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★☆水の星座 の 物語☆★

日常の出来事、時々「映画鑑賞」、たまには伊勢白山道ブログについての雑感 を書いてます☆

【映画鑑賞】終の信託

2012-10-31 19:04:01 | 映画
『Shall we dance ?』以来16年ぶりに周防正行監督作品で、草刈民代と役所広司が共演。

同名小説を基に、愛すること、そして命の尊厳を描く。

自分の人生に誠実に向き合う医師・綾乃に草刈、彼女に“最後の願い”を託す重病の患者・江木に役所。

医療問題に触れながら、良質な大人のラブ・ストーリーが展開される。

■ストーリー■
呼吸器内科内科のエリート医師・折井綾乃は、不倫関係にあった同僚の高井に別れを告げられ自殺未遂を起こしてしまう。

そんな彼女を支えたのは、重度の喘息患者・江木泰三だった。

そして、ふたりは互いに惹かれあうが、江木の病状は悪化の一途を辿っていた。

――――――

役所広司さん…素敵。
前から言ってるけど、この人はこういうタイプの役が凄く合う。

江木の優しさと弱さ…吐露される悲しい思い出と、心情。

それに静かに耳を傾け続ける医師。

心が、魂が寄り添い合うような純粋な愛情関係が次第に築かれていく。

時に、プラトニックの方が何だか悲しいよね。。

後半は、検事との対決シーン。

大声で責め立てられる彼女。

愛するが故に、なのだが
もし愛してなかったら、願いを叶えなかったのかなぁ。。

争点はハッキリしているからだけど
鑑賞しながら、これは自分が裁判員ならどうだろうか、と考え続けていた。

私は女だから、ついつい心情的な観点に傾きかけてしまうが

冷静に事実だけに集中してしまえば
情状酌量の余地があったとしても
有罪だと…私は思う。

やっぱり、リビングウィルって大切。

死んだ後に問題を残さないようにしたいなぁ、と。。

【映画鑑賞】ミケランジェロの暗号

2012-10-31 17:36:59 | 映画
ユナイテッドシネマ浦和 特別上映

アカデミー賞外国語映画賞を受賞した『ヒトラーの贋札』のスタッフによる、歴史サスペンス映画。

原作者 ポール・ヘンゲが実体験を基にしたストーリーを自ら脚色。

ナチス・ドイツと対峙した画商青年の駆け引きをスリリングに描く。

主人公には、モーリッツ・ブライプトロイが、その友人にゲオルク・フリートリヒが扮した。

■ストーリー■
1930年代のウィーン。

ユダヤ人の画商一族は、ナチス・ドイツの併合を前に国外脱出を試みるが失敗し、強制収容所に。

一家所有の国宝級絵画は没収され、ムッソリーニへの贈答品となるはずが贋作と判明。

家長が残した本物の在り処を示す“暗号解読”に息子が挑む。

―――――

この作品も、見たかった。有難う、ユナイテッドシネマ浦和(^O^)/

いかにも大それたタイトルだが、暗号解読ってのも大したことはない(笑)

悪口じゃないですよ。ネタバレでもない(笑)

ナチスものはこれまでも結構観ているけど、その殆どが悲惨でシリアスな話だった。

けれど、今作は単純にサスペンスとして楽しめた。

あまり難しいことを考えずに、ライト感覚でドキドキハラハラしたし。

以下ネタバレ含む。


非常事態になると、人は本性を現す。

親友だって、ほんとは相手をどう思っているかなんて分からない。

富めるユダヤ人画商を嫉妬と羨望の思いで見つめていた友人の気持ち。。

これがあるから、入れ替わりの話に発展し物語が非常に面白くなるんだから、それはそれでいいんだけどね。

改めて、イロイロ思い出した過去があり(笑)。。

ストーリーとしては、二転三転し最後まで観客を飽きさせずほんとに観て良かった(*^_^*)

