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サフィ 風の囁き

このゲーム、絵柄もいいですが、内容的にもいい感じです。

背景:PC「ことのはアムリラート」より

PS3「ひぐらしのなく頃に粋」

2015-07-07 19:35:36 | ゲームレビュー
実に3年以上ぶりのゲームレビューですが^^;
いっさい気にせずGO……!w

とりあえず、今回すごく長いです。それだけ好きな作品ってことなんですけどね。





2015年3月12日発売のテキスト系アドベンチャーゲーム。
もともとは2002年の夏コミで発売された同人ソフトの鬼隠し編が最初。
その後、コミケの開催のたびに1作ずつ発表されていった感じですかね。
2006年からはマンガやアニメも展開され、2007年にはPS2版のゲームが発売され、大人気作となりました。

それにしても、なぜ今更ひぐらし……とは思いましたが。
私はPS2版もDS版も全部購入、コミックスもだいたい揃え、アニメも全部見てDVDまで買っていました。
さらには原作の同人ソフトも購入するほど好きだったので、このソフトも当然のように発売日に買いましたよ。

さて、今回のひぐらしは、コンシューマ版のシナリオ全部入り。全19話が収録されています。
正確に言えば、オマケのシナリオ(ドラマCDが元)の話もあるので、合計20話ってことになるでしょうか。
まぁ、原作の一部の話は無いですし、昨年発売された新作番外編の「ひぐらしのなく頃に奉」も当然入っていませんが。
というか、新作の存在はWikiで調べて初めて知りましたよ^^; そっちも欲しくなってくるな……。


それはさておき。

今作はこれまでのほぼすべてのシナリオが入っているということで、ボリューム満点です。
というか異常です……w

前述の通り、私はこれまでの作品を、原作の新作以外は全部プレイ済みです。
なので、細かい調整などは入っているにしても、どの話も基本的に最低1回は見ている事になります。
というわけで、かなり速読気味でサクサク進めました。
なお、原作と違って一部選択肢などもあったりするので、時間の無駄にならないよう、
攻略サイトを見ながらクリアまで突き進みました。

にもかかわらず。

クリア時間、102時間ジャスト!


クリアしたあと、クイズとかもやったりしたので、この画面ではクリア時間から少し進んでますけどね。

いやぁ~、それにしても凄まじいですね~。
パッケージにも「総プレイ時間200時間以上」と書いてありますが。
この表記、誇張どころか、かなり控えめだと思いますよ。

すべてのテキストをしっかり読み、フルボイスであるセリフもすべて聞きながらプレイした場合、
攻略サイトを見ながらの無駄無しプレイでも、おそらく250~300時間くらいかかるのではないでしょうか。



なお、今回、ゲーム機をPCにつないでキャプチャーできる機器を買って、スクリーンショットを撮影してみました。
そのため、クリアしたのは7/4の土曜日でしたが、記事をアップするのが少し遅れました。
それでも、発売日からほとんど経たない時期からスタートして、3か月以上かかってるわけですが。
(もちろん、ひぐらし以外のゲームも並行してプレイしてましたけどね)

ちなみに、ゲームプレイ中にはキャプチャー環境がなかったので、スクリーンショットはクリア後に撮影しました。
PS3だとソフト側に機能がないとスクリーンショットを撮れないっていうのは、ちょっと不便ですね……。



さてさて、ゲーム内容について、もう少し細かく語っていきましょうか。

まず、今回の作品ですが、オープニングムービーだけで6つあります。もちろん、それぞれ曲も違います。
しかもそれらが、全部いい感じなんですよ。
実際にはエンディングにも流用されている曲があったりしますが……。
ただ、エンディングも数種類あるので、挿入歌も含めると全部で何曲あるんでしょうか。
数えてないのでわかりませんが、少なく見積もっても12以上はあるはずです。

そんな中から、お気に入りの2曲のオープニングを貼り付けておきます。
6曲全部でもよかったのですが、さすがに多すぎかな、と……w



PS3・PS Vita 『ひぐらしのなく頃に粋』 新規オープニングムービー


1曲目は今作「粋」のメインのオープニングテーマ「Side effect」です。
出だしからして、かなりいい感じだと思います。



PS3・PS Vita『ひぐらしのなく頃に粋』Angelic bright編


もう1曲は、Angelic bright。
これもアップテンポでいいです。



他のオープニングもアップテンポな曲が多くていいんですけどね~。
あ、そうそう。これらの曲は、最初から全部見れるわけではありません。
話が進むに従って、1曲ずつ増えていきます。

