、手中に存在する宝・刹那、…
なんだか、そういったものが染み透るように入ってきて、透明になった気がしました。


慈鎮和尚は慈円さんというらしく…

1155年5月17日生まれ、1225年10月28日までご活躍されたようです。
平安時代末期から鎌倉時代初期の天台宗のおぼうさんだそうです。
『愚管抄』というものを書いたようでして。
『小倉百人一首』のうちの一人で、前大僧正慈円さん。
父は摂政関白・藤原忠通さん、母は藤原仲光女加賀局さん。





いや~、童謡っていいですわ。


コメント
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