時間は優しいと思う、嫌なことも時間が忘れさせてくれるから。
「――違うね、時間とは変化のこと、放っておけば何でも忘れられる君がただ君に優しいだけ。」
時間は残酷だ、足掻いても逃れられぬ牢獄か、滅亡への一本道か。
「――違うね、そう思う君は結局どこまでも自身に甘いだけ。そうある君はただ自然なだけ。」
ただ死にたくないだけ、どうしたらいい。
「あーだめだめ、『死ぬ』なんてことを知ってる時点でアウトだね、君は君が死ぬってことを理解しているんだろう。死なないってことは教えてもらってないんだろう。だから死んじゃうね。
死なない方法、というよりも可能性は二つの場合に限られるね。とにもかくにも死という概念を観念的にも本質的にも知らないでいること。
ん、もう一つ? あー忘れて良いよ、あまりに馬鹿馬鹿しいからね。」
過去の自分は、本当に自分なのか。
「君にとっての自分とは何なのか、それは君にしか分からないね。君自身に時間は流れたのかな。まあ過去などと時間を認識している時点でこれは無意味な質問だったね。または、主観においては過去も今も君は君で、客観においては別人という話も出来るかもしれないね、昔はあんなに可愛かったのに――とか。こんなの興味ないでしょ、だからそういうことだね」
私を信じますか。
「意地の悪いことを言うね。信じると言えばそれは一種の諦めになるし、信じないと言えばそれも一種の諦めになる。まあどちらもが願望でもあるけどね。信じる場合は裏切られることも覚悟している場合であり、信じない場合は裏切られることから逃げる場合だね、信じることを諦めるとね。
まあどっちでも大差ないね。たとえ君を信じても信じなくても、誰も自分の判断は変えないものだろうからね。もし変えるんだとしたら、きっとどうでもいいんだろうね。」
今と将来に絶望した、死のう。
「あーそう? ならきっと君は絶望なんてしていないんだろうね。」
眠いです。
「おやすみなさい。」
「――違うね、時間とは変化のこと、放っておけば何でも忘れられる君がただ君に優しいだけ。」
時間は残酷だ、足掻いても逃れられぬ牢獄か、滅亡への一本道か。
「――違うね、そう思う君は結局どこまでも自身に甘いだけ。そうある君はただ自然なだけ。」
ただ死にたくないだけ、どうしたらいい。
「あーだめだめ、『死ぬ』なんてことを知ってる時点でアウトだね、君は君が死ぬってことを理解しているんだろう。死なないってことは教えてもらってないんだろう。だから死んじゃうね。
死なない方法、というよりも可能性は二つの場合に限られるね。とにもかくにも死という概念を観念的にも本質的にも知らないでいること。
ん、もう一つ? あー忘れて良いよ、あまりに馬鹿馬鹿しいからね。」
過去の自分は、本当に自分なのか。
「君にとっての自分とは何なのか、それは君にしか分からないね。君自身に時間は流れたのかな。まあ過去などと時間を認識している時点でこれは無意味な質問だったね。または、主観においては過去も今も君は君で、客観においては別人という話も出来るかもしれないね、昔はあんなに可愛かったのに――とか。こんなの興味ないでしょ、だからそういうことだね」
私を信じますか。
「意地の悪いことを言うね。信じると言えばそれは一種の諦めになるし、信じないと言えばそれも一種の諦めになる。まあどちらもが願望でもあるけどね。信じる場合は裏切られることも覚悟している場合であり、信じない場合は裏切られることから逃げる場合だね、信じることを諦めるとね。
まあどっちでも大差ないね。たとえ君を信じても信じなくても、誰も自分の判断は変えないものだろうからね。もし変えるんだとしたら、きっとどうでもいいんだろうね。」
今と将来に絶望した、死のう。
「あーそう? ならきっと君は絶望なんてしていないんだろうね。」
眠いです。
「おやすみなさい。」