ゲームスタート時に、それまでに出現しているオープニングが順番に再生されるようになってます。
なので、私は毎回、ゲーム開始時に1曲聴いてからプレイしてました(´ー`)
……その分もプレイ時間に加算されてるのかも?^^; まぁ、未確認ですが。



では、ゲーム本編の内容に移りましょうか。
基本的に、それぞれの話について、1枚ずつの画像と少しずつのコメントを、って感じで記載します。
といっても、一部の話は省略してありますけども。



まず最初の話、「鬼隠し編」



圭一が主人公の、女の子がたくさんでてきて、楽しい学園生活が繰り広げられる感じ。
……最初のうちは一見そんなイメージもありますが。
すぐに雲行きが怪しくなって、ホラーっぽい雰囲気を出しつつ、惨劇へとなだれ込んでいく。

ひぐらしの出発点のシナリオではありますが。
この話をエンディングまでプレイした段階では、完全なるバッドエンドで、よく意味がわからないはずです。
「正解率1%」といったキャッチコピーを持っていたくらいですから、?マークが飛び交う状況なのも当然だったりします。

ひぐらしは、私でもついていけない部分があったりする作品ですので、この話だけ見て微妙に思ったりする可能性もありますが。
でも、初見プレイの人がここでやめてしまうのは非常にもったいないです。
最低限、次の綿流し編、できればその回答編になる目明し編くらいまでは、我慢してでもプレイする事をお勧めします。
そのあたりまでプレイして全然ハマらないようなら、完全に肌に合わないと思われますが^^;

なお、最初の話と書いていますが、選択肢の選び方によって、初回で別の話に行ってしまう事もあるそうです。
なので私としては、攻略サイトを見ながらのプレイを強く推奨します。



次。園崎姉妹の話「綿流し編」、そしてその回答編「目明し編」



すごく切ない話です。加えて、すごく痛々しい話でもあります。上の画像だと、そんな雰囲気は全くありませんが。
目明し編なんかは、アニメ版だと見るのがつらいくらいだったり……。
目明し編は昭和58年だけでなく、その1年前も描かれていて、詩音の気持ちの流れが細かく描かれています。

プレイする順番的には、「目明し編」は回答編になるので、
この後に書いてある「祟殺し編」や「暇潰し編」よりも後になります。



沙都子がメインの話、「祟殺し編」



メインではあるけど、沙都子が一番不幸な運命をたどる話でもあります。
あと、雛見沢ガス災害が最初に描かれるのもこの話ですが、一部の世界を除き、ほとんどの世界で発生する流れとなるわけです。
……って書くのも充分にネタバレだったりしますね……w



「暇潰し編」



話のタイトルが微妙ではありますが、本当に暇潰し程度の話かというと、全然そんなことはありません。
というか、かなり重要な話になってます。

梨花が主人公の、連続怪死事件が起こる前の話。そこで公安の赤坂と出会います。
雛見沢ダム計画を推進している建設大臣の孫の誘拐事件が起き、それに立ち向かう赤坂。
そんな赤坂に、梨花はこれから起こる怪死事件を予言する……というミステリーな話、って感じでしょうか。

みー、とか、にぱ~☆、とか、可愛らしいマスコット的な梨花が、
それだけのキャラではないと描かれた最初の話、ってことになりますかね。



「昼壊し編」



元は「ひぐらしデイブレイク」という2対2で戦う対戦アクション系ゲームの話です。
同人ソフトでしたが、PS2版も制作され、私はそちらを持っていました。
で、そのゲーム用のシナリオをノベル形式にしたのが、この昼壊し編です。

ただ、一部の話は省かれているっぽいですかね。
レナが大石と組んで麻雀で戦う、みたいな話が入ってませんでしたし。



「罪滅し編」



レナがメインの話。
はう~! とか、お持ち帰り~! とか、元気なキャラであるレナですが、やっぱりそれだけではないわけで。
レナだけに限った事ではありませんが、それぞれのキャラの背景というか陰というか、
そういった部分もしっかりと描かれているのが、この作品の魅力のひとつだと思います。



「宵越し編」



ちょっと変わった話。ひぐらしは昭和58年がメインですが、この話は平成18年の話のようです。
(のようです、と書いているのは、コミック版の設定だからです。ゲームが同じかどうかは未確認^^;)

大人の魅音が出てくる話ですが、原作はコミック版となります。
そして、ゲーム版では原作にはなかった要素として、赤坂の娘である美雪が出てきます。
貼り付けなかったオープニングムービー「光の空のクオリア」で、運転している美雪が微笑む場面があるのですが、
その雰囲気がちょっとお気に入りです(´ー`)



