F22ラプターに相当する第5世代戦闘機スホーイT-50がまもなく(2013年にも)ロシア空軍に配備される可能性があります。
F22ラプターが形状に加えて材質と塗装を中心としたステルス技術によって高度なステルス性能を備えるのに対し、スホーイT-50は、それらに加え、プラズマガスを機体の周囲に発生させてレーダー波を吸収するプラズマ・ステルス技術を採用していることに特徴があります。
この実効性について旧西側諸国では確認されていませんが、本物であれば、従来のステルス技術の地平を切り開く画期的な技術となります。
まず、敵対する二カ国双方がこうした技術を完成した場合は、レーダーは無力化されるため、近接戦闘能力が格段に重要になりますので、「プガチョフコブラ」等に見られる運動性を重視したスホーイ社の戦闘機設計思想が注目を集めることになりそうです。
また、旧来のステルス技術は、機体形状に依存する傾向が強いのですが、プラズマ・ステルス技術がさらに進化を遂げた場合には、機体形状を問わずにステルス性を備えることが可能になるかも知れません。
さらに、形状を問わないとなれば、航空機以外でも、艦船や車両(対レーダー波のステルス技術はもとより、アニメ甲殻機動隊や映画プレデターで描かれたような光学迷彩系のステルス技術も研究は進んでます)にも応用が考えられます。
つまり、プラズマ・ステルス技術とは、戦術レベルでの影響に留まらず、戦略理論の大転換につながる可能性までも内在したスケールの大きな技術といえましょう。
判りやすく表現すると(逆に判りにくくなった方にはごめんなさい)アニメ機動戦士ガンダムのミノフスキー粒子に相当する技術に発展する可能性があるということでしょうか・・・。まさかモビルスーツはできないでしょうけど(爆)。
実は、ここからが本論です。
このスホーイT-50を開発しているスホーイ社のアムール開発局には、中国が相当の資金援助をしていて、中国向けの機体を開発している旨の記事が、今週の週刊プレイボーイに掲載されていました。
この技術がはったりではなく、中国空軍に相当数配備されれば、F22ラプターを持たない日本はお手上げで、核武装なしには対抗しようがありません。
したがって、もし日本が外交的に敗北し、事ここに至ったような場合は、敢えて対抗しないというのも、弱者として有力かつ賢明な選択肢でしょう(覇権国相手の核恫喝は無謀ですので)。
また、財政難により軍事技術開発が停滞する可能性が高いため、米国はこうしたパラダイムシフトについていけず、世界的軍事プレゼンスにおいても、米国が中国の後塵を拝することになる日も遠くはないと思います。
いずれにしろ、F22を断られ、F35では心もとない日本の次期主力戦闘機ですので、ここは思い切ってスホーイT-50を輸入しても・・・面白すぎますね。
筆:猿山太郎
F22ラプターが形状に加えて材質と塗装を中心としたステルス技術によって高度なステルス性能を備えるのに対し、スホーイT-50は、それらに加え、プラズマガスを機体の周囲に発生させてレーダー波を吸収するプラズマ・ステルス技術を採用していることに特徴があります。
この実効性について旧西側諸国では確認されていませんが、本物であれば、従来のステルス技術の地平を切り開く画期的な技術となります。
まず、敵対する二カ国双方がこうした技術を完成した場合は、レーダーは無力化されるため、近接戦闘能力が格段に重要になりますので、「プガチョフコブラ」等に見られる運動性を重視したスホーイ社の戦闘機設計思想が注目を集めることになりそうです。
また、旧来のステルス技術は、機体形状に依存する傾向が強いのですが、プラズマ・ステルス技術がさらに進化を遂げた場合には、機体形状を問わずにステルス性を備えることが可能になるかも知れません。
さらに、形状を問わないとなれば、航空機以外でも、艦船や車両(対レーダー波のステルス技術はもとより、アニメ甲殻機動隊や映画プレデターで描かれたような光学迷彩系のステルス技術も研究は進んでます)にも応用が考えられます。
つまり、プラズマ・ステルス技術とは、戦術レベルでの影響に留まらず、戦略理論の大転換につながる可能性までも内在したスケールの大きな技術といえましょう。
判りやすく表現すると(逆に判りにくくなった方にはごめんなさい)アニメ機動戦士ガンダムのミノフスキー粒子に相当する技術に発展する可能性があるということでしょうか・・・。まさかモビルスーツはできないでしょうけど(爆)。
実は、ここからが本論です。
このスホーイT-50を開発しているスホーイ社のアムール開発局には、中国が相当の資金援助をしていて、中国向けの機体を開発している旨の記事が、今週の週刊プレイボーイに掲載されていました。
この技術がはったりではなく、中国空軍に相当数配備されれば、F22ラプターを持たない日本はお手上げで、核武装なしには対抗しようがありません。
したがって、もし日本が外交的に敗北し、事ここに至ったような場合は、敢えて対抗しないというのも、弱者として有力かつ賢明な選択肢でしょう(覇権国相手の核恫喝は無謀ですので)。
また、財政難により軍事技術開発が停滞する可能性が高いため、米国はこうしたパラダイムシフトについていけず、世界的軍事プレゼンスにおいても、米国が中国の後塵を拝することになる日も遠くはないと思います。
いずれにしろ、F22を断られ、F35では心もとない日本の次期主力戦闘機ですので、ここは思い切ってスホーイT-50を輸入しても・・・面白すぎますね。
筆:猿山太郎