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★☆水の星座 の 物語☆★

日常の出来事、時々「映画鑑賞」、たまには伊勢白山道ブログについての雑感 を書いてます☆

【映画鑑賞】鍵泥棒のメソッド

2012-10-25 18:51:12 | 映画
ひょんなことから、お互いの人生が入れ替わりになってしまった売れない貧乏役者の桜井と、記憶を失った殺し屋コンドウ。

そんな二人と婚活中の女性が巻き起こす騒動を『アフタースクール』の内田けんじ監督が、主演に堺雅人を迎え描いた喜劇。

今作でも内田監督ならではの予測不能な展開は健在。

また、個性豊かな人物に扮した香川照之や広末涼子の演技にも注目だ。

■ストーリー■
35歳にして無職。俳優志望の桜井は、夢に挫折し自殺を決意。

その前にと行った銭湯で、やけに羽振りのいい男、コンドウが目の前で転倒し記憶喪失に。

出来心から、男のロッカーの鍵をすり替え持ち物を盗み出したことで、ワケありのトラブルに巻き込まれ、事態は思わぬ方向へ……。

―――――

入れ替わりの話は、もうその設定だけでワクワクする。

単純に、今とは別の人生を経験してみたいという好奇心ゆえか…。

ただ

ちょっと期待し過ぎたか…

香川さんも堺さんも演技に文句はないが…

何というか、ちょっと残念な気持ちだった。

結論から言って
どうやら私は、内田監督の作品があまりピンとこないらしい。

そういや、こないだの月1ゴローで
『話を盛り込みすぎ。連ドラにすべきだ。内田監督の連ドラが観てみたい。』
ってゴローちゃんが言ってたが

なるほどなぁ。。と感心した。

確かに、特に後半はゴチャゴチャしてしまった感は否めない。

どうしてもこのストーリーで行きたいなら、時間配分や強弱の付け方を工夫したら、もっと少し楽しめたかも。。

まぁ、映画館で観なくても良かったかもと思ったよ。
あくまでも、個人的意見(笑)

【映画鑑賞】最強のふたり

2012-09-19 19:21:44 | 映画
パラグライダーの事故で、首から下が麻痺してしまった富豪のフィリップ。介護役として雇われたのは、刑務所を出所したばかりの黒人青年ドリスだった。

実話を基に、ふたりの男の交流を笑いと涙を交えて描く人間ドラマ。

本国フランスやドイツで大ヒットを記録し、第24回東京国際映画祭では、最優秀作品賞の東京サクラグランプリと最優秀男優賞を受賞。

■ストーリー■
事故で全身麻痺となった大富豪フィリップの介護者選考に、スラム街出身の黒人青年ドリスが現れる。
しかも、彼は失業保険を貰いたいが為に不採用を望んでいた。

しかし、フィリップは他の者と違って自分に同情しないドリスを雇うことを決め……。

―――――

ジェネレーションギャップ & カルチャーショック な物語??笑。

人種も年齢も、経済的状況も隔たりがある 健常者と障害者。

あまりにも違いすぎるふたりだから、鋼のようなタッグが組めたのか?