「皆殺し編」



物騒なタイトルですね。まぁ、そのタイトルからわかる通りのバッドエンドになるわけですが。
それでも、運命のループから抜け出すため、大きく進展する話となります。
とりあえず、画像だけでもほのぼのした感じに……^^;
正解率1%と謳われたひぐらしですが、この話で大きな謎はだいたいすべてが解き明かされた形となります。
また、羽入の存在もこの話からしっかりと描かれます。



「祭囃し編」「澪尽し編・表」



そして運命に打ち勝つ話。
2つあるのは、原作の最終話とPS2版の最終話が別々だったからです。

「祭囃し編」は鷹野の過去から話が始まります。
その後、昭和58年の話になると、羽入もクラスメイトとして話に加わってきます。
「澪尽し編・表」は鷹野の過去の話はなく、羽入もいない状態からのスタートとなります。



「賽殺し編」



原作では「ひぐらしのなく頃に礼」に収録されていた話。
昭和58年のループを抜けたはずの梨花が不注意によって事故に遭い、ふたたび袋小路の世界に……?
でもその世界では、ダム計画は無くならず、悟史もいて、梨花の両親も健在で……。
そんなIFの世界で繰り広げられる、梨花の奮闘記……という表現で合ってるかな……?w



「染伝し編」「影紡し編」「解々し編」「澪尽し編・裏」





原作はコミック版の「鬼曝し編」……になりますが、そこからかなり大規模にアレンジされていってます。
もともとは夏美がメインの話だったわけですが、ゲーム版ではむしろ、刑事である巴がメインの話になっています。
(特に後半の話は完全に巴中心で、夏美は脇役程度と言えるかもしれません)

これらの話は、ひぐらし本編の話とは随分と違った印象になっていますね。
でも、これはこれで面白いです。というか、私としてはかなり好きです。なんだか刑事ドラマみたいな印象ですし。
あと、山沖署長の声がすごく気になります……w (CVは若本規夫さんです)



「言祝し編」



ずっと昔、雛見沢が鬼ヶ淵村だった頃の、羽入と古出家の先祖をメインとした話です。
……ただこの話、基本設定がかなり人を選ぶ……というか、私は正直、雰囲気的に受け付けませんでした。
最初の方は読むのも苦痛なくらい……。

もっとも、陸が出てきてからはまぁ悪くなかったですし、桜花が出てきてからは面白くなったと思います。
とはいえ、どうしてもひぐらしとは思えない感じが……^^;



「羞晒し編」



お約束の水着回?w
クリア後のオマケのような感じのシナリオ。元はドラマCDです。もちろんセリフはフルボイス。
オマケ的な話ではありますが、この話用の立ち絵や一枚絵もしっかり用意されています。



「クイズオヤシロショック」



本編ではなく、今作オリジナルのオマケモード。
ひぐらしに関するクイズです。
登場キャラの声優に関するクイズも多かったりするのが、私としてはちょっと不満なところ……。



うん。
とりあえず、いろいろ書きすぎた気がします……w

でも最後にもう少しだけ。



ボリュームの大きさは異常なほどで、内容的にもついていけない部分がある作品ですが。
やっぱりひぐらしは面白いな、と改めて思いました。
同人ソフトから口コミやらネットやらを通じて広まって、アニメにもゲームにもなったのも、素直に頷けます。

惨劇とかオカルトとか、そういった部分に目が行きがちな作品ではありますが。
実際のことろ、本当はすごく熱い作品でもあります。
特に圭一の熱いセリフはすごいです。変な方向性で熱い事も多々あるキャラですけどね^^;



それから、すでに1度以上全部の話を見た事がある状態で、今回の作品をプレイしたわけですが。
再度プレイし直してみると、細かい部分でいろいろと発見があったりします。

目明し編で梨花が詩音の反撃を受けたあと、声にならない声で「はにゅ~、はにゅ~」と言っていたり、
車の中で監督に悟史の話をした際、一瞬言葉に詰まったような表現があったり……。
他にもいろいろありそうですから、もっとじっくりとプレイした方がよかったかな、という思いもあります。



ともかく、今更……とは思ったものの、大満足の作品でした。
有名作品になってますから、このブログを見ているような人に限定すれば、まったく触れたことのない人なんて少なそうですが。
ひとりでも多くの人にプレイしてもらいたいゲームだと思います。
ゲームというか、ほとんど読み物ですけどねw




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