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★☆水の星座 の 物語☆★

日常の出来事、時々「映画鑑賞」、たまには伊勢白山道ブログについての雑感 を書いてます☆

【映画鑑賞】あれこれ(笑) 3月これまで。

2013-03-14 11:21:45 | 映画
引き続き、3月。少し余裕が出てきたので(笑)、あらすじにも触れながら、感想を記す。

3月これまで
『レ・ミゼ~』をリピしたが、既記述ゆえ省略。

『遺体~明日からの十日間』
あの震災で亡くなった方々のご遺体を収容するのに慣れていない人々が、懸命に働く姿。。
皆、自分の出来ることを熱心にも淡々と行う。
医師や歯科医、消防や自衛隊。そして、高台の方に住んでいたため被害が少なかった人々の協力。
葬儀社勤務の経験のある協力者。西田さん演じるボランティアの、ご遺体に敬意を払い、まるで生者と同様に情け深く接する言動に涙が止まらない。彼も食うや食わずなのに。。
あんな未曽有の状況において、どれだけの人が自分以外の者のために頑張れるだろうか。。
久々に、考えさせられた。
非常に佳かった。

『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』
結局ね、女性であることは、楽しいってこと(笑)。。
仕事や家庭のこと。どれにウェイトを置くのか、などなど色々迷いながらも、一歩ずつ自分らしく生きていく。
時には、メソメソしてもいいんだ。だって人生のどんな経験も、大切な大切な宝物だから。
…などと思わせてくれた。
柴咲さんが、特に佳かった。

『オズ~はじまりの戦い〈2D〉』
不真面目な奇術師のお兄さん(笑)、オズ。
ある日怖いオジサンから逃げ回っている内に、流れで熱気球に乗り込むことに。
ホッとするのも束の間、気球は竜巻に煽られ、いつの間にか魔法の国へ到着する。
そこで、自分と同じ名前の偉大な魔術師と勘違いされてから大変なことに。
出演者が豪華。映像も美しい。3Dを意識した編集だが、2Dでもそれなりに綺麗だった(笑)。
お話も分かりやすく、私の子供心らしきものがワクワクし満足だった。

『アルゴ』
観よう、観たい、と思いながらも今頃になってしまった。
結論から言うと、観て損はない傑作。
イランに残された人々を奪還すべく立てられた作戦は、彼らを映画製作のクルーに仕立てることだった。
用意周到。沢山のお金とギリギリいっぱいの時間を使い、準備する。
決して失敗は許されないものね。
久々に、本気でハラハラドキドキした。よく出来ていた。

『愛、アムール』
介護の話なのに、日本のそれとはニュアンスが異なる。
お国柄と言ってしまえばそれまでだが、日本なら〈家族〉として、フランスでは、あくまでも〈愛する人〉として接するあたりか。。
献身的で、自己犠牲的にさえ見える夫。感謝しながらも、申し訳なさで胸がつぶれそうな妻。
フランス映画ならではの、淡々とした日常の話の進め方。
シューベルトのピアノ曲が、深遠な愛情やそれゆえの悲壮感を後押しする。
言ってしまえば、ありきたりの題材なのに、ここまで深く心に染みるのは、役者の力量や演出力、しっかりした映像や編集の総合力と言える。
佳かった。

【映画鑑賞】あれこれ(笑)1~2月

2013-03-14 00:20:57 | 映画
実は、『東京家族』で引っかかって以来、滞ってしまった。。

PCを持たない自分にとって、これまでもレビューupは、かなり億劫だったものだから、結果的に放置状態だったのだ。

けれど、何も記しておかないのもつまらないので
苦肉の策で、備忘録的に感想だけ書き留めておこうと思う。
書き方が乱暴だったり強引だったりするのを、ご容赦願いたい。

また、所々ネタバレだらけなので、そちらもどうかご勘弁を。。

1月の『秋のソナタ』以降

『東京家族』
監督の演出に、俳優達が納得していない/戸惑って試行錯誤しているように思えてならなかった。根拠もないのに、なぜか直感的にそう感じたのだ。
それぞれが名優なのに、ナチュラルに見えたのは、吉行さんだけだった。
それが最後まで気になり、お話が充分楽しめなかったのが残念である。

