4/12土曜日、初日のチケットを入手できて、京王線芦花公園駅にある世田谷文学館の士郎正宗の原画展に行ってきました。
私もなんでしょうが初日とあってコアなファンが集結していたかと思います。
士郎正宗といえば、言わずもがな攻殻機動隊の原作者です。どちらかと言えば、押井守や神山健治監督のアニメ化されたものがグローバルに世に広めたのだと思いますが、
士郎正宗のすごいところは、マンガの欄外のうんちく含めた情報量の多いこと(会社に入りたての20年以上前に、IT部門の同期にマンガを貸したところ何でこんな高度なことがマンガに書いてるのと驚いていたのを思い出しました。)、最先端の科学や科学技術に対して、自身の好奇心でもって、広く視覚的なイメージで情報を消化吸収し、それらが社会に実装されたらどのような世界が広がるのか、そもそもどういった形で社会に実装されるのかを非凡なイマジネーションで可視化して、物語に紡いでいくところかと思います。
そういう意味では、SFであってフィクションではない、未来を先取りするリアリティが士郎正宗の真骨頂なのだと思います。
遅まきながら日本の大手IT関係の経営者に絶賛されたり、イーロンマスクも絶賛したりと原作が描かれた時期からすると凄いことなのだと思います。
今回の展示会でも、子供時代のデザインに接する環境や、サイエンスなどの雑誌からビジュアル目線で触れるくだりも解説があるので納得感がありました。あと少女マンガの影響が強いのは絵柄に現れているのでしょうか。
2026年に新作TVアニメシリーズが始まるようです。絵柄は原作マンガ寄り、構成、脚本がSF、芥川賞作家の円城塔というのも魅力的で、楽しみです。
当たり前ですが初日とあって物販も在庫切れもなく、かなり散財してしまいました。購入するだけで1時間くらい並んだかもしれません。
最寄り駅近くの成城青果で中華そばを食べて帰りました。
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