【映画鑑賞】ツナグ

2012-10-26 00:27:53 | 映画
辻村深月の同名小説を、平川雄一朗監督が映画化した人間ドラマ。

死者と生者を再会させる“使者=ツナグ”の青年が、依頼をしてくる人々との出会いを経て、自身の役割や両親の死の真相を巡って葛藤する様を描く。

松坂桃李が主演を務め、樹木希林が物語の重要なカギを握る主人公の祖母を演じている。

■ストーリー■
死者との再会を叶える人=ツナグ。

都市伝説の如く語られるその者の正体は、ごく普通の高校生・歩美だった。

彼は、“ツナグ”を通して母との再会を望む中年の畠田や、死別してしまった親友・御園との再会を望む女子高生・嵐など様々な人の人生に触れていく。

―――――

松坂くん、ちゃんと高校生に見えた(笑)。
梅ちゃんでは、最終的に二児の父だったのにね。
役者さんって凄いなぁ。

さて

誰にでも、会えるなら会ってみたい故人は居るのではないか。

私は亡くなった祖母に会いたいなぁ。。と思いながら観てた。

私はイロイロと祖母に似ているが(笑)、祖母は口数の少ない人だったので、会話を楽しみたい。聞いてみたいことも沢山…ある。

おっと!話を戻さなきゃ。

ツナグ役を経験しながら、歩美は少しずつ成長していく。

その葛藤やら使命感やらを、丁寧に演じた松坂くんが佳かった。

故人への連絡方法などは、想定内だったし違和感なく納得できたし
きちんと物語に集中させる作りになっている。

ただ、歩美に語らせる場面(ナレーション)が、もう少し少なくても良かったかも。。

映像で表現した方が、説得力があった気がする。

この手の作品は、当然ながら死生観を想起させるよね。

大切な人が生きている内に、大事なことは話しておいた方がいいね。

近い関係だと照れくさいから躊躇しがちだけど
やっぱ、ちゃんとしないとね。

【映画鑑賞】人生はビギナーズ

2012-10-25 22:17:58 | 映画
ユナイテッドシネマ浦和 特別上映

『サムサッカー』で知られるマイク・ミルズ監督が、父親とのプライベートな体験と関係を基に生み出した人間ドラマ。

父の突然のカミングアウトを契機に、その息子が生き方を見つめ直し、新たな人生を歩みだそうとする姿を感動的に描く。

ユアン・マクレガーとクリストファー・プラマーが、父子を熱演している。

■ストーリー■
38歳独身のオリヴァー。彼はある日、末期の癌を宣告されている父・ハルから『私はゲイだ』と告白される。

その日からどんどん変わっていく父に、オリヴァーは不安を抱きつつ感化されていた。

しかし、ふたりの理解が深まる中、父の死が訪れてしまう。

―――――

公開時、見逃したので名作シネマセレクションで観られるのは有り難い!

どんな性格の人でも、人は人に影響を受けながら生きていくわけだが

それが父親で、しかも実はゲイだったなんてカミングアウトされたら…そりゃあ、ショックだよね。
しかも、余命宣告されたあとだし。

そして、父ちゃん、伸び伸びしているんだよね。

息子にしてみれば、戸惑うのは当然。

だけど、そんな中で自分の生き方を見つめ直し、一歩ずつ負のスパイラルを自分なりに克服していくのは

何だか、いい。

見ていて
やっぱ人生って面白いなぁ。自分が主役で、演じきる自由があるんだなぁ。と感じた。

見せ方が、非常に巧かった。

押しつけがましくなく、かと言って、難解でもなく
とてもいい塩梅な演出。

ほんとに観て良かった。

良い作品だった(*^_^*)

【映画鑑賞】天地明察

2012-10-25 21:51:40 | 映画
『おくりびと』の滝田洋二郎監督が、時代小説『天地明察』を実写化。

江戸時代に20数年を費やして、日本独自の暦“大和暦”を作り上げた渋川春海の物語を、滝田監督の視点で再構成していく。

出版社に直接連絡して映画化に漕ぎ着けた、監督の渾身の1作。

■ストーリー■
星の観測と算術を愛する安井算哲は、将軍・徳川家綱の後見人で会津藩主でもある保科正之から、ある依頼を受ける。

それは、800年に渡って使われてきた暦がズレはじめているため、“新しい暦”を作ることだった。

彼は試行錯誤を繰り返しながら、暦作りに挑むが……。

―――――

好きこそ物の上手なれ、と言うが
寝食を忘れ、あんなに熱心に何かに取り組めるなんて羨ましい、と思う。

しかも、情熱を燃やし続ける長い長い期間が…凄い。

当時は、全国で採用されていた暦が複数あったと言うし
関東関西でも分かれていたから、公務においても不自由だったらしい。

更に、その暦そのものが古くに中国から伝えられた不正確な代物だったと言うから、最早ムチャクチャ(^_^;)。

算哲さん、あんたは偉いっ!

岡田くん、頑張ってた(^-^)b。
生き生きしていたし、好感が持てた。

多少、教科書的な趣は否定できないが
それは、あれだ。題材が題材ゆえ、許容内かと。。

よぉし!私も、いっちょ頑張るか~っと、一瞬思わせてくれたかな(=^▽^=)