色んなエピソードが盛り込まれ、意外にサラリと描いている部分も多いが

実はシッカリ隠し味が利いていて、深い。

笑いもホロリも、ワクワク感もありの

あぁ、いい話だったなぁ。観て良かったなぁ。と素直に思える作品だった。

〈以下、ネタバレ〉


品の感じられないドリスの言動に、正直いささか閉口した場面もあったけど

それと同じくらい愛情ある態度を観ると、非常に振り幅のある人物として描きたかったんだろうな…と想った。

また

殿方用の気持ちの良くなるマッサージ(笑)で

首から上の感覚だけ残っているフィリップが、ひたすら耳ばかりマッサージされ悦に耽る姿が…なんか良かった。

こういうストーリーを観ると、健常者だろうが障害者だろうが

要は、思考の傾向とか生き方次第なんだよね、って感じる。

【映画鑑賞】あなたへ

2012-09-19 14:19:59 | 映画
高倉健が、6年振りに主演する通算205本目の出演作。

15年連れ添った妻の遺骨を散骨するため、妻の故郷の九州へと自家製のキャンピングカーで旅する男の姿と、そこで男が知った“妻の本当の想い”を描き出すロードムービー。

数々の作品でタッグを組んできた降旗康男が監督を務める。

■ストーリー■
北陸の刑務所で指導技官をする倉島英二の妻・洋子がこの世を去った。

英二は妻の遺した『故郷の海に散骨してほしい』という願いを叶えるべく、妻の故郷・九州へと旅立つ。

そして道中の様々な出会いを通じて、今一度妻との生前の思い出を振り返っていくことに。

―――――

富山から長崎まで、亡くした妻の真意を確かめるために彼は車を走らせる。

その途中で出会う様々な人々と人生。

かなり強引な関わり合いもあれば、極めてナチュラルな一時を共に過ごす場合もあり。。

ロードムービーは、もうそれだけで映画になるが

高倉健さん主演だから、また一味違う。と言うか、ひときわ味わい深い。

共演者たちが皆、彼をリスペクトしているのがスクリーンから見てとれる。

健さんは、確かに歳をとった感は否めないが

その存在感、格好良さは変わらない。

鑑賞後、心身の隅々までじんわり染み渡るような

久しぶりに佳い日本映画を観たなぁ。と感じさせてくれた。

【映画鑑賞】おおかみこどもの雨と雪

2012-09-18 20:41:43 | 映画
細田守監督の新作。

若くして“おおかみおとこ”と恋に落ち、雨と雪というふたりの子を授かった人間の女性・花が“おおかみおとこ”の死後、都会を離れて自然豊かな地で懸命に子を育てる姿を描く。

■ストーリー■
大学生の花は、ある日恋をする。
しかし、なんとその人は人間の姿をした“おおかみおとこ”だった。

それでも花の気持ちは変わらず、やがてふたりの子供ができる。
そして、姉は“雪”、弟は“雨”と名付けられたが、実はふたりにはある秘密があり……。

―――――

二人の出会いは、運命的な気がする。そして、とても惹かれ合い結ばれる。

父は父なりに、身重の母の為に奔走する。

涙を誘う、父の愛。胸が苦しくなる。

さて

一般的なシングルマザーの話として眺めても、花は立派な母である。

ちゃんと悲しんだら、涙を拭いて子ども達のために命をかけて頑張る。

華奢なのに、働き者だ。偉いっ(^O^)/。

お姉ちゃんと弟。よく描かれている。

現実的な話、姉は逞しく(笑)、弟は極々優しく控えめな性格なことが大半だ(笑)。

そして、お姉ちゃんも弟くんも、それぞれがメッチャ可愛い。母のような気持ちで観ていたからかな。。

特殊ではあるが、母子の成長物語である。

子育てと親離れ/子離れ。

あれから

あの親子はどうなったかなぁ…と先が気になるお話だった。

佳かった\(=^▽^=)/

【映画鑑賞】屋根裏部屋のマリアたち

2012-09-15 19:39:49 | 映画
60年代、フランス。株式ブローカーのジャン=ルイは、妻や子供たちと堅実ながらも退屈な毎日を送っていた。

しかし、同じ建物の6階に6人のスペイン人家政婦たちが引っ越してきたことで、生活が一変。

開放的な彼女たちとの交流、若いマリアへの恋心から、価値観を変えていく。

フランス映画祭にて『6階のマリアたち』の題名で上映された作品。

■ストーリー■
1962年、パリ。株式仲介人のジャン=ルイは、スペイン人メイド マリアを迎え他のメイドと同じようにアパルトマンの屋根裏部屋に住むことに。

ジャン=ルイは、そんなメイドたちに共感や親しみを感じていて、中でも美しいマリアに次第に惹かれていく。

―――――

人が変わるには、それなりのキッカケがある。

主人公は、底抜けに陽気なスペイン人のメイドたちの影響によって変わっていく。

灰色の毎日が、色付き始めるのだ。

彼は、メイドたちの劣悪な生活環境改善に協力し、ピクニックに行くために嬉々として車を出す。

個人的に、昨今つくづく感じていたのは、体の丈夫さと性格的な明るさは
何者にも代え難い人生の宝物だよな…ってこと。

気力体力だもんね。。

人生イロイロだけど、変わるのに必要なのは『その気』だけな気持ちにさせてくれる佳作だった。

ま、フランス人が主人公だから『愛』には忠実ってとこが、らしいと言えばらしいけどね。