「ああ、またあの子ね」。

　角猫の悪戯が加速してどうしようもないので、サンショさんは困り果てています。今だって、悪戯ではないのですが、机の上で伸びきっているので、マウスの遊びが少なく、すぐにキーボードに手を出すのですが、これは悪戯ではないので、叱るわけにもいかず、隅っこで、それはそれは小さなスペースで作業しているのです。 　家中の入っては欲しくない所、登っては欲しくない所に入り込むので、サンショさんは、隅々まで掃除しま . . . 本文を読む