『テッド』
下品だった(笑)。けど、文句なく傑作だった。
下品が許されるのは、テッドの見た目が超キュートだからだけであるが(^_^;)。
で…私は高校時代、「フラッシュゴードン」を見ていて、結構好きな作品だったので、涙が出るほど懐かしく嬉しかった。

2月

『きいろいゾウ』
かなりスピっぽいお話だった。
だが、ヨメが動物や植物と会話するのは見ていて楽しかった。
特に、大杉さんは佳かった。
あと、ワンチャンの『肉っぽいものくれ』の依頼で(笑)、ヨメから竹輪を貰い
『肉って言うより、完全に魚だね、こりゃ』みたいな台詞に笑った。
ムコのヨメへの愛は深く理想的で、チラリと憧れる。
けどやっぱり、ヨメが月にお願いしてるのを観てたら、「叶えてもらったら、交換に大切なものを奪われるよ。ヨメ。。」と感じてしまった。
映画なのに、こんな感想変ですか?笑。

『ムーンライズ・キングダム』
この手、好物です(笑)。
子供のくせに駆け落ちなんて、そこから微笑ましい。かなり変わり者の2人。
翻弄される大人達も、笑える。
舞台がちょいと昔なのも、またノスタルジックでいいんだ。
そんで、全体的な雰囲気が、ちょっとトンチンカンだったりヘンテコリンなのが、絶妙だった。

『世界にひとつのプレイブック』
妻の浮気現場を目の当たりにすれば、逆上するのは当然の結果。
普通と違うのは、暴れすぎて精神科に入院&妻との復縁を執拗に望んでいるあたり。
そこに親子関係が絡んだり、自分と同様に精神的に辛い経験をした女性との付き合いがあり。。
人生って捨てたもんじゃないよね。やり直せるよね、やっぱ、って嬉しくなる作品だった。

『草原の椅子』
んー、私にとっては感想が難しい作品(苦笑)。
親は無くとも子は育つ?みたいな。。
及第点ではあるけど、何か掴みきれない感じ。重要な何かを見落としているのかなぁ。。


※3月途中までの感想に続く。

【映画鑑賞】秋のソナタ〈デジタルリマスター版〉

2013-01-16 18:49:29 | 映画
巨匠イングマール・ベルイマン晩年の代表作で、イングリッド・バーグマンの遺作となった人間ドラマ。

国際的なピアニストとして地位を確立している母と、その母に抑圧されて育った娘の確執を、バーグマンとリヴ・ウルマンが見事に体現。

ショパンの音楽をバックに展開されるダイアログの応酬が見物。

■ストーリー■
ノルウェーの田舎で、エヴァとヴィクトールは静かに暮らしていた。

そんなある日、エヴァは、著名なピアニストであり華やかな生活を送ってきた自分の母シャルロッテを自宅に招く。

それは、障がいを持つエヴァの妹ヘレナと対面させるためだった。

―――――
※※以下、ネタバレ含む。

こじれてしまった関係の親子、殊更、母と娘の確執は…根深い。

母は芸術家特有の奔放さゆえ、周りが見えない。

このピアニスト役は、かつて、家庭を棄てイタリアの有名監督の元に走ったバーグマン自身の激しさを彷彿とさせる。

娘も自らの苦しみのあまり、母を理解することも赦すこともできない。

渇望の果てに溢れ出す、悲鳴。

娘の壊れそうに痛々しい姿。

しかし、実はその母も決して幸福な幼年時代を過ごしてはいなかった。

それでも
こうしてぶつかることにより、これまでとは些か違った関係性を築き上げる余地があるのではないのか。

それが、救いだ。

そして
スウェーデンの片田舎の、美しい風景。

素朴な調度品に囲まれた、落ち着いた雰囲気の牧師館が

母娘のやりとりを、柔らかに包んでいるようだ。


今回この名作を、デジタルリマスター版で鑑賞できたのは幸いだ。

初回公開時に鑑賞していたら、私は浅い理解しか出来なかったと思う。

初老のバーグマンは、素顔をさらしながらも尚美しく

その演技は、この上なく研ぎすまされている。

彼女の遺作に相応しい作品だと思う。

映画ファンなら、観ておいた方がいいと感じる。

【映画鑑賞】大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]

2012-12-31 21:40:41 | 映画
よしながふみの人気コミックを映画化した2010年の『大奥』の続編で、本作では前作より過去に遡り、五代将軍綱吉の時代が舞台。

どのようにして、女将軍や女人禁制の大奥が誕生したのかが描かれる。

映画公開前に放映のテレビドラマ版『大奥、有功・家光篇』と二部構成で、キャストを一新し、映画版では堺雅人、菅野美穂が主役を務める。

■ストーリー■
江戸時代、元禄の世。才能と美貌を備えた五代将軍綱吉は、幕府を栄えさせていたが、ひとり娘の松姫を無くしてからというもの、世継ぎを作ることに専念させられていた。

そんな中、権力と富を手に入れる野望を持った右衛門佐が、京より大奥へと入ってくる。

―――――

テレビドラマも観ていたから、何となくの想像はしていたけど

ドラマと同じように
あぁ切ないなぁ。。もあったし
別の将軍の別の話なので、違った感慨もある。。

前者は
女将軍は、現実的に子供を産む道具になってしまう悲しさ。いたたまれなさ。

それは、私が女であることもあり
その行為に及ぶとき、置いてきぼりな心をどうしようも出来ない悲劇。虚無感。

後者は
犬公方・綱吉の世の話であり、策略巡らす周囲の男たちのあれやこれや。

そして、有功とそっくりな顔をした右衛門佐の存在とその行動。

城の中も外も、最早、男たちも種付けが第一目的であり、愛情なんてむしろ邪魔な厄介モノ。

さて

人が他人を、本当はどう思っているかなんて分からない。

必ずしも言動に表れているとは限らないから。

密かに人を思い続ける純粋さ、忍耐強さ…

泣ける(ノ_・。)

人は目に映るものや出来事に簡単に翻弄され
その都度、心は面白いほどコロコロ変わり、まるで節操がない。

だから、一途な愛を見せつけられたとき、激しく胸が震えるのだ。

ふたりの孤独な魂が、少しでも救われたら…幸いに思う。

結局、それに集約される。

苦しく悲しき話だが
観て欲しい、特に女性の皆さんに。

男性の感想も聞いてみたいけど(笑)

佳かった。。

それにしても
金糸銀糸で、派手な色合いの男性たちの着物姿は

やはり、滑稽だ。

【映画鑑賞】レ・ミゼラブル

2012-12-29 21:32:18 | 映画
1985年に初演され、これまで全世界43カ国で上映されてきた大ヒットミュージカルを『英国王のスピーチ』を手がけた名匠トム・フーパー監督が映画化。

ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライドら豪華キャストが、演技だけではなく『夢やぶれて』『ワン・ディ・モア』など、数々の名曲も披露する。

■ストーリー■
貧困と空腹に耐えられず、たった1本のパンを盗んだことでジャン・バルジャンは長い服役生活を送っていたが、寛大な司教の救いで改心し、名前を変えて事業で成功を収める。

その頃、ジャンの工場で働いていた女工ファンティーヌの暮らしは、とても苦しく……。

―――――

ジャン・バルジャンの人生は、波瀾万丈。

微罪にも関わらず、信じられないほどの長きに渡り服役し
仮釈放時に、人生の恩人とも言うべき人物に出会い目が覚め、もう一度生き直そうとする。

そして…。


彼は身を隠しながらも、コゼットと暖かい暮らしが出来たのだろうか。。

描かれていないから想像するしかないが、ほんのつかの間でもそうであって欲しい。ささやかなる願い。

しかし、名だたる俳優たちの歌唱力にビックリした。

演技をしながら同時に歌い録音されたと聞いたが、これまでのミュージカル映画とまた違い、しっかり肉付けされた力強さ。

心情の吐露が…激しく胸を打つ。

特に、ラッセル・クロウの少しハスキーで深みのある歌声にウットリした~♪♪

そして、革命の声。大きな渦の中に彼らは巻き込まれていく。

色んな形の愛、憎しみ、勇気や決断…
人のあらゆる心模様が、物語に溢れている。

圧倒された。
佳かった。

多分、私はリピする(*^